うるふ的1999年度ゲームレビュー
一位 MAID iN HEAVEN〜愛という名の欲望〜
二位 とらいあんぐるハート2〜さざなみ女子寮〜
三位 ONE〜輝く季節へ〜
次点 とらいあんぐるハート
次点 こみっくパーティ
次点 ルーキーズ
うるふ「なんか唐突であるが、年間ゲームレビューをしたくなった」
なぎさ「……だからって、なんでわたしをこんなところに無理矢理ひっぱりだすんですかぁ?(泣)」
うるふ「うむ、いい質問だ。やっぱりこういうのは一人でやると寒いからな、ツッコミ役をやってもらおうと」
なぎさ「だったら、智子さんとか、ユイちゃんとか、もっとお気に入りの方を…」
うるふ「委員長は一昨年のキャラだ。それに、これはゲームレビューであって、アニメレビューではない」
なぎさ「でも…」
うるふ「ええい、栄光ある、うるふ的年間ゲーム第一位作品のヒロインとしてわざわざ呼び出してやったのに、ナニをぐだぐだと言っているんだ!」
なぎさ「だって、突然すぎて心の準備が…」
うるふ「恋とはいつもそういうものだ。『愛してナイト』でも、恋は突然やってくる、と言っているし、『マジカルエミ』でも、パラシュートみたい突然に、と歌っているではないか」
なぎさ「なにを、古いアニメソングを持ち出して、恋の話をしているんですかっ!」
うるふ「違ったのか?」
なぎさ「違いますっ!」
うるふ「ふん、まあいい。時間もないことだし、さっさとはじめるぞ。おっと、そのまえに…」
なぎさ「何ですか?」
うるふ「これから、わしのことを『ご主人様』と呼ぶように」
なぎさ「イヤです」
うるふ「なんと、ゲームキャラクターの分際でユーザー様に逆らうのか!?」
なぎさ「だって、わたしのご主人様はずっとお兄ちゃんだけだったし、今だってお兄ちゃんだけだし、これからもずっとお兄ちゃんだけだって…」
うるふ「ふふ、そんなことだろうと思った。仕方ない、これを見よ!」
なぎさ「ああっ、それは!?」
うるふ「そうだ、おまえとそのお兄ちゃんが会社の屋上で○○○している写真だ」
なぎさ「なぜ、そんなものを…」
うるふ「池袋の某テレカ専門店で手に入れた…というのはおいといて、コレを会社中にバラまいたらどうなるかな?」
なぎさ「ああ…」
うるふ「当然会社はクビ、おまえもお兄ちゃんも路頭に迷うことになる。この大不況の中、不祥事でクビになった社員を雇ってくれる会社なんか、はたしてあるかな…」
なぎさ「そんな…」
うるふ「家賃を払えなくなった二人は、アパートも追い出され、いくところもなく哀れホームレス…」
なぎさ「…わかりました。今日だけですね?今日だけなら…」
うるふ「うんうん、モノわかりの良い娘って好きだなぁ」
なぎさ「……外道」
うるふ「なんか言ったか?」
なぎさ「いえ、なんにも言ってませんわ、ご主人様っ」
うるふ「じ〜ん…」
なぎさ「どうなさったんですか?涙なんか流して…」
うるふ「うん、一度でいいからメイドさんにそう呼ばれてみたかったんだ…念願が叶ったので感涙の涙にむせんでいるのだ」
なぎさ「ご主人様って涙もろいんですね」
うるふ「というとで時間を食ったので、とっととレビューを始めるぞ。1999年、世紀末の一年間にノストラダムスや某マガジンの人類滅亡予言も乗り越え、職務多忙と家族の目を気にしながらちびちびとやってきたゲームの中で栄えある、うるふ的第一位に輝いたのは(株)PILの『MAID iN HEAVEN〜愛という名の欲望〜』だっ!」
なぎさ「意外でしたわ」
うるふ「なぜ?」
なぎさ「だって、ご主人様って前から『ヤルだけのゲームは嫌いだ』とおっしゃっていたじゃありません?」
うるふ「………」
なぎさ「………」
ぺしっ!
なぎさ「いったぁい〜なにするんですかぁ〜」
うるふ「やかましいっ!しょっぱなから返答に詰まるツッコミを入れるんじゃないっ!!」
なぎさ「だって、本当にそうおっしゃって…」
うるふ「うるさい、うるさいっ!確かにヤルだけのゲームは好かんが、プラスアルファがあればいいのだっ」
なぎさ「プラスアルファって」
うるふ「うむ、まずなんと言ってもあのハンパじゃないH絵の量だ。アレには圧倒された」
なぎさ「多ければいいってもんじゃない、ともおっしゃっていたような…」
うるふ「また、ハリセンではたかれたいのか?もちろん多ければいいってものじゃないが、作画のクォリティはなかなかだし、あのぽちゃぽちゃ絵も大いにわしの好みにマッチしておる」
なぎさ「ご主人様って太めの女の子がお好みなんですね…」
うるふ「いや、太めというよりぽちゃぽちゃ感だな。もちろん何よりも巨乳というのが良かったが」
なぎさ「やっぱり…」
うるふ「しかし、絵だけじゃないぞ。あの会話のノリは今までになく斬新で楽しかったし、最後までトーンダウンしなかったのもいい。爆乳小屋のマスターとの会話もいろいろパロディ含みで面白かった」
なぎさ「ノリですか?」
うるふ「やっぱりゲームはやってて楽しくなければいかん。ストーリー性の高いゲームも好きだが、あまり重苦しいのはどうもな。確かにストーリーはあってなきがごとしではあるが、飽きさせない楽しい会話というのはわし的にポイント高かったぞ」
なぎさ「バカみたいなことばかりしゃべっているような気もするんですけど…」
うるふ「それが良い。下手にカッコつけた会話よりずっと楽しいし、読んでいるこちらもうきうきした気分になってくる」
なぎさ「そんなものなんですか…」
うるふ「うむ、それとわし的な新発見だが、どうもわしの場合は一人の女の子と徹底的に、というのに弱いようなのだ」
なぎさ「ご主人様って浮気性じゃなかったんですか」
うるふ「誤解を招く発言をするんじゃない!もともとわしは女性に対しては一途なんじゃ。狼族は生涯一夫一妻と言うことを知らんのか?あの偉大なる狼王ロボも妻のブランカを救うために命を落としたのだぞ」
なぎさ「……」
うるふ「その目は信用しとらんな。一つのゲームで何人もの女の子というのも嫌いではないが、その中で特定の女の子が気に入っていまうと、どうも他の女の子とは浮気しているみたいでやる気が削がれてしまうんだな。その点このゲームは浮気はしないし、やることもちょっと外道っぽい時もあるがそれなりに最低限のラインは守っておるのでそういうところも気に入っておる」
なぎさ「やっぱり意外…」
うるふ「ま、そういうことで、このゲームは昨年中でも数少ないCG100%を達成したゲームであるし、他の100%達成したものは簡単にできるタイプばかりだから、やり込んで100%達成したということでは唯一といっていい。ちょっと暇ができたときに一日だけ、一週間だけと手軽にできるのも良かった。面倒なスキル稼ぎも絵や会話を楽しんでいるうちにさくさくと進んだ感じだし」
なぎさ「誉めてばっかりですけど、問題はないんですか?」
うるふ「まあ、幼なじみが突然メイドさんというような設定が不自然だとかはあるが、気になる程ではないし、終わり方にしても唐突かもしれんがそろそろゴールインしてもいいかな、と思ったときに自分で選べるのもまた良い。おまえの謀略にまんまと乗っかった形なのは気にいらんが」
なぎさ「謀略だなんて、人聞きの悪い…」
うるふ「あえて、苦言を呈するとだな」
なぎさ「はい?」
うるふ「一日の小遣いが500円というのはあんまりだと思うぞ。一ヶ月30日で1万5千円にしかならん!今時の大学生はおろか高校生の方がもっとリッチじゃないのか。これじゃエロゲー一本とアニメDVD一枚買ったら、あとは同人誌を2、3冊くらい買えるぶんしか残らんではないか」
なぎさ「でも、お兄ちゃんとわたしのささやかな願いの、掃除のし甲斐のあるお屋敷を建てるためにはその位節約しないと…」
うるふ「お屋敷のどこがささやかな願いっつうんだ!もしかして、昨年苦労して購入したウサギ小屋同然のウチに対する嫌みか?ええ、どうせウチは10分で掃除が終わるくらい狭い家ですよ…ぐじぐじ」
なぎさ「イキナリ落ち込まないでくださぁい!嫌みなんか言ってませんから」
うるふ「ま、しかしアレだな、小遣いが一日500円でも購入できるのは爆乳小屋で売っているグッズだけだからな。一年分もプレイしていると小遣いが余って困ったし」
なぎさ「立ち直りの早い…」
うるふ「考えてみれば、小遣いで買うものが『大人のお○ちゃ』だけというのも、なんか人間として危ないものがあるような気がするな」
なぎさ「だって、それしか買えませんから」
うるふ「おまけに、こともあろうにそのお○ちゃに名前までつけて、ランクアップにいそしむなんて、ここまでくるともう人間やめますか、とか言いたくなるぞ」
なぎさ「そういうご主人様だって、変な名前つけていたじゃありませんか」
うるふ「ぎくっ」
なぎさ「ピンク○ーターに『マ○チ』とか、ア○ルバ○ブに『セ○オ』とか、それから…」
うるふ「あわわっ、待て、それ以上言うとやばい!いや、もう十分やばいって!!」
なぎさ「やばいんですか?」
うるふ「そうだ、こんなことがバレてみろ、全国の1000万人以上いると言われているマ○チファンやセ○オファンが暴徒と化してウチに火を付けにくる!」
なぎさ「でもって、ご主人様は五体をバラバラにされて、串刺しにされるんですね」
うるふ「デビルマンの美樹ちゃんみたいにか?確かにアレは衝撃的だった…って、そこまでされるか、普通?」
なぎさ「ご主人様がおっしゃったんじゃありませんか」
うるふ「もういい、話題を変えよう。これ以上続けるとわしの人格を疑われる」
なぎさ「もう十分疑われているように思うんですけど…」
うるふ「ええい、本人が気にしていることをあっさり言うんぢゃない!」
なぎさ「気にしてらしたんですか?日頃から心臓にタワシが生えていると豪語していらしたご主人様が!?」
うるふ「そんなこと言った覚えはない!それに日本語になっとらんぞ。せめて心臓がタワシになっていると言わんか」
なぎさ「あっそうですね。えへっ」
うるふ「ブリッコして誤魔化すな!ま、とにかくゲーム自体は特に不満に思うことはないんだが、システム上の問題で開発に文句をつけたいことがある」
なぎさ「どんなことですか」
うるふ「インストールフォルダが『巨乳メイド』というのはやめて欲しかった。Kamiさんがエクスプローラで覗いて、これ何?と聞いてきたときにはマジで焦ったぞ」
なぎさ「すみません…開発の人に言っておきます」
うるふ「しかし、あの『お兄ちゃん』と『ご主人様』のダブル攻撃にはまいったな」
なぎさ「ご主人様はどっちも属性がありますものね」
うるふ「それぞれだけならそんなに感じないんだが、その両方となるとあんなにダメージを受けるとは思わなかった。属性とは奥が深いものだな」
なぎさ「そう深刻になるようなことでもないと思うけど…あ、でもひとつだけ問題があるんじゃないですか?」
うるふ「なんだ?」
なぎさ「このゲームが発売されたのって、1998年の12月18日、ご主人様の誕生日なんですけど、これって1999年のゲームと言えるんでしょうか?」
うるふ「………」
なぎさ「………」
べしっ!
なぎさ「いったぁい〜」
うるふ「いいのだ!プレイしたのは1999年なんだからっ!!」
なぎさ「しくしく、ご主人様がいぢめる〜」
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