杉の葉の先にとまった水

 深い森の中で出会った杉の木は、雨に打たれて潤っていた。

何千もの時を越え、そそり立つ杉。

立派な杉の木の葉は頭上高くて触ることができないが、

まだ若い背の低い杉の葉に水滴がついていた。

水滴は杉の葉の先につかまりキラキラと輝く。

まるで透明な水晶の粒をつけたようだ。

水滴に触れると一瞬にしてその丸い粒は消え、

指先が濡れる。

この文章にあうデジタル・フォトを募集しています。

詳細はこちらに。

 

●●●●●

掲載順

ランダム

Web版 『 気持ちいいもの 』

tsunabuchi.com