街並サーベイ・メモ11  街並み要素1 広場  2006.3.30
 多くの人が始めての町に行くと中心地を訪れる。わが国の商業地の街並みは目抜き通りでが重要で、面的な要素として広場は交通広場か、あってもうら寂しいものが多い。 欧米の町では中心部の市役所か教会の前の広場----「市民の集まる広場」 わが国では駅前広場---「交通広場」が代表で、これを観察してみる。
 @女神広場:タクシーと荷捌貨物車でいっぱい。植込みで女神像に近づけないし、周囲の看板がちらちらして平和都市宣言区のモニュメントも殆ど認識できない。いいスケールの貴重な広場なのにもったいない。
 A交通広場で工夫したもので、中央の島に高木を植えている。 モニュメントが埋もれてしまっている。ベンチも車が周る中では死んでしまう。高木なら広場周囲に置くほうがましであろう。「イベントや歩行者のためではありません。」といわれれば、それでおしまい。
B傾斜した広場(女神広場の勾配よりきついが祭りには最適)。  普段は車も許容しているが、中央にはあまりごたごた置いていない。   時間が朝なのかお店が見えないが当然オープンカフェが張り付いている。ここには見えないが真中にあるのは彫刻くらいである。
Cここに自動車がいないのは当たり前!ベニスには島のはずれにでかい駐車場がある。そういえば終着駅の駅前広場は、ヨーロッパのどこでも車がいっぱいと指摘される向きもあろう。しかしメトロの広場ならこの類の広場は多い。ましてや自由が丘駅は他にないのだから歩行者優先の広場にするしかないのだ。

D 100m以上の3方囲まれた広場。ガラスのピラミッドを下りると地下で巨大な美術館の各ゾーンにつながっている。歩車分離のために無理やり使うのでなければ、地下商店街などにも良い。

E マルシェ サントノーレは元々市場があった広場。透明なガラスの建物を建て中央はパッサージュで、広場の広さを損なわない オープンな展示、ショールームになっている。角度によっては廻りの古い建物を映し、新旧様式の違和感がない。雨の多いわが国では半外部空間としてかなり有効である。


Eパリ・オペラ裏マルシェ広場:中央にガラスの建物
    

@自由が丘:女神広場
A蒲田東口:駅前広場
Bシエナ:カンポ広場
Cベニス:サンマルコ広場
    Dルーブル美術館:地下通路のあるガラスピラミッド       
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