季節の詩(1)
梅子雨(梅雨)
桜吹雪に誘い来て、
隅田の川の常夜灯。
寄り添う影や朧月。
いつしか花も散り尽くし、
春の愁を胸に秘め、
濡れた甍や春の雨。
初夏の若葉が眩いて、
衣替えして薄っすらと、
肌も汗ばむ五月夜の、
独り歩きの悩ましき、
葉隠れ梅の漂う香り、
風待月か梅子雨。
作詞 そちく・珍竹輪
1999/4/11
季節の詩(2)
泰山木
泰山木の花白き
彦星織姫天の川
愛しき人はいま何処
五風十雨やかつら月
二百十日のいわし雲
秋の稔りが気に懸かる
昼は南で夜は北
今日は西風葉がそよぐ
祭りは雨で暮れました
ススキの穂波月皓し
虫の声だけ冴え聞こえ
夜長月夜の一人酒
作詞 そちく・珍竹輪
1999/6/29
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