天使の行進 〜アイルランド紀行 その5 「サラ・ジェーン」

 ゴールウェイでの現地ガイドはサラ・ジェーンという女性だった。彼女はヒーラーのトレーニングを受け、オーラを見る。秋山さんと会うと金色のオーラが見えると言った。金色のオーラはレベルの高いヒーラーのオーラだそうだ。

 サラに僕の状態を見てもらった。

「後頭部の光がうすい。もっとハンドパワーで人を癒すべきだ。癒せば癒すほど力がつく。あなたはハンドパワーを使うの?」

「使ったことはあるけど、一度か二度か、そんなもんです」

「もっと使うべきよ。ハンドパワーは使えば使うほど強くなるの。使う?」

「まぁ。機会があれば・・・」

「だから光が薄いのよ。積極的に使わなければだめ」

「はぁ・・・」

 確かにハンドパワーで人を癒すというのは、ある効果がある。それが心理的効果か実際に生体エネルギーのせいなのか、僕にはわからない。しかし、手を当ててあげると人は癒されていく。しかし、誰でもどこでもちょちょいのちょいと癒すのには抵抗がある。だいたい胡散臭い。ま、こんなこと考えているから説教されるのかもしれない。

その6 「キロンの祭り」

アイルランド紀行「天使の行進」

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