■◇■僕のおしゃべり   Vol.21     小泉内閣メールマガジン
     
 笑っちゃったよ。ついにそんなことを内閣が始めるのかって。さすが小泉首相だ。下手な報道機関が何か言うより、小泉内閣メールマガジンが発行する内容の方が国民に大きな影響を与えるだろう。きっとニュースや新聞は、「小泉内閣メールマガジンによると・・・」みたいな報道を始めるのだろう。ついに報道の場でも中継ぎ飛ばしが始まるのだ。内閣から国民にダイレクトに意思を伝える。ワクワクするね。もし、人気のない内閣が同じことをしようとすると、きっと破綻する。誰も読まないから。こうやって、本当に国民が必要とすることをおこなう政治家だけが生き残るようになればよい。

 橘川幸夫さんが今度「インターネットは儲からない」という本を出す。出版前に読ませてもらった。とても面白かった。そのなかにこれからの政治はインターネットで国民が判断を下せるようにすればよいと書かれていた。自分が納めた税金の使い道を自分が決められるようにすればいいというのだ。たとえば、税金の使い道についての詳しい説明をホームページでおこない、どの使途に自分の税金の何%を使えと指示するのだ。全国民のその指示の総計でその年の予算が決まる。土木建築ばかりに金が回って気に食わんと国民の多くが思うと、建設費には予算がつかなくなるのだ。そしてインターネットの回線をもっと太くしたいと多くの国民が思えば、そのことに対して予算がつく。はじめのうちは混乱もあるだろうが、なれれば直接民主制のできあがりだ。政府や各省庁は税金が集まるように自分たちの仕事の必要性をうまく国民に伝えなければならなくなる。そうするとお役所の仕事は透明度を増し、競争原理が働いて役所の国民に対するサービスは質が格段に上がるだろう。小泉内閣メールマガジンはそんなことに先鞭をつけるような画期的なできごとだ。

小泉内閣メールマガジンURL

<http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/>

    

僕のおしゃべり

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