秘湯 鶴の湯温泉
乳頭温泉最古のいで湯と言われる鶴の湯。
寛永15年(1638年)当時の秋田藩主、佐竹義隆公の湯治場だったと伝承される由緒ある温泉。
入り口には「かまくら」も。

350年前のたたずまいが、そのまま保存されている「本陣」。
その昔、藩主の警護役が詰めていたという、茅葺きの大きな長屋である。
もちろん、現在も宿泊所として一般に開放されている。


左は、宿泊した「東本陣」の部屋から見た雪景色。
下は、「本陣」の部屋の中。
この囲炉裏で夕飯をいただく。


本陣の軒下にはダイコンや、餅が。
雪国本来のの暮らしがそのまま残っている。
本陣はもともと2棟あったが、10年前に豪雪に押しつぶされてしまったそう。
この時期、雪下ろしは重労働だとか。

某雑誌の「温泉100選、露天風呂の部第1位」に輝いた、露天風呂。
乳白色のクリームのような温泉は、入浴剤の銘柄に使われるほど大人気。
JR新幹線「あきたこまち」のポスターにも「100人風呂」として使われた。
混浴だが、お湯が濁っているため、女性も気にならない?。


館内では泉質の違う4種類の源泉が楽しめる。
左が『黒湯』。
ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉。
別名ぬくたまりの湯、子宝の湯と言われ、湯冷めのこないことから不妊症、神経痛などに効用がある。
天気が悪いと黒く、いいと白くなり、湯の色で天気が占えるとか。
右は『白湯』。
含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素泉(硫化水素型)。
美人の湯と言われ、湯の色は白く、高血圧、皮膚病、リウマチ、糖尿病、凍そう傷などに効く。
ちょっとピリリとした感じがする。
下の左は、『中の湯』。
含重曹・食塩硫化水素泉。
青みががった乳白色で、肌がつるつるになる気がした。
眼っこの湯と言われ、眼病、神経系の病気に効く。
下の右は、内風呂。お湯は黒湯である。





夕食は部屋の囲炉裏で。
風呂から帰ると、名産のイワナが焼かれ、いい香りが部屋中に。
名物は「山の芋鍋」。地元産の山の芋と豊富な山菜を、自家製の味噌味で仕立てた鍋料理。素朴だがとてもうまい。
料理自体、すべて「ここで採れたもの」という印象。
イワナのさしみや、じゅんさい、いぶりがっこ(薫製のたくあん)など、秋田の味を堪能でる。


左は「イワナ酒」。
焼いたイワナにアツアツの酒をかけて、味が染み込んだら、お酒をお猪口に。もちろんイワナも食べられる。

