「夢」を大人買い
-今月のホビー日記・2015年9月-
9月30日(水)
それにしても、箱の入替によるスペースファクターは抜群。確かに箱に金をかけるっていうのは、ある種敷居が高く抵抗感があるが、収納スペースに余裕がなくなれば背に腹は変えられない。それで思い切ってやってしまえば、投資効果は抜群。とにかく箱がコンパクトな方が、楽しみやすいし。当面、箱の入替自体を趣味として楽しめるかも、という感じ。まずは貨車。それから客車だな。機関車も、スポンジがヤバくなったものは、エアキャップで代替ではなく、箱自体をコンパクト化しよう。
9月29日(火)
件のデアゴスティーニを購入した同級生の女性がウェザリング用品を購入したいというので、天賞堂にご案内して、レイアウトの汚しでは第一人者の一人である中尾さんをご紹介。ドライブラシ、スミ入れ等も含め、「実演販売」で対応してもらう。で、用品も一揃いご購入。この手の作業をナマで見る機会は少ないので、けっこうインパクトと納得性があったのでは。
9月28日(月)
ちょっと時間があったので、買ってきたムック類を読み始めるが、まとめ買いするとこれはこれでなかなか読み切れない。趣味誌の記事は面白いもので、ぱらぱらと写真を見て、サクサク読めるものもあれば、一枚の写真にいろいろ謎を発見してしまい、そこで視線が止まって調べはじめてかなりの時間がかかるものもある。この差として大きいのは、やはり既知の内容か、初めて知った内容かというところだろう。まあ、新鮮な発見があるから面白いし、買ってしまうので、既知の情報だけなら買わないでもいいわけだが。
9月27日(日)
模型の収納スペースが逼迫してきたので、ちょっと整理。スペースファクターからして一番癌なのは、モデルワムの二軸貨車の箱ではないだろうか。古い製品はスポンジも傷み始めているので、ここは一つIMON製の貨車BOXにまとめてしまおうと思い立つ。ひとまずテスト的に貨車12輌用の箱を二つ買ってくる。しかしこれ、スペースの活用もあるけど、出して楽しみやすいってメリットも大きい。パッと一箱出せば、貨物も編成単位で気楽に楽しめるというのは、なかなかいいかも。
9月26日(土)
今月は季刊ムックの発売月なので、忘れないうちに買ってくる。まとまるとけっこうな金額なので、模型店のポイントもバカにならない。わざわざ行っても、充分電車代におつりがくるぐらい。ただ、まとめて買うと金額もさることながら、重量もかなりのもの。まあこのあたりは印刷物の性でもあるのだが。。
9月25日(金)
今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。今月から新ネタを出さなくちゃいけないのだが、父の葬儀から始まって、いろいろな問題が続出だったので、ついつい最後のチャンスまで延び延びになってしまった。今回は、ホントにお茶濁し企画なんだが、ひとまずこれで2ヶ月は引っ張れるので、なんとかなるかな。小ネタのワリには、40年越しの発見もあったりして。まあ、よろしく。
9月24日(木)
同級生の女性が、デアゴスティーニの「週刊 昭和にっぽん鉄道ジオラマ」の定期購読を予約したとのコト。ふむ、そういうところにターゲットがあったのか。まあ、鉄道模型とは違う層だということはすぐわかるのだが。こりゃ、模型業界は気がつかないわけだ。早速、建物のウェザリングのやり方を聞かれたので、機材から指南しないと。
9月23日(祝・水)

シルバーウィークも本日まで。だが、今日は親戚の葬儀が入ってきた。このところ近い親戚の不幸が続いている。まあ、それだけ皆さん高齢化しているということなのだろうが。で、夕方からが空いたので、模様替えをしなくちゃいけないんでやっている事務所の片付けを行なう。二箇所に分散して置いてある12mmの模型の、事務所に置いてある分の整理がメイン。こっちは初期に買った車輌で、ほとんど置きっ放しになっていたんで、持っているのは覚えていても、取り出してみると久々で、「これってこんなんだったっけ」てな感じで、全線片付けにならない。でもまあ、一応キレイに収納し直して終了。まあ、子供の頃からそうなんだが、模型の整理は時間ばかりかかってはかどらないんだよね(笑)。
9月22日(休・火)

松本謙一さんの「遺言写真集」、「玄冬の車止メ」出版記念パーティーがパンダレストランで行なわれた。小学生の頃から鉄道模型は好きだったし、趣味誌は読んでいたが、ある時から本気で「最後の蒸気機関車の写真を撮らなくては」という使命感に背中を押されて、中学の頃から6年間、休みのたびに撮影旅行に没入していた。そのきっかけとなったのが、「高校生でもセンスとやる気があれば、自分にしかできない作品を創り出せる」ことを教えてくれた「煙」と、「SLブームとは言っても、自分にしか撮れないし、自分にしか後世に残せない題材がある」ことを教えてくれた「Light Pacific '70」という二冊の写真集だった。それから50年弱。自分がこういう場に参加できていることを、ティーンズの頃の自分の目線で見つめ、感無量な時を過ごさせていただきました。
9月21日(祝・月)

国際鉄道模型コンベンション会場でジャンクを買い求め、その後ちょこちょこ細工していたワールド工芸製のEB10が一応カタチになった。とにかく毎日分刻みの忙しさなので、逆に合間に鉄分の濃い時間とか工作の時間とかはめ込んじゃうと意外とできる。形式写真を撮ったので、記念のフォトセッションも。しかしこれ使われてた線区が余りに限られているので、使い方が結構難しいんだよね。まあ走っていたのが下町ということで、商店街のモジュールの裏側。このモジュール、近藤さんとの陰謀で「南武線モジュール」規格の試作にもなっていたんで、線路側は結構下町っぽくなってる。ということでお茶を濁します。
9月20日(日)
問題の季刊ムックでも買いに行こうかなと思い、片づけの帰りがけにModelsIMONに寄ると、なんと予約していた青15号のナハ10が上がってきていると。もっと先だと思っていただけに、びっくり。ちょうど現金を持っていたのでその場で買ってきたが、ときどきこういうのがあるから面白い。予約されている方は、順次出てくるのでは。
9月19日(土)
この連休は、亡くなった親父の家を片付けるのには絶好のタイミング。というよりは、ぼくが一人でやらざるを得ないので、ここでやるしかない。とはいえ、他にもやらなきゃいけないことが林立しているので、予定は分刻み。こうなると逆に、時間限定で合間に工作とか入れたくなる。てなわけで、この前買ったジャンクのワールド製EB10の仕上げ。天賞堂の16番エボナイト製EB10は、あれはあれで存在感はあるけど、EB10の実物を知っている人にとっては、どう見てもEB10には見えない。そういう意味では、ひとまずEB10に見えるからいいよな。12oは。
9月18日(金)
シルバーウィーク前、ということは当然趣味誌の店頭販売日。とはいえ曜日の巡りによっては、最速店頭発売日の可能性があるのがシルバーウィークなんだが、わりとふつうの展開かも。でも、先月オンタイムで買い損ねたので、なんかすぐ発売になったみたい。今月は季刊ムックの発売月でもあるので、買い損ねないようにしないと。。
9月17日(木)

静岡市の城北公園で保存されていたD51146号機が、いよいよ真岡鉄道に向けて移送されたとのニュースが伝わってきた。解体のウワサから譲渡先の選定と、紆余曲折があったものの、最終的にいい形で落としどころができて一安心という感じ。実は146号機の現役時の写真を、確か静岡新聞に提供したんで、ワリと身近な問題として気にしてたんだよね。ということで、そのカット。牽引しているのが、夏の波動対応用に本州から借り入れたキハ55系のディーゼルカーというのがなんとも。昨今の鉄道ブームで、保存車輌が観光資源として再注目されているので、一頃のようにすぐ解体というのが減ってきていることは望ましい。しかし真岡鉄道、9600もD51もスハフ44も、みんな北海道型だなあ。
9月16日(水)
関東鉄道の水海道車輌基地の冠水事故は、事前に主要車輌を安全な駅の側線に退避させていため、実際に被害を受けた車輌は修理中や休車の車輌飲みであったことが判明。不幸中の幸いというか、機転を利かせた対応で被害を最小限に食い止めたというべきだろう。市役所がなすすべもなく浸水し、自衛隊の車輌も水没してしまったコトを考えると、中々の危機管理ではないか。でもまだ、路盤流出区間とかあり、全線運転再開までは時間がかかるようだが。
9月15日(火)
デアゴスティーニから、新シリーズ「週刊 昭和にっぽん鉄道ジオラマ」が本日より新発売。早速スポットキャンペーンも開始。これ、なんとZゲージ。0系の新幹線と、キハ52の在来線と、別のエンドレスがあるのだが、昭和を思わせるいろいろな建物のミニチュアがとにかくたくさん付いている。ある意味スケール無視なのだが、鉄道模型ではなくジオラマを全面に出すという意味では、それはそれでアピールする層があるのは間違いないだろう。ある意味、こういう原理原則から外れる世界って、鉄道模型業界は弱いんだよね。しかしキハ52って、いすみ鉄道の商品化許諾なのね。その割に冷房付きではないような(笑)。
9月14日(月)
少し前からウワサとなり、一部で話題が広がっていた小湊鉄道の観光列車が、いよいよ搬入された模様。伊予鉄の「坊ちゃん列車」のように、蒸気機関車形ディーゼル機関車が、2軸のトロッコ列車を牽引する構造。全部新製という気合の入れよう。機関車は、コッペル製の4号機関車をプロトタイプとしており、Cタンク機スタイル。製造中の写真を見る限り、比較的大型でサイドタンクも大きく、その中にエンジンが入ってしまっているので、形態的な破綻も少なそう。里見-養老渓谷間の運転を予定しているという。鳥塚社長が頑張っているいすみ鉄道に加え、もともと沿線の人口や観光資源という面では恵まれていた小湊鉄道も、末端区間の観光鉄道化に本気になってきたということで、房総が観光のオン・シーズンとなる来春はなかなか目が離せないといえるだろう。いっそのこと、上総中野-養老渓谷間は、いすみ鉄道に運行委託してしまい、有人駅で観光地のアクセスポイントである養老渓谷を結節点にしてしまったほうがいいのではないだろうか。
9月13日(日)

本日は、午前中に「池袋鉄道模型芸術祭」の出展者説明会を実施。参加グループの3/4以上の方々にお集まりいただき、この手の説明会としてはかなりの盛況となった。すでに国際鉄道模型コンベンションなど、各種イベントに何度も参加されている方々ばかりなだけに、特に問題も混乱もなく終了。これで、会場内のイベントのイメージもかなり具体的になってきた。これからは、会としては公園での屋外イベントの部分のほうに作業の中心が移ることになる。
9月12日(土)

この週末も時間がないが、天気がいいんで30分でワンカット。この「お立ち台」は「犬と少年」を固定してしまったので、それを使って再び北丹2号機でお茶を濁す。こういうのは、どこまで絞り込んでどのくらいのボカシ度にするかというのがポイントなのだが、デジタルになってからは数打ちゃいいんでこういうのはやりやすい。でも、高校生の頃に西武山口線で、バックで蒸気機関車ボカして小さい女のコのポートレート撮るってのをやったなあ。なんか、全然進歩してないかも(笑)。
9月11日(金)
鬼怒川の氾濫は、その後浸水エリアを拡大し、常総市の中心部水海道まで浸水エリアが拡大。市役所なども浸水してしまったが、なんと関東鉄道の車庫も浸水。これはダメージが大きい。豪雨で鉄橋や築堤が流されたという被害は毎年のように起こっているが、車庫の浸水というのはあまり聞かない被害。果たして大丈夫か、関東鉄道。東京近郊とはいえ、決して余裕のある経営状態ではないだろうからなあ。
9月10日(木)
昨日・今日と、台風18号と秋雨前線、さらには台風17号と3つの要素が重なり、北関東は一日で2ヶ月分の降水量という記録的な大雨。その結果、どの河川も危険推移に達し、鬼怒川では堤防が決壊する事態に。JR、東武を中心とする鉄道網も完全にストップ。50年来の大水害に。しかし、50年来とはよく言ったもので、子供の頃の昭和30年代には、まだ堤防が整備されていなかったこともあり、毎年台風が来ると水害が起こるのが常だったのを思い出した。東京でも城東地区とか0メートル地帯とか呼ばれ、しばしば洪水に襲われていたんだよね。
9月9日(水)
9月に入って、通勤通学時のラッシュも戻ってきた感じがあるが、なんだか朝の列車の遅延時間が7月までより短くなっている。同じ時間に乗っても、到着時間が有意に早いのだ。田園都市線から銀座線なのだが、要は遅れが少ない。体感上の混み具合はさほどかわらないのだが、確かに通信回線の混み具合は少し改善されている。渋谷駅の改築で、乗換通路がいろいろ変わっているので、人の流れが変わったのだろうか。
9月8日(火)
ちょっとワケあって、1mm、1.2mmという小径のビスが必要になってきた。1.4以下はそんなに使わないのであまりストックがないが、これを機会にある程度揃えてしまおうということで、模型店で在庫を見つけるたびに購入中。ついでに、タップまで買っちゃった。これだけ揃ってくると、半田で固定せずあえてネジ止めというのも狙ってみたくなるなあ。
9月7日(月)
しかし、とにかく時間がない。先月売りの趣味誌とかも、買うのも遅れたがまだ読んでいない状態。こういうのもはじめてかも。趣味誌を「読むために読む」というのも、これまた本末転倒なのでやりたくない。このままだと、今月売りが発売になるまでには読み切れるかどうか、という感じだろうか。まあ、緊急事態も続いて、生涯の中でも最も多忙な時期の一つになっているといっても過言ではない。今年一杯、こんな状態が続くのだろうか。
9月6日(日)

ということで、忙しい中、無理に時間をちょっとだけさいて、北丹2号機の撮影。ジオラマに載せると、ホントに小さくてカワいい。が。確かにニブロクのナローよりは確実に一回り大きく、サブロクの機関車だという存在感はある。この軸距だと、けっこうカーブ回れるな。単機はさておき、カプラーのオーバーハングがネックになるだろうが、300Rぐらいは通れるんじゃ。1200×800で、エンドレスだけ。ストラクチャなしだが、シーナリーは作り込む。みたいなレイアウトなら、10t貨車2輌ぐらい牽かせて、かなりいい感じで楽しめるのでは。
9月5日(土)
本当に週末は予定が目白押し。特に今年は予定がハード。なかなか鉄分が取れない。そういえば、コンベンション会場で面白いジャンクを入手したので、それぐらいは作りたいな。珍しく電気モノなので、なんとそれ用にIMON製パンタグラフを買ってくる。パンタグラフのパーツを買うなんて、16番の頃以来40年ぶりぐらい。1/87のはもちろん初めて。そんなワケで、パンタビスや碍子が別途必要だとか、全然要領を得ない。お恥ずかしい限りだが、まあパンタものは素人同然なもので。ほんと、別の世界だな。こりゃ。
9月4日(金)
国際鉄道模型コンベンションのModelsIMONブースでチラりと見かけたような、ワールド工芸/アートプロ製の北丹鉄道2号機。会期中ちゃんとチェックする機会がなかったので、後で店頭で聞こうと思って忘れていたのだが、ふと思い出して尋ねると、またこれが「最後の在庫の一台」。ということで、即、店舗間で取り寄せてもらったのを取に行った。こういう製品がもっと出てきて、常に入手可能になっていると、12oも違った入り口から入ってくる人が増えるんじゃないかと思うのだが。ちゃんとスケールになった小型レイアウトも作りやすいし。
9月3日(木)
街角を歩いていて、山手線のガードをE235系らしき編成が走っているのを目撃。相当に離れたガードで、それも一瞬だったため、写真は断念。確かに、山手線上で日中試運転をしているという報告はあるので、ホンモノだった可能性も高いが、断定はできない。早くキチンと見てみたいものだ。
9月2日(水)
なんだか知らないが、このところ今月の「とれいん」誌が模型店の雑誌コーナーから消えている。複数の店でそうなので、想定外に売れているのだろう。模型店で聞くと、アオシマのDD51の記事がフックになったのではないかという話。コンベンションの会場では見たが、その後店頭で見ていない。いっそこれが良いチャンスなので、雑誌を買うのはやめてしまおうかと思ったが、やっと発見。そういうことで、今月は買うことに。こちらは、資料として最低限は揃えようという意思で買っているので、これで買わなくなったらそうとうにヤバいかも。
9月1日(火)
今年ももはや2/3が過ぎた。それにしても、今年はいろいろなことが起こる年である。生涯を振り返ったときに、忘れられない一年となるであろうことは、すでに確定してしまった感じだ。ところで社内の企画で、部門の全員が自分を表す一品を持ってポートレートを撮りそれをまとめて掲出するという企画が今日からスタート。ぼくは、例の機関区のジオラマの夜景のパネルを抱えて登場することに。大きさも大きいし、少なくとも写真と模型という二部門を一つのアイテムで表現できるので、アピール力はけっこうあるし。
(c)2015 FUJII Yoshihiko
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