テレビ

 テレビはクールであることがハイビジョンの導入とともにはっきりとしてきたようだ。なにしろハイビジョンよりも普通のテレビの方がテレビらしい。だから無理にハイビジョンテレビを買おうとする人は少ない。その普及はゆっくりとしていた。

 走査線が密になるとそれだけクールではなくなり、その画像はホットなものになる。するとそのホットさゆえに画面に吸い込まれるような感覚は薄くなる。

 電通の新井 満氏が今から十数年前にBGV(バック・グランド・ビデオ)というものを開発した。どこかの美しい景色を淡々と納めた画像をビデオにして室内に流すというものだ。これはきっとテレビでやるよりハイビジョンでやった方が効果的だろう。ホットである方がほっときやすい。(ヤ洒落じゃないよ)こう考えるとラジオもながら聴取ができるという点でホットかなと思う。

 テレビは視聴者の知らぬ間に大きな影響を与えていく。それはテレビを見るためには視覚と聴覚の積極的参加が必要だからだ。

 テレビをつけるとほっておきにくい。ながら視聴ということをしにくい。それはこのメディアがクールだからだ。

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