深い森の中で出会った杉の木は、雨に打たれて潤っていた。
何千もの時を越え、そそり立つ杉。
立派な杉の木の葉は頭上高くて触ることができないが、
まだ若い背の低い杉の葉に水滴がついていた。
水滴は杉の葉の先につかまりキラキラと輝く。
まるで透明な水晶の粒をつけたようだ。
水滴に触れると一瞬にしてその丸い粒は消え、
指先が濡れる。
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