Desert

美しきナミブ砂漠

Todd's African tour'97~'98

Namib Desert(Walvis Bay)

欧米人たちと別れ、カードボードで会った日本人旅行者・池田さんとウィントホック近郊のダン・ヴィルジョーン・ゲーム・パークへ自転車で行く。僕はカードボードでレンタしたが、池田さんのは自前だ。というのも池田さんはジンバブエのヴィクトリア・フォールズのレンタサイクル屋で強引に自転車を買ってそれに乗ったり、ヒッチでボツワナ・ナミビア国境を越えカティマ・ムリロに来てそこから乗合タクシーでここまで来た強者(つわもの)だ。しかも、旅先で自転車を買うのは3回目らしい。このあとこの人はケープタウンに飛び、喜望峰まで自転車で往復することになる。そんなわけで往復50キロの道中、僕は思いっきり池田さんの足手纏いになる。ゲームパークは動物こそ少ないが非常に落ち着いてていいところだ。現地時間で大晦日。日本時間でウイントホックに戻る途中で新年を迎えた。


僕(左)と池田さん

紆余曲折ののち結局僕と池田さんはスワコプムントへこの日夜行列車で向かう。夜8時にウイントホックを出る。池田さん粘り強い交渉(ゴリ押し)の末、自転車を夜行に乗せる。やるぜ池田さん。翌朝5時につくものだからやることがなくひたすら駅の待合室で待つ。現地の若いお母さんが娘を4人連れて同じように待っていた。人種に関係なく子どもはかわいい。さしずめ「黒い若草物語」ってところか。Dig By Seeというホテルにチェックインし(180N$。ツイン。マスターすごい親切)、近場の砂漠を歩いて見に行った後(正味20分かからない)、ケープクロスへ。一日ツアーはニューイヤーズディで何もなく、タクシーを2人で借りていった。でも450N$はやりすぎた。ケープクロスは2時間もかからずに到着。入場料人間10N$。車4N$。アザラシのコロニーは壮観だがしかし耐え難い悪臭。


4000頭いるって話だ

翌日、池田さんはウォルビスベイからケープタウンへと発ち、僕はスワコプムントをふらふらしてたら、別の日本人旅行者、須田さんと礒野さんに会う。Jay Jay Hotelで一緒に食事。旅行人ノートにも賞賛されるだけあって安くて美味しい。2人とはそのまた翌日チャーリーズの砂漠ツアーに一緒に参加。185N$。ただ、このツアー、肝心の砂丘は20分ほどしか見れない上、その砂丘はスワコプムント中心部から歩いても45分ほどでつく。大西洋を背にラザレット・ストラッセを東側にまっすぐ行き、適当なところで右折し、歩けば歩くほど美しい砂丘が見れる。お金がなければ歩いていけば充分。問題は晴れてるかどうか。スナゴミムシダマシも結構いる。ただ、徒歩ではウェルウィッチアやインデックスにある花などは見れない。しかしこれらも目印の囲いがしてあったり、花に至っては車に踏まれたり動物に食われないよう籠まで被せてある。これを自然と呼んでいいのだろうか…?

その日の夕飯は中国花園という中華料理店。この店は大人気だ。そう安くはないがそれだけに美味しい。そのあと3人でアフリカンバーへ。アフリカにあるのにアフリカンバーってなんか変。現地のマリンバやコンガのリズムに乗ってナイトフィーバー。楽しいひとときだったが、このスワコプムントはツーリストばっかり。街もヨーロッパの中世風の建築物が多くツーリストに媚びている。それだけが気になった。


国際交流に励む筆者。
帰国後、まだアフリカを回っている2人からすぐ絵葉書が来た。このアホなノリがうけたのか…

翌日ウオルビスベイからケープタウンへエアナミビアで発つ。機内誌の表紙と同じ、大西洋岸のナミブ砂漠は神々しいまでの美しさをたたえていた。この旅のハイライトは間違いなくこれだ。ただ、エアナミビアの機体は整備が悪く、窓が傷だらけで写真を撮れなかった。ナミビアはメチャクチャ自然がきれいだし、ツーリストの受入体制も充分。しかしこのクリスマスシーズンはウイントホックの旅行会社がすべてしまっており、時間のない一人旅の者には結構大変だった。