旧新橋停車場 鉄道歴史資料室で開かれている、「情景作家 ー昭和のミニチュア」を見に行く。まあ、全体のプロデュースを行なった「さかつう」の坂本憲二さんをはじめとして、出展作家の多くが個人的にもよく知っている親しい人だったりするので、そういうものがこういうカタチで取り上げられるというのも、なんか妙な感じ。ぼくとしては、車輌が走らなくても、いや車輌がいなくても、ジオラマは成り立つと思っているタイプだし(実際、純撮影用に3D遠近法で作っているので、走らせようなないのもある)、こういう風に世の中に取り上げあられるというのは、とてもうれしく思う。詳しくは、Gallery of the Weekをご参照のこと。
東京ステーションギャラリーで開かれている、「木村荘八展」を見に行く。東京駅で開かれているという以外、あまり鉄分と関係ないのではないかと思われるだろうが、あにはからず。彼がスタイルを確立して以降の大型の油絵や、名声を博した連載小説の挿絵などは、どう見てもその発想がジオラマなのだ。ジオラマ作家であれば、そのままジオラマ化出来るし、けっこう面白いジオラマになりそうな作品も多い。実際の景色や光景を、3D的にコンパクトに再構成しているところが、そういう感じを生んでいるのだと思う。演劇に造詣が深く舞台美術もこなしているところから、舞台構成的な発想から生まれたものではないか。詳しくは、Gallery of the Weekを参照していただきたい。