街並サーベイ・メモ7 ロディオドライブ      2006.1.15
 これはなんだい!あえていうなら銀座であるし、サントノーレなのだが、ガラス張りの低層で業種、業態もブランド物だけの純粋培養の通り。

 ●客単価だか、一品平均だかが1000ドルだそうな。その1時間前に歩いたファッションディストリクト(ダウンタウン南の服装のアメ横というか、巨大1ドルショップ街)との格差はアメリカ社会の激しさを見事に表わしている。

 ●オペラ通りやシャンゼリゼは古い街を切り裂いて石張りのファサードを張り付け、後に富の集積としての商店街となるのだが、こんな街(通り)はどうやって生まれるのだろう。六本木ヒルズのように一気につくった訳ではない。今、調査中である。

● これは街ではない。あえて言うなら「ロードサイド」のデラックス版である。但し、テーマパークの模倣主義はウィルシャー大通りの入口にあるパリ風レストラン街のみであり、殆どがモダンか控えめな折衷主義建築である。

● サーベイ・メモ1で街並みの「小さなスケールの気持ちよさは歴史様式の方が表現しやすい」といったことの反証----「モダン様式でもヒューマンスケールの家並みはありうる。」の1例ではある。
歴史様式のディテールが人を安心させる(景観保存の陥りやすい観点)とは限らない。

 ●伝統も保存すべき建築もない日本の普通の街で、こんなつくり方は簡単ではないとして、どこかでこんなイメージで突っ張る商店街が出来そうな気がする。意識的且つ計画的に、例えば大資本などが企画してつくるとしたら・・・・。


20数m巾、長さ300mの通りは通過交通が少ないため、分断感はなし。   2005.11.4.週日.午後5時半.7時頃は閉


ガラス張りはファッション店街で納得だがが、銀座の様に暗い上階オフィスがない。


低層の通りは、ブランド品に限る「イメージの純度」と「ビバリヒルズの土地柄」を象徴する。


レストランは車の通る1階に向かないので、パリをまねた小道を創って配置。


この複合店は、通りから入った中庭の1階に店舗、地下のサンクンガ−デンにレストランで構成。表の大きい通りでは食事をする気にはなれない。

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