街並サーベイ・メモ4  下北沢―東京の一般商店街風景    20005.1.16

私鉄沿線の主要商店街の典型ではあるが、小劇場五つと区のタウンホールを抱え活気溢れる街である。さて街並みという見方からは特徴があるわけでもなく「それでいいのだ!」といわれれば話が進まない。商売(コンテンツ)がよければ、気取った街並みはいならいというのであれば、せめて演劇風非日常空間になっていれば面白いが、そうもいかないようだ。
本多劇場はいつもながら「こんなつくりでよいなら自由が丘でも出来る」と思わせるものである。もっと商店街のはずれでも良いし、採算が合わないというより「誰もやろうという人がいないだけだったんだ」ということ。
 その100bほど東の住宅街との境界に茶沢通りがあり、そのコーナーに世田谷区タウンホールがうまく縁をつくっている。南口についてはサービス道路の役目を果たし、小奇麗に出来ていて商店街の役に立っている。
問題の都市計画道・補助54号線は駅の北にあり、商店街の真中を断ち割る
 新設都計道(オスマン型都計道)である。導入側の商店会幹部からすれば、ごちゃごちゃだけの下北沢で、特に特徴がなく寂れはじめている北口で、近代的なインフラや環境は新しい発展要素を持ち込む必要性ありと見ているのだろう。筆者はここを残した方がよいと思うほどの魅力は感じなかったが、自由が丘の都計道の比ではない大掛かりで犠牲も強いる都市改造と見た。

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