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映画日記 2026年 (更新中)


見た映画の記録です。2026年分です。上の方ほど新しく観たもの。 評価は ★★★★★ が最高。

年度リスト 】 【 2025年 ▶

No. タイトル 評価 感想
4 夜鶯 ― ある洋館での殺人事件 ―
揚名立万
★★★ 戦後の混乱が収まりつつある時代の上海。とある富豪が映画関係者を洋館に集めて、世間を騒がせた街の顔役達の惨殺事件を モデルにした映画の製作を企画する。なんと洋館は事件現場で、逮捕された犯人も立ち会わせてリアルさを追求するという。 しかし、犯人へのヒアリングは隠された事件の真相を露わにし、さらに幾重ものどんでん返しの末、思いもよらぬ結末に向かう。 背景にあるのはエプスタインファイルのような悍ましいそれだが、作品としては極めて軽妙で鮮やかな中華ミステリー。 舞台を日本やハリウッドに移してすぐにでもリメイクできそうな定番感で、日本版なら主役は菅田将暉かな。
3 ブゴニア
Bugonia
★★★★ これはまたブッとんだ怪作。エマ・ストーン演じる製薬会社の辣腕女社長を誘拐した社会的底辺層の2人組。 社長が地球を侵略しに来た宇宙人だと思い込んでいる彼らは監禁した彼女に地球から手を引くよう要求する。 荒唐無稽な陰謀論に染まった誘拐犯と、現実的なロジックで解放のための交渉を試みる社長のまるでかみ合わない会話劇からスタートし、 予想もつかない転調を繰り返して物語はねじ曲がり続け、最後はすべてをひっくり返すまさかの○○エンド。 ヨルゴス・ランティモス監督で製作にアリ・アスターが名を連ねるとなればこうなるよなぁ。 2003年の韓国映画のリメイクだそうで、原作も再上映してくれないかな。
2 長安のライチ
長安的茘枝
★★★★ 原作は『両京十五日』の馬伯庸。唐朝末期に実在したライチ使を題材にした 一大歴史エンターテインメント。 楊貴妃の誕生日祝のために、はるか南方から新鮮なライチを取り寄せる無理難題を押し付けられた下級官吏の奮闘を描く。 失敗すれば命に係わる使命に腹をくくった主人公はたった一人でプロジェクトを始め、一癖ある多彩な人々を次第に巻き込み、 仮説と検証を繰り返して解法を見出すが、官僚機構の壁や宮廷の権力闘争がその計画を歪めていく。 それでも責務から逃げず立ち向かう主人公の熱は、僕みたいな組織で働く社会人の胸に響く。 しかし、国の支配層がこんな愚挙のために資源や人材を浪費するばかりか、多くの民衆の生活を損ねて顧みないのでは滅びて当然だね。
1 とれ! ★★★ たまたま撮れた幽霊のような映像がバズったことから、調子にのってフェイク心霊動画を撮影しようとした女子高生たちが、 町はずれの廃墟で神様と悪霊に憑かれるコメディホラー。進路に迷い家族や友人との関係に悩み、 ドタバタの末に未来に向けて一歩成長する青春っぽさは爽やかで作品として悪くない。 だけど、何が怖いって、バイト後の夜の帰り道の動画を顔バレ家バレを気にせずSNSに上げ、 女子高生二人だけで何があるか誰がいるかわからない廃墟に侵入し、嘘丸わかりで炎上必至の心霊動画を思い付きで作成する。 その危機意識の低さに観ていてゾッとする。オカルトとしてはちっとも怖くないけどね。