Chobe river and Victoria falls
Todd's African tour Sept.97
傷だらけの旅人・石井さんとの日々
翌日、ボーイング
707でヴィクトリア・フォールズへ。空港からバスで20Z$。キャンプサイトの9人部屋ドミトリーへ泊まる事に。滝まで歩き、写真を撮ったり、他の旅行者にシャッター押してもらったり。帰ってドミで休んでると石井さんという人がオカバンゴからやってきた。ともに久々に見る日本人だったので笑みが漏れる。アフリカ旅行のもっとも素晴らしい点はここにある。たとえばロスやハワイやルーブルで日本人に会ったからといってそれだけで友達になるだろうか?どこも行ったことないが別段挨拶もしないと思う。しかしこういうところで日本人と会うという事はそれだけで劇的な出会いなのである。リビングストンとスタンレーの再会の如しである。そういうわけで一緒にブラワヨ、ハラレまで夜行列車で行くことに。
翌日UTCバスでボツワナのカサネに。片道35US$。びっくりするほど高い。ロンリープラネットの表記の倍近い。抗議したら「値上げしたんだ」という。そんなこんなでカサネに着き、チョべ・サファリ・ロッジのチョべ川のほとりのキャンプサイトでキャンプした。地元の人の話では雨の心配はまずないうえ、石井さんから借りた寝袋もあったのでもう地べたにテントの生地一枚だけの上に寝ることはない。実際、快適な夜だった。動物の鳴き声はすごかったが。初日は木を刳り貫いて作ったモコロというカヌーに乗って舟遊び。4時からチョべ国立公園へサファリだ。ライオンも見れて好調。も束の間、いきなり車が故障。一時間立ち往生。同乗したオランダ人カップルも苛々していた。チョべの夕焼けはしかし最高に美しかったが。お詫びに翌朝のサファリにただで行けることに。で、朝6時に集合場所に行くとさっさと車は出かけていた。ボツワナではいちいち全員揃ったかなんてチェックしない。何人か集まってればひとりやふたり足りなくても気にもしないらしい。文句を言って、帰りのバスが9時だったのでカサネを去る。まったくボツワナは適当な国だ。
チョべの動物と自然はケニアをも凌ぐ
で、ヴィクトリア・フォールズに帰ると、レンタサイクルでバオバブの樹(樹齢1,600年!)を見に行くと、道端にゾウが4匹。大木を鼻で倒して皮を食っていた。大迫力。一休みして自転車でザンビアへ。一日ヴィザ(US10$)をイミグレで取り、リヴィングストンへ。しかし滝はジンバブエ側からのほうがずっといい。
そうこうしてたら石井さんラフティングから帰ってきた。膝を思いきり切っていた。痛々しい。ザンベジ川ラフティング中岩にぶつけたらしい。しかし時間は待ってくれない。ブラワヨ行き夜行列車に乗るため駅へ。18:30発で翌朝着。ハラレまで通しで195Z$。約2,000円。安い。食堂車での食事は趣がある。ザンベジビール美味い。ブラワヨでは石井さんともどもマトポス国立公園へサファリに行く。サイがいてラッキー。
マトポスにて
壁画やらセシル・ローズの墓もある。サファリが終わり、ブラワヨ駅で夕食を取る。シチューアンドサザを食う。30Z$くらいだが美味い。サザはトウモロコシやらジャガイモやらその他穀類やらを混ぜて練って作ったものだ。ケニアのウガリに似ている。そしてまた夜行で21:00にハラレへ発つ。朝7:00にはハラレ駅に着く。再会を誓い石井さんを空港で送る。
ハラレ行き夜行列車
私はまたジャカランダへ泊まる。夜アリさんと食事をし、翌朝9時ホテルを出ようとしたら朝から姿の見えなかったアリさんから電話が。食事の後別れて、そのままモスクに泊まったらしい。わざわざ出先から別れの挨拶のため電話してくれたのだ。本当にうれしかった。それぞれの国を訪れたら必ず訪ねあうことを約束し、9月26日私はジャカランダの咲き乱れるハラレを後にした。
一期一会こそアフリカ旅行の精神