新芽をつけた枝

春が近づいてきた。

もう桜の便りも聞かれる。

外を吹く風も暖かくなり、昼間はコートがいらなくなってきた。

春霞の空を背景に、木々の枝には新芽が息吹いている。

少し暖かいだけで、幸せを感じる。

何か新しいことを始めたくなる。

新芽に負けてはいられない。

春用の服を出してみる。

春の野菜を食べてみる。

しばらく会わなかった友達に会ってみる。

あてのないドライブに行ってみる。

枝についた新芽には、何をやってもかなわないような気がする。

by 真津 昭夫

 

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