舞台設定:東京湾岸地区の埋め立て地の団地
(想定場所としては江東区の辰巳地区あたり。近隣に夢の島もあり、東京ディズニーランド(RPG的にはディスティニーランド)もある)
この地にいる一人の転生神をどう覚醒させるかが筋となる。
主要NPC
★鈴木氏をダゴン化しようとする勢力
★鈴木氏をアズミ神として覚醒してもらおうと考える勢力
★それ以外
PCの立場
団地の住人、団地そばの「葛の葉探偵事務所」の従業員、またはその知り合い。あるいは「夢の導き」でやってきた人物。
GP1〜5まで(主要敵:DARKイヒカ、DARKアズミ、ゾンビ、ウコバク、ガギソン)
影の世界に蠢き、生け贄儀式を「夜の公園」「夜の港湾倉庫」「夜のアリーナ」などで繰り広げる「世界海洋教団」との暗闘となる。
1回はPCが駆けつけると、先にこの儀式を察知した神社庁と警察の合同部隊が生け贄をこみにして悪魔達(DARKアズミに憑依された人間なども含む)を壊滅している現場にいあわせるとよいかもしれない。
生け贄儀式が滞り無く続くと鈴木英治氏はダゴンに近づいていく。儀式による波動により鈴木氏は夜中にうなされ頭痛に悩んでいる。
生け贄にされかける樹里あたりをからめてもいいかも。
GP5〜10まで(主要敵:ビフロンス(マイナー)、ボディコニアン、デプス)
「東京大震災」がおきる。多くの死人が出たため、ビフロンスの活動が活発化する。PC達がGP1〜5までで<深き者ども>達の妨害排除にあいつとめれば、この段階での主要敵はボディコニアンなどの屍鬼が中心となるだろう。
神社庁の融和派である土門氏と接触させ、<深き者ども>化(DARK化)したアズミについての情報を仕入れる事ができるかどうかあたりもキー。でないとDARK化してないアズミやイヒカなどともPCは敵対行動をとることになりかねず、ノーマル・アズミの血を流す事は鈴木氏のダゴンへの傾斜がつよまる。
鈴木氏は平素は震災復興にせいをだしているが、「ダゴンの転生体候補でわ?」と思い始めた海洋教団からストーカー行為をうけている。PCはこのストーカーの親玉として尾藤(ビフロンス)を見いだすことになる。
GP11〜15くらいまで(主要敵:ニャラルトホテプの転生体)
戒厳令が布告される。鈴木氏が十二分にダゴン化への道を歩んでしまったと思える場合は、ガイア教団では武闘派が実権を握り、鈴木園子を強要して英治氏を世界海洋教団支部に拉致させる。PCが立ち後れれば鈴木氏はダゴンとして覚醒。PCが先んじれば鈴木氏は意識不明で人のままである。
PCがうまく立ち回っていた場合、土門氏や鈴木氏本人とも親しくなっており、神社庁の一部分派の協力によってアズミノイソラへの道もわかる。
(まあ鈴木氏が家族を愛したままでGPがあがれば、アズミノイソラとしての覚醒に近づき、「家族を守る」ことで脅威に対処/海洋教団の魔手/すれば転生神としての力をふるうことになるあたりか。または「覚醒者」のPCとの対話により自己を認識するというのもよいかもしれない。)
こちらの場合でも鈴木園子の事が分かる。鈴木氏は動揺するが、PCが適切な助言と行動をとれば「自分の心のよりどころは家族だ」と気がつくだろう。
鈴木氏がダゴン化したばあい、最後の敵は「マイナー・ダゴン」(30レベルくらいの魔王?)と30レベル邪神くらいの鳴門(ニャラルトホテプの転生体)となる。前哨戦として「悩める鬼女郎」鈴木園子との戦闘もあり得るだろう。
また鈴木氏がアズミノイソラとなった場合はPCの仲魔相当として「最後の勝負」に出てきた鳴門(35レベルくらいの邪神相当)との戦いにくわわる。
鈴木氏が人の道を歩んでいる場合は、ニャラルトホテプとの戦闘はPCだけで行う。
エピローグ
神の直観で東京の先が無い事を知った鈴木氏は団地の住人やらノーマルに戻ったアズミなどを引き連れ「海の世界」(魔界の一種)へ旅立とうとする。PCは同行することも可能である。その後、GP20になると東京に核ミサイルが降ってくる。
今や明日のことは分からない。PCはやがて来るだろう核ミサイルに人として何とか対処しなくてはならないだろう。その際に鈴木一家がどうなるかは・・樹里次第かもしれない。