東京支部第8回勉強会ご報告


平成17年9月18日(日)東京都障害者福祉会館にて勉強会を開催。
電話についての心構えなど有意義なワークショップを楽しみました。



宮嶋/こんにちは。堅苦しくなくやります。資料に大半があります、マニュアルとして利用してください。本題に入ります。まずは電話を使ってみよう。(勉強会資料読上げ)以上で資料内容の読み上げは終わりまして。具体的な質問は、休憩後に。電話の事以外でも、なにかあれば、病院で聞きにくい事などなんでもどうぞ。
/会長のお話にあった電話を使うときの心の持ち方についての話でした。気持ちをしっかり持つことが一番大事なことですね。/携帯電話を持っている方は手を挙げてください、大勢の方が持っていますね、会話で使っている方は?少ないですね。携帯電話で話したことがない人は手を挙げてください。怖くてできない?あるいはやっても駄目だった?方は手を挙げてください。
/面倒でやりたくないと思っている。
/代理の人に頼んでやってもらう。
/友人とかに一方的に話すだけ。
/一人で話すことはない。
/電話魔と言われたこともあり、話すことは好きなので、電話を困難と思ったことはない、仕事でも使っている。
/女房が出てくれる、電話を自分が使わなくても済む。
/私の場合は妻に出るように言ったが、最近は聞こえることがわかって自分で出るように言われる。
/電話で会話が恐いと感じている人は?電話で何が恐い?
/自分がこの人と思った人はわかるがかかってきたのはわからない。
/他の人は?
/いきなりだとわからない、留守電にセットして何回も聞き直す、するとわかる、でも、わからない言葉があると・・・わからなくなる。
/受けた電話ではわかり難い。
/家族の返事を求めるのはOK.
/相手が不明だと駄目?
/二度聞いても駄目なら諦める。
/相手がわかれば恐くはないのね。
/かかってくるのはかけた人がわからない、わかれば内容もわかる。
/今、相手の電話番号が表示される。
/わからないと思って携帯電話買うつもりがなかった。
/番号表示がされるならば相手が誰だかわかり恐くない。
/家の電話も携帯電話も同じ、かかってくる相手がわからない。
/健聴者と同じ使い方をしようと思わないほうがいい、自分の使いやすい方法を把握したほうがいい、それを活用していれば、使いこなすことになる。日頃使うことが大切、それが恐さや苦手意識をなくすことになる。留守録を何度も聴くとわかるようになる。まず、天気予報を何度も聞いてみて。話し方の癖がわかると、聞けるようになる。話す時も聴くときもリズム。間をとって話すのも、声が重ならないようにする工夫。相手と自分の声が重ならないようにするため。これもリズム。
/会長の声は聞こえるが、普通の人は早いので。
/私は、メールとFAXで間に合っている。だから携帯電話はやる気がない。

/私は平常時はそれでもいいと思う。しかし何かあった時のことをいっている。聞こえなくてもお母さんに子供が非常時に電話をして内容がわからなくても「○○」です。と言ってもらうだけでも安心できる。声が聞ければ安否の確認になる。
/メールができれば充分。
/家族からの電話の時に、あなたがでなかったら安否を確認できない。「榎本です」と返すだけで確認できるでしょ。
/しゃべらなくてもメールで返事できます。
/非常時の連絡方法を打ち合わせておけばいい。
/メールでも変換などに時間がかかる、話せると早くて良いが。
/榎本さんの使い方も一つの方法。とにかく家族と使い方の相談をする。(非常時の)
/平常時は一つの使い方で充分。でも非常時の安否確認ができれば家族の気持ちの安定につながる。
/メールは夜中に送ると翌朝に届くことがある相手からの返事があってはじめて伝わったことになる。
/Tコイルモードがこれにはあるが、携帯電話にこれがついているか否かの確認を。これは難聴者も使っている人が多い。
/それは聞こえがいいから。私はTコイルでも聞こえ難い。あなたは失聴期間が短いから。その差があります。
/宮さんのお話も確かです、聞こえの差により携帯電話を使う気持ちも異なます、無理に使おうといってるわけではなくて、使える範囲を探し非常時の家族の安心を求める時には便利という話です。
/新潟地震では便利だった。しかし東京のこの前の地震ではつながらなかった。ほとんどつながらなかったと聞いています。
/小泉さんのお話のように駄目だったみたいです、でも災害伝言メールはよかったらしいです。一つが駄目でも・・・
/つながらなかったこともあると知っていて欲しい。
/場面によりその状況を乗り越える方法を探る。心の中で携帯電話は出来ない、聞こえないので役に立たないと固まらず、社会は便利になってきている、その仕組みを活かしてほしいと考えています。
/わたしにはこれが便利という話があったらどうぞ。
/私もどちらかと言うとFAXの方が早い、携帯電話も持っているがメールやFAXのほうが正確であるし、聞き返しも少なくて済むと思う。でも、災害時のことは今後勉強してみたい。
/電話しながら運転をするためのコードがあります。秋葉原で売っています。ここにマイクがあり運転しながら話せる。安いのは100円均一でもある。でも、1000円くらいのものがいいかも、イヤホンとマイクがセットになっているイヤホン2つを一つにして、自分の耳掛けマイクに近づける。風があるときや雑音の中では有効。固定電話よりも聞きやすい。電波の悪いところだと聞き取れないので注意。聞き取り易い場所では結構いけます。試してみたい人は後で聞いてみてください。
/昔の携帯電話の音のイメージを持っている人は「聞こえない」と、でもスピーカーの小型化で、圧電素子ではなく、スピーカーが使われていて音質もよくなっています。
/これどこで売っている?
/コンビにでも家電店でも買えます。イヤフォンマイクという商品です。携帯によって接続端子が違うので、気をつけてください。
/他に?電話以外でもどうぞ。
/僕の聞こえはね。写真で言うとピンボケみたい、どうしたらすっきりする?
/人工内耳の聞こえはみんなピンボケ。
/遠いとボケる。いま話している言葉は音が散ってくる。
/宮さんは外付けのマイクつけていますか?(やってみて)
/付けて、今と先ほどとはどう?
/聞こえやすいが自分の声が聞こえ難い言葉がはっきりわからない。
/音ははっきり聞こえてる?
/私ははっきり聞こえていない、ただ何を言っているのか、いつも考えているから通じている。聞こえのいい人が羨ましい。
/人工内耳を付けてよかったと思う人は?よかった人が多いということは、生活面で助かっている。手術費用インプラント157万円 スピーチプロセッサ110万円それをすべて無料でいただく、だから過度の期待は持たず少しでも聞こえれば嬉しいと、思い方で変わる、前向きに楽しく交流し、耳が駄目でも読話や手話で通じればよいと。勘や慣れしかない。マップを病院で自分にあったものに代えることも何度でも努力しましょう。人工内耳にしただけでは、昔の耳に戻るわけではない、前向きに暮らして生きましょう。
/私も正直なところ宮さんと同じです。でも仕方がないの一言です。
/聞こえないことの、幸せもあります、絵を描くのが仕事だから・・・
/宮さんはアートな仕事なので聞こえなくて集中できるよいこともあるが、私はサラリーマン失職も経験し社会復帰できたが、宮さんのように才能があればと私は才能がある宮さんが羨ましい。
/宮さんって誰?
/宮さん手を挙げてください。
/今は大阪の大丸ですか?
/これから個展があって製作中で大変です。
/東京はどうでしたか?
/東京は終わった、大阪の個展は大きいから大変なの。
/もうかりますか?
/もうかりません!
/緊急時に考えていること、何かありますか?
/私はお手上げです。何かあれば家に張り紙をする、小金井公園に逃げると決めてある。
/事故を知る伝達方法は?
/緊急を知る方法ね。
/ニュースでわかるのでは?情報に気をつける、いざとなればなんとかなる!
/緊急時には県・市単位の連絡網があり連絡が入ります。
/行政でもやってくれている、だけど自分からも情報を掴み身を守る。
/災害で思っていることは?
/寝ている時は人工内耳を外している、それが箪笥の下敷きになって壊れたらと、心配です。
/避難先での電池のこと。
/私も同感地震は寝ていてもわかるが火事のサイレンはわからない
/電車に乗っているときに外していて困ったこともある。
/毎年、9月に防災訓練があるが、参加していますか?参加して自分の事をアピールしておく、登録をしたり訓練参加するなど備える。
/10年前の神戸の地震では多くの障害者が罹災しました。関東圏でも必ず地震が起きると思っています。誰もが被災者になり被災者誰もが同じ立場になる。自分の身を守ることを、人工内耳装用者は特有の課題があることをよく認識し考えておく必要があると思います。私は電池のことを考えています。健常者も障害者もお互いに助け合わなければならないから自助努力も必要です。
/硬い話になってきてしまいました。ここで装用児の親御さんの話を聞いて見ましょう。
/娘は小学校5年生、装用6年半です、電話の使い方など会長に聞いたりしアダプターもすぐに買いました。おばあちゃんとの電話に使っています。機器は進歩しているので買い替えもしました。電話は子機でも携帯電話でも親機でも使える。地震の為に防災用品も揃え、歩いて帰宅する訓練も一緒にしました。
/もう一人いますので、お願いいたします。
/息子は小学校4年生、6年半の装用です。電話は家族や慣れた人ならジャックなしで話が通じている。携帯電話のほうが聞き易いらしい、防災について聞いたが、うちは準備をしていない、親子で一緒にいる時間が今は多いので。でも、少しずつ準備していきたい。電話を息子もとりたいらしいが焦るみたい、ナンバーディスプレイで相手が誰かわかれば自分でとる。でも誰かわからないときは、私に渡しにくます。受話器をとってから「待って」と言ってジャックをさすとの話、息子に話してみたい。練習をして今後もっと積極的に受話器をとらせたい。3Gを買ったが、反応はもう少し。学校ではスペクトラを付けたいと言っている、自覚を持っていてよいと思います。
/ありがとうございました。
/今日初参加の方の感想をお願いいたします。
/3月末に手術をし4月15日に装用をした。昨日のシンポジウムでこの会を知りました。今日はよくわからないまま来ましたが、勉強になりました携帯を今持っているが、電話に出るのが恐いです。自宅の電話で時報を聞き確かめました、家族(主人)に頼み電話をかけてもらって練習を繰り返したが始めは相手がわからなかった、声ではなく音と感じたが、少しずつ会話が成立できてきた。主人がゆっくり話してくれるので。私にも電話が出来ると自信が少し出来た。医師からはいろんなことに挑戦をと言われ、携帯電話をとれるようになったのはごく最近、昨日主人に電話をしてみた、雑音のところでは無理。静かなところでも反応がにぶい、でも少しでも使えるようになったと感じました。娘とよく会話をするが急な時はメールではなく、電話をかけてくる。急用とはわかっても、まだ内容はわかり難い、でも試していかなくては、自分の耳として活かせないと思っています。
/茨城から来ました。仕事をしていたので電話は必要でした。障害者手帳3級のまま手術をしました、医師から2級の申請をと言われもらえることに。仕事は営業。聞こえない時は電話ではなく訪問してやってきた。大変だったが信頼関係ができました。手術後、電話が出来るようになり喜んでもらった。手話を周りの方がやってくださったり励ましてもらったりしている。仕事を頑張ることが恩返しと思っています。茨城では手術できるところがなく、人工内耳の話は聞けなかった。あちこちの病院をまわってやりました。茨城の聞こえない人にも人工内耳のことを伝え、音を取り戻してほしい。
/人工内耳を今年の1月に。相談会で高橋さんと知り合った。ここに来て勉強やリハビリを頑張ろうと思った。電話を受けることも。
/はじめまして小林順子です。2年3ヶ月前に手術を受けました。マップは安定しています。電話についても今日のお話のようなこともやってみました、携帯電話のほうがいいようです。20年以上聞こえない生活をしてきたので、FAX・メールでやってきた。電話をあらためてしようという気持ちも持つ必要があるのかなと。アダプターもつけて、電話を受けたことも、早口なので知り合いではないと判断し切った、今からわざわざ電話を仕事以外で使う必要があるのかなと迷うところ。私は「もし聞こえたら」孫と話したい、音楽が聞きたいと思ってきた。音楽について昔聞こえてる時と全然違う!と思っていたが、聴く気持ちと記憶が甦ったせいか昔通りに聞こえた。聞こえていた頃の音を「そのように聴こう」と思って聴けば「上を向いて歩こう」が九ちゃんの歌の通りに聴こえてきた。
/きょうは、見学にきたんです。8月5日に手術、19日に退院。会社の人たちは手術すると聞こえるものと思っていた。私も長い間聞こえていなかった。始めは1時間で疲れた。今はまだ音だけしか聞こえない。失敗したかと思ったが手話サークルでは「1ヶ月ではまだ」と励まされ、先輩の皆さんからいろいろ教わって行きたい。
/小学校5年生真島凛です。3歳で手術し今は3Gです。練馬区の通常校に。先生の口形もはっきりし、友達もいて楽しい。聞こえの教室も通っている。グループでゲームとかして楽しい。つらいこともあるが、今は楽しいです。
/小澤祐太です。学校で楽しいことは、いっぱい!運動会で応援団をやります。
/どんなこと言うの?
/ナイショ!
/ともだちは?
/よくできている、たくさんいる。
/応援団は何人?
/7人くらい。
/応援の掛け声や歌をやって。
/長いのでここでは・・・
/では、本番で頑張って!
/は〜〜い!
/AEDってご存知ですか?自動除細動器といいます、公共施設には心臓発作で倒れた方の為に設置してあり、民間人にも使えるものです、講習を受けると資格がもらえます。皆さんは心臓発作で倒れたら、自動除細動器の電気ショックをしてほしいと思いますか?なぜそのようなことを聞くかといいますと、これを受けることで人工内耳のインプラントが壊れてしまうからです。やってもらわないと100%死にますがやっても大丈夫というわけではないが生存の可能性が高くなりますどうしますか?
/命にはかえられない、可能性があればうける。
/私も宮さんと同じ可能性があるなら受けたい、でも耳を失うのなら私は受けないと決めました。
/僕は音にあまり頼っていなかった、もともと筆談だった。
/宮さんのように才能がある方はすごいですね。羨ましい。
/耳が不自由でも、便利なものもあり、うまく取り入れる気持ちも大切かと思います。
/他に何かお話したいことありますか?
/プレゼントがあります。宮嶋さんへ。(似顔絵を描いてくれました)
/すごいね!
/斉藤さんへ
/いい男に描きすぎ。
/凛ちゃん、とても上手に描いてくれてありがとう。しいていえば髪の毛をもう少し多く描いてくれると・・・・ありがとう。
/特徴をよくつかんで描いている。
/あと15分あります、話をしていない人、何かどうぞ感想でもいいです。
/有意義な時間をありがとう。自信をなくしていたが、便利なものを知った。1年経つが。繰り返し聴くことでわかってきた。周囲の期待が大き過ぎる早口で話されたり、人工内耳への周りの理解が少ない、なので期待されてしまう。前向きに生きたい。ありがとう!
/最期に皆様ご協力ありがとうございました。副会長の挨拶です。
/涼しくなりホッとしています。皆さんの元気な顔を見れた。助け合い励ましあい人工内耳生活を続けていきましょう。使わなければ進歩しない、だめなら医師に相談しマップを何度も作り直してもらいましょう。本日は皆様本当にありがとうございました。要約筆記の皆様ありがとうございました。気をつけてお帰り下さい。では、散会いたします。(拍手)





戻る

トップ アイコン
トップ