●客単価だか、一品平均だかが1000ドルだそうな。その1時間前に歩いたファッションディストリクト(ダウンタウン南の服装のアメ横というか、巨大1ドルショップ街)との格差はアメリカ社会の激しさを見事に表わしている。
●オペラ通りやシャンゼリゼは古い街を切り裂いて石張りのファサードを張り付け、後に富の集積としての商店街となるのだが、こんな街(通り)はどうやって生まれるのだろう。六本木ヒルズのように一気につくった訳ではない。今、調査中である。
● これは街ではない。あえて言うなら「ロードサイド」のデラックス版である。但し、テーマパークの模倣主義はウィルシャー大通りの入口にあるパリ風レストラン街のみであり、殆どがモダンか控えめな折衷主義建築である。
● サーベイ・メモ1で街並みの「小さなスケールの気持ちよさは歴史様式の方が表現しやすい」といったことの反証----「モダン様式でもヒューマンスケールの家並みはありうる。」の1例ではある。
歴史様式のディテールが人を安心させる(景観保存の陥りやすい観点)とは限らない。
●伝統も保存すべき建築もない日本の普通の街で、こんなつくり方は簡単ではないとして、どこかでこんなイメージで突っ張る商店街が出来そうな気がする。意識的且つ計画的に、例えば大資本などが企画してつくるとしたら・・・・。