秋の交流会開催しました

寅さんの故郷を訪ねて

11月23日勤労感謝の日、京成線 柴又駅前の寅さんの銅像が迎えてくれます。いつものスタイルで、ふらっと旅立つ寅さんが妹さくらの呼び声に振り返る姿です。この前に正午集合。門前の仲見世の大和屋で998円の並天丼を食べる。この店は店の前で天婦羅を揚げていて、揚ってきた海老天に衣を廻し掛けてカリカリに仕上げる。店はうなぎの寝床のように奥行きが長い。店の子どもがちょろちょろ店内を駆け回っている。これが下町の典型的な田舎の食堂だ。門前の商店は、だんご屋が一番多い。他に葛餅、煎餅。漬物、佃煮、トコテンテントコテンテとリズミカルな音を立てて咳止め飴を商う店もあって心が躍る。葛飾柴又は豊かな自然と温かい心が通い合う街だ。
正式名称を経栄山題経寺と言い、通称「柴又帝釈天」、本堂には見事な彫刻が刻まれているのですが、500円の拝観料を払わないと見せてくれません。時間があったら帰りに見ましょうと言うことで、山本亭へ向かいました。
山本亭は、昭和初期に建てられた邸宅で、書院造の和室とモダンな洋室が美しく調和、緑豊かな日本庭園も見事です。障害者は無料で入れます。大輪の菊が咲き誇っていました。思い思いにコーヒーなど啜りながら暫し休息。
寅さん記念館も障害者は無料です。受付では、手帳の番号を控えるので、ちょっと待たされました。ここには日本人の心の故郷、寅さんのすべてがあります。ファサード。プロローグ「男はつらいよの世界」。撮影スタジオ「柴又帝釈天参道」。撮影スタジオ「くるまや」。くるまやの模型。記念撮影コーナー。マルチスクリーンコーナー。選択映像コーナーの「寅さん名場面集」「寅さんのマドンナたち」人力者鉄道ミニチュアでは、腹掛け姿の男が電車を押しています。「わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です」では、下町風情あふれる昭和30年代の帝釈天参道の街並みを精巧な模型で再現しています。思い出に残るエンディングシーンをテーマ曲に乗せて映像で紹介しているコーナーもありました。
ここからエレベーターで上がると、江戸川が展望できます。空の広さが、こんなに大きいのかと感嘆させられます。矢切りの渡しは、都内唯一の渡し場としてその名をとどめています。伊藤左千夫の名作「野菊の墓」の舞台としても知られています。
ここから再び、帝釈天門前に戻り、名物の団子をいただき、3時半に解散しました。
ちょっと歩き疲れましたが、秋晴れの一日を楽しみました。
(文責・吉田宥之)



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