Macintoshのおとし穴
-「Macを選んでよかった」と思うためのQ&A100-
第四章 アプリケーションソフトの「おとし穴」
○スゴいことをやらなくちゃいけないワケじゃない
・Macというと、なにか高級なマシンで、高機能のソフトでスゴいことをやるためにあるみたいに思っているヒトも多いのではないか。
・しかし、Macの性能はユーザの使いやすさのためにある。
・思い付いた文章を簡単に書きとめたいとか、電卓みたいにちょっと計算がしたいとか、メモがわりに図を書いておきたいとか、そういう身近なニーズにも一番使いやすいというのがMacの特徴だ。
・単純なコトほどMacが向いてる。個人レベルのデスクワークでは、こんな感じで使いたいね。
○大は小を兼ねず -あなたが必要なのはワープロ、それともDTP-
・DTPをやりたいといって、Macといっしょに高価なDTPソフトを買って、それでふつうのレポートとか企画書とか書いているヒトもよく見かける。
・Macの場合、単に「キレイなアウトプット」がほしいだけなら、別にDTPソフトでなくても、どんな安いワープロソフトを使っても、しかるべきプリンタを使ってるならば、写植のようなキレイな仕上がりになる。
・DTPソフトというのは、デザイナーとかフィニッシュ屋さんとか印刷会社とか、そういう専門家が、レイアウトの仕事を機能的に行なうためのソフトだ。
・だから、どちらかというとグラフィックソフトに近く、すでに出来上がっている原稿を、いわば「グラフィックデータ」のようにキレイに配置するコトを主目的としたものだ。
・これには「検索/置換」もないし、文章を作るための機能は省かれている。
・ワープロソフトでも、いろいろな書体、いろいろなサイズのフォントを使い、図やイラストなどを貼りこみながら、自由にレイアウトする機能ぐらいついている。
・ふつうのヒトはこれで充分。DTPソフトなんていりませんよ。
○DOSマシンとはアタマの発想を切り替えよう
・DOSマシンでは、ワードプロセッサやテキストエディタなど「テキスト」を扱うアプリケーションと、ペイントやドロー系の「グラフィック」を扱うアプリケーションとはまったく別のソフトである。
・しかしMacでは、文字列だってグラフィックデータと同じように扱われてるから、「文章ならワープロソフト」という発想が必ずしもあてはまらない場合がある
・たとえば、チャートが中心の企画書なんかは、ワープロなんて使わずに最初からドロー系のソフトで書いちゃえばいい。
○やっぱりマニュアルはよく読もう
・Macというと、なぜか「30分で簡単に操作がマスターできる」みたいな神話があって、マニュアルとか読まなくても使えると思ってるヒトが多い。
・でも、多くのMac用のアプリケーションは驚くほど多機能で、これを使いこなすには相当に勉強しておくことが必要だ。
・他人にすぐ聞くタイプのヒトも多いが、ことMacのアプリケーションの場合は、ヒトによって使いかたがかなり違うから、あんまり細かいことを聞くほうが酷。
・やっぱり使う前に、マニュアルをよく読んでおくべきだし、使うときにもマシンのワキにはマニュアルを常備しておこう。
○計算には意外に手間がかかる
・Macのスプレッドシートはメモリの限界まで作表できるので、ともすると、一つのシートにいろいろな計算を全部のっけて、とてつもなく大きな表を作ってしまいがちだ。
・しかし、いくらマシンパワーのあるMacといっても、計算量がおおくなればそれだけ遅くなってしまう。
・これではせっかくの使いやすさもそがれてしまうから、「一つの大きい表」を作るのではなく、「複数の適切な大きさの表」にわけて作るクセをつけよう。
・こうすれば、非力なマシンでも買い換えせずに大丈夫だ。
○Macを使うくらいなら日本語入力フロントプロセッサにも凝りたいね
○見てくれだけじゃ読んでもらえない
○ペイントとドローの使い分け
○みんなすぐフルカラーというけれど
○過剰な機能ならないほうがいいこともある
○ワープロやデータベースより使えることもある
○体裁だけの企画書なんて…… -ハダカの王様にならないように-
○ブロックコピーはいらないの
○マウスで使うか、キーボードで使うか
○DOSマシンとのデータ互換
○アプリケーション間でデータを使い廻す
○パレットとグラフィックデータの互換性
○ポストスクリプトプリンタでもキレイなアウトプットがでてこない
○Macは仕事の道具だよ
○音感がなくちゃコンピュータミュージックはできない
○通信ソフトはフリーソフトウェアで充分
○スクリーンセーバはなんのため
○怪しいゲームはトラブルのもと
○音楽用には別のシステムフォルダを
○グラフィックデータはディスクの癌
○へんなフリーソフトウェアには近付くな
○パソコン通信に期待しすぎてはいけないよ
(92/04)
まえにもどる
「まるボ・アーカイブ」にもどる
「Contents Index」にもどる
はじめにもどる