脳の食欲調整機能と肥満のメカニズム
STOP 医者の不養生 分かっちゃいるけど、やめられない・・・
食と行動の科学 琉球大学益崎裕章教授 月間保団連
なぜ私たちは動物性脂肪にハマってしまうのか? そこには、脳機能に関わる理由があるのです。
脳(中枢神経系)が担う食欲調整には2つの司令塔があります。ひとつは視床下部で、ホルモン・自律神経を介して抹消組織からもたらされる情報を統合する恒常性の調節機構。もうひとつは脳内報酬系で、食事の喜びや満足、ときには快楽過食を作り出す快楽主義的な調節機構です。(図1)
そして、習慣的な動物性脂肪の過剰摂取は両者の機能に悪影響を及ぼすことが分かっています。(図2)

脳内報酬系は生存や種の保存に有利な行動をすると快楽感をもたらしますが、麻薬などもここを刺激します。脂肪、砂糖、塩分など飢餓の時代には生存に欠かせない貴重なものでした。快楽で病みつきになるのは
”めったにないもの” だったからです。塩分も元来人間は1日0.5〜3g しか摂取できず「敵に塩を送る」と言われるように貴重なものでしたが、大量生産・大量消費が可能になると高血圧・脳出血をもたらしました。現在は牛乳・乳製品、卵、肉は誰でも容易に食べることができます。
したがって、食べ物と病気の関係や健康な食生活を子供の時から指導することが大切です。価値のある健康な食事を社会で共有して、初めて現代病予防の食生活へと転換出来ます。
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