魔法少女の殻を破った、「魔法の天使クリーミーマミ」
OP 「デリケートに好きにして」
男の子とちがう 女の子って
好きと嫌いだけで 普通がないの
だけど好きになったらいくつかの
魔法ができるわ 本当よ
そうよ女の子のハートは
星空に月の小舟浮かべ
夢をさがすこともできる
デリケートに好きして デリケートに
好きして 好きして 好きして
アニメおたくのうるふだって、はじめからおたくだったわけじゃありません。
大学の頃までは、どちらかというと漫画の方が好きで、アニメといったら「まあ好きかな」くらいでした。
大学卒業一年前に、住み慣れた学生寮を出て、下北沢にアパートを借りて気ままな独身貴族(?)の生活を
はじめましたが、生活費に事欠く有様でしたので、生活費を稼ぐためにバイトやギャンブルに精を出しました(笑)
ギャンブルと言っても麻雀とパチンコくらいでしたが、結構強かったので悪くない収入源でした。
とはいえ、プロの雀ゴロを相手にする度胸はなく、相手はもっぱら貧乏学生や社会人になりたての友人ばかり
でしたので、負けても払えず、ツケがたまる一方で、時々借金のカタに現物をもらったりしました(笑)
で、その麻雀のツケの肩代わりとして、テレビと当時はまだ珍しかったビデオデッキ(β)が手に入ったので、
雑誌などで話題になっていた「超時空要塞マクロス」と「魔法のプリンセスミンキーモモ」を録画してみようと思っ
たのが、今思い返せば泥沼にはまるきっかけだったように思います。
特に、「ミンキーモモ」のショッキングピンク色の髪は衝撃でした。たまたま、最初に見た回が、初期シリーズの
中でも名作の誉れ高い、わたなべひろし作画の「妖魔が森の花嫁」だったのがうるふのメンタルポイントに致命的
なダメージを与えたのでしょう。
それでも、大学卒業・就職によるおたく卒業、というおきまりのコースで、終わるはずでした。
終わらなかったのは、「ミンキーモモ」の続編として、「魔法の天使クリーミーマミ」が始まったからです。
「クリーミーマミ」は今までの魔法少女ものと違い、森沢優という女の子が、マミというアイドルにしか変身できま
せん。それまでの魔法少女ものの中では話の中でアイドルに変身することはありましたが、一定のアイドルにしか
変身できないという設定はおそらく初めてだっただろうと思います。
一定の変身しかできないということから、バリエーションは限られてしまいます。そのために、キャラクターデザイ
ンに高田明美という女流アニメーターを起用し、女性的で魅力のあるキャラクターを作るとともに、優という女の子
の視点と、彼女の成長を軸としたストーリー作りに重点が置かれ、それが今までと違った魔法少女像を構築し、
シリーズ全体を通しての魅力となっていたように思います。
また、途中でOPやEDを何度も変えたのも新鮮に感じました。
この「クリーミーマミ」の成功が、「マジカルエミ」「魔法の妖精ペルシャ」といったその後の魔法少女モノの方向を
決定づけ、うるふを真性アニメおたくの道へと導いていったのです(笑)。
シリーズ終了後も人気は衰えることなく、OAVの「永遠のワンスモア」、「ロング・グッドバイ」でようやく幕をおろす
ことになります。最後の作品である「ロング・グッドバイ」で、ファーストキッスをする直前でさらっと終わったラストシー
ンの優ちゃんの表情はとても印象的でした。
でも、この時の優ちゃんって、今(’99夏)の智子(仮名)とまったく同じ歳なんだよね…うーん複雑、複雑。
なお、この2作にミュージックビデオ「カーテンコール」を加えたLDBOX「トリプルファンタジー」が先日秋葉原で
見たとき5万円以上で売っていてぶっ飛びました。(うるふは昔、5千円くらいで買った(笑))
ED 「パジャマのままで」
天使じゃないのよ あなたのイメージで
見ないでほしい わたしは普通の女の子
あなたの腕の中で夢からさめて
寝顔にイタズラしたい
パジャマのままであなたと
モーニングコーヒー飲みたい
パジャマのままであなたと
おはようのキッス してみたい
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