Spitzkoppe

Todd's African tour'97~'98

12月26日朝9時30分過ぎにエアナミビアでウィントホック国際空港に到着。両替が混んでる上やたら事務が緩慢で空港バスを逃してしまう。仕方なくタクシーで市内へ。100N$もしない。ツーリストの溜まり場、カードボード・ボックスへチェックイン。ドミで25N$。ここでイタリア人・ミケーレがレンタカーの同行者を探してたのでこれに乗っかり、さらにアメリカ人カップル・ケイワンとエリカも合流。2人は南アのマフィケンで地元の子供たちに勉強を教えていたらしい。カードボードで借りると車は結構安く、一日225N$だった。4人で割れば日本円で2千円そこそこ。27日、スーパーで買い物をして一路スピッツコッペへ。ナミビアは晴れていれば最高だ。この時期一応の雨季らしく、天候は悪い日が多かったが、最初のウイントホックでの2日は申し分ない、抜けるような青空が広がっていた。ナミビアの空は果てしなく広い。僕は今までアフリカで一番自然が美しいのはボツワナだと思っていたけど、隣国だけあってナミビアの美しさも相当なものだ。

しかし、それでも雨季だけあって道中雨が降ってきた。さらに途中からは道が舗装されていない。ダートをのろのろ走ってスピッツコッペ着。晩飯は4人でシェアをしてスピッツコッペのキャンプ場でエリカに濡れながら作ってもらった。エリカはニューヨーク出身。米国女性らしからぬ小柄な子でとてもかわいい。しかしとても開けっぴろげな性格で最初宿のソファに座って打ち合わせする時などスカートで股を広げて座るのでパンツが見えやしないかとそわそわしたものだ。彼氏のケイワン(信じられないくらいいい奴。というか素晴らしい人物)とは同じ大学で、帰国後は一緒にカリフォルニアに住むらしい。

スピッツコッペは岩場と壁画があるだけの場所だ。我々は岩場で遊んだ後雨をさけて食事をした。国際間の異文化交流は旅行のもっとも楽しい点である。僕の会社で毎日行われている朝会(Morning ceremony)について話すと、皆Unbelievableという顔をしていたのが印象的だ。「夕方はどうするの?」エリカに聞かれたのでもちろん夕会(Evening ceremony)がある、といったら笑いを取れた。しかしこれは冗談でもなんでもない。翌日ミケーレの奴には宗教の話題になった時「日本には君の会社以外にどんな宗教があるんだい?」と聞かれる始末である。そんなこんなで日が暮れてキャンプ場とは名ばかりの岩場で、テントを張って寝た。

ちなみにこの話には後日談があり、わずか一ヶ月後に僕はミケーレに会いに彼の住むパドヴァを訪ねたのである。