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霊術/妖術

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1)霊術と妖術

 「摩陀羅RPG」における魔法は、大きく分けて「霊術」「妖術」の2種類があります。個々の術の中には、霊術士でも妖術士でも修得できる「共通魔術」もありますが、両者は思想的に異なるのです。

 まあ、よくある話ですが。


2)術の行使

 術には、個々に定められた放出霊力という数値があります。これは、その術を行使するために放出しなければならない最低限の霊力の大きさを表します。
 やはり、これも例で説明しましょう。戦闘場面、第1ターンで巫女の「カリン」(霊術の戦闘能力ポイント:7、瞬間戦闘力:4)は霊術「浄光」(放出霊力:4以上)を行使することを宣言しました。
 第1ラウンド、カリンは上限いっぱいの4点の戦闘能力ポイントを消費してD10を振ります。出目は2。辛うじて成功ですので、霊力は2ポイント放出されたことになります。が、「浄光」の放出霊力は4ですので、これではまだ術が発動しません。この場合、カリンが「浄光」の発動を継続するつもりなら、放出された霊力は次ラウンド以降に持ち越すことができます。もちろん、カリンは継続しました。
 第2ラウンド、残る3点を消費してダイスロール。出目は7! 失敗です。霊術の戦闘能力ポイントを使い果たしてしまったので、カリンはこのターン、これ以上の霊力の放出を試みることはできません。しかし、前のラウンドに放出した霊力は、さらに次ターン以降にも持ち越すことができます。
 第2ターンの第1ラウンド、再度4点を消費してチャレンジ。今度の出目は4、バッチリ成功です。これで合計6点の霊力が放出されたことになり、術が発動します。カリンたちの周囲に「浄光」の清らかな光が満ち溢れ、周囲の魍鬼たちは苦しみ出しました。以後の戦闘は、やや楽になるでしょう。

3)術者の消耗

 術の行使は、術者を消耗させます。術が1回発動するたびに、隙ポイントまたは負傷ポイントを1点減少させなくてはなりません。どちらを減少させるかは、術者を扱うプレイヤーの任意です。
 「生命を削って唱える術法」というシチュエーションに美学を感じるアナタ、血を吐きながら渾身の術を揮ってみませんか?

4)防御術

 術の中には、防御専用の術があります。これらを「防御術」として、その他の術と区別します。術による攻撃を選択した戦闘ラウンド中に自分が攻撃を受けた場合、防御術以外の方法で防御することはできません。
 使用法は、通常の術の行使と同じ処理をし、以降は他の戦闘能力による防御と同じです。
 防御術が他の術と異なるのは、以下の2点です。

  1. 術の行使のタイミングは、自分の行動順ではなく、相手の攻撃を受けた時であること。
    まあ、当たり前ですね。

  2. 防御術を使用しても、消耗はしない。
    これもまあ、当然といえば当然ですね。隙/負傷ポイントを減らされないために苦労して防御しているのに、そのたびにいちいち消耗していたのでは、何のために防御しているんだか解りませんから。
(98/11/27 追加)
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