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1.「魍魎戦記 摩陀羅」とは


「摩陀羅」概要

 「魍魎戦記 摩陀羅」は、田島昭宇原作のコミックを皮切りに、小説、コンピュータRPG、ラジオドラマ、と幅広く展開している物語です。大きなストーリーとしては、

という設定を基本的背景として、

などのキャラクター群が入り乱れ、ときに宿命に従い、ときに抗いながら、転生を繰り返しつつ、いつ果てるとも知れぬ戦いを繰り広げる、といったものです。
 それら個々のストーリーについては、私などがここで触れるよりも、先達たちによって詳しく書かれたページがありますので、そちらを参考にしていただくとして、次には私の個人的な「摩陀羅」との出会いと、その後のつきあいの経過を述べてみたいと思います。

私の「摩陀羅」とのつきあい

 私が「摩陀羅」の存在を初めて知ったのは、まだ大学生の頃のことです。貧乏学生だった私が友人から借りたファミコンでドラクエ3をやり、以来コンピュータゲームにハマって間もなくの頃だったと思います。アクションゲームの苦手な私は、専らRPG専門にやっており(今でもそうです)、ドラクエシリーズを溯ってクリアした後は「女神転生」のシリーズに手を出し、メガドライブを買ってファンタシースター2をやり、その後も玉石混淆のRPG群に手を出し続けていました。「摩陀羅」も、そうしたRPGの1つでした。
 私が気に入ったのは、まず音楽でした。同じファミコンでありながら、それまでやったものとは音質からして異質で、ハードな中にもエキゾチックというか東洋的な雰囲気の漂う音楽だったのです。また、世界設定や術(魔法の類)の名前などにも、私好みの東洋的な味付けが為されていました。戦闘シーンでの操作方法に変な癖があることを割り引いて考えても、「摩陀羅」は当時の私の中でかなり高い評価を与えられるゲームでした。
 ストーリーはコミックの第1作をベースとしており、金剛国の暴君ミロク配下の魍鬼(モウキ)八大将軍によって、生まれてすぐに全てのチャクラを奪われ川に流された主人公マダラが、日修羅人のタタラに拾われるオープニングから始まります。失われた肉体を「ギミック」と呼ばれる人工器官で補って生き長らえたマダラは無事に成長して、タタラの孫娘キリンと共に、ミロクを倒すための旅に出るのです。途中に立ちはだかる魍鬼八大将軍を倒すたびに、マダラは本当の肉体を取り戻していくのですが、この設定はオールドファンなら懐かしく感じることでしょう。そう、これはかの手塚治虫の「どろろ」に登場する百鬼丸そのものです。

 その後、スーパーファミコンの時代になってしばらく経ってからですが、「摩陀羅2」が出た際に、懐かしさを覚えて買いました。
 これも私の期待を裏切らない作品でした。やはり操作性や魔法の使い方などに癖はあるのですが、音楽や絵は前作より遥かにパワーアップし、大きなインパクトを私に与えました。
 その頃には既にテーブルトークRPG(以下「TRPG」と略)というものの存在も知っていましたから、「摩陀羅」のTRPGが出るという噂には興味を持っており、出た時には早速購入したわけです。
 正直なところを言えば、良識あるTRPGプレイヤーの評価は低いかもしれません。しかし、私には捨て難い魅力を持ったTRPGでした。このゲームを、あまたあるカスゲーと同様に埋もれさすには、忍びないものがありました。
 そういったわけで、私はこのTRPG版「摩陀羅」を、世に紹介して行こうと決意したのです。


追記

 ちなみに、このページのインデックスの背景は「炎の回廊」を、雑談所の背景は「エスキモーの村」(CRPGに登場)をイメージして選んだものなのですが、いかがでしょうか。
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