BIG4対談(その2)
BIG4対談(その2)
リーダーに望まれること

BIG4対談(その1)から続く・・・

司会;
 どうも有り難う御座いました。沼田のキャンプ場について話があったわけですが、即ちこれからの23団の活動の中心となる沼田の開発についてだったわけで、次に今後の23団のあり方をドシドシ皆さん出して欲しいと思います。まず、リーダーについてですが、10年間過ぎて23団の生粋のスカウトがリーダーに育ってきていますが、今のリーダーの良いこと、悪いこと等を・・・中川さん、どうですか?(笑い)

中川会計監査役;
 えー、リーダーの問題は団の運営にとって一番重要であると同時に、一番頭の痛くなる事なんですね。ですから、ボーイスカウトの一つの団というものは、それを支える要素はいくつかあるんですが・・・。資金の面、リーダーの確保、父母の協力、そしてスカウトの実数などの面ですね。その中で今まで5団という大きな組織の中、千代田・文京・港と広範囲の地域に渡っていたわけですが、各地域に分封した後、リーダー不足の状況にあります。そしてもうひとつ大切な事は野口前団委員長の御意向で、リーダーはその団で育ったスカウトがその団の隊長、副長を大学生などになって担当してきているという特徴があるのです。
 これからの新宿23団は私としては、こうした伝統が必ずしも受け継がれるかどうかは疑問に思うわけです。すなわち、学生のリーダーというのは年度によっては限りがあって確保が難しいので、父兄や社会人として活躍している方の協力を必要とする時代に入ってきたのではないかと思います。その時に考えなければならないのは、実際のスカウト達を中心にして、活動するリーダーを動かさなければならない事です。

司会;
 どうも。現団委員長の大滝さんはどうですか?リーダーについて。

大滝団委員長;
 今、中川さんが言ったように隊長、副長の人を確保するのは事実なんで。

司会;
 はい。

大滝団委員長;
 私の希望としては、今ボーイやシニアにいる若い人達がこのままスカウト活動を続けてもらって、リーダーになって欲しいと思っているわけです。そのため、各隊のリーダーの隊長の皆さんが楽しいスカウト活動を行って、子供達がいつもでも参加できるような土俵を作って欲しいと思っています。

司会;
 他にはどうでしょうか?

野口名誉団委員長;
 ちょっと待って下さい。私も中川さんのおっしゃった事を真剣に受けとめています。それは色々な事があると思うんですが、私と中川さんは同じ考え方を持っているのでは無いかと思います。そう言っちゃ失礼なんですが、ボーイスカウトでは立派とか隊長がいいとか、何と言うんですかね・・・。定義が有る訳ではないと思うんです。団の方から見ますと、根本的に理解されている必要があるという気がするんですね。何故かというと、大人からみると子供の関心が違うんです。
 例えば、中学生なんかは学校の成績や偏差値なんかを気にする訳です。それで差別をつけられるという変な時代です。ボーイでは学校の勉強とかの出来具合とは関係しないスカウト活動をやっていて、それをずっと私達は見てきていまして・・・。例えばキャンプの食事の時なんかに余ってしまったおかずを良く食べてくれるスカウトがいるんですよ。この子はひとつの「出来る」スカウトで、(残ったおかずを食べるのは)器用のひとつなんですね。班の残りものを食べてくれるんですから助かるんで、その子の位置が決まるんです。
 何かひとつ出来るという事が、学校の成績や偏差値と関係なくあると強いんです。雨でも火をつけられるとか、穴を掘るのが絶対一番うまいとか、そういう事はとても大事なんです。中学生の時、どういう事が大切なのかを大人が理解してあげる事が重要なんです。それでないと滅茶苦茶になってしまいます。
 高校を出て学ぶも、働くも子供自身の問題で、子供の心理は大人の考えと別なんです。中・高生の時期が一番大切なんですが、最近偏差値だけで人の将来の行き先を決められてしまって、ばかばかしい事がありますけど。・・・個性を伸ばすには中・高生のBS・SS時代が重要です。
 他方で大学に入るか入らないかと、BSからRSの年代で幼稚化がありますけど。・・・まあ数年の内にかなり変わっていくと思いますが、ボーイスカウトは手足を使って、身体を使って学ぶんですから、これからも伸びていっていいと思います。リーダーの方々も伸びて貰いたいです。余計な事を言ってしまいましたが。

まだまだ続くBIG4・・・
BIG4座談会(その3) 子供の教育、そして今後の新宿23団について


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