2.特性値


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2−1.個々の特性値について

 戦闘単位としての悪魔を考えた場合、特性値を用いることは比較的稀である。毒などステータスに変化を与える可能性を持った攻撃を受けたときの耐久力チェックや、精神的バッドステータスからの回復の際の精神力チェック、幻術系魔法を受けたときの知力チェック、あるいは極めて特殊な特技の成功チェックなど、ある程度限定されたチェックにしか用いられないからである。
 しかしながら、個々の悪魔を特徴づけるにおいて、特性値の果たす役割が大きいことも事実である。例えば、女性型悪魔の魅力の高さをおろそかにできないことは、誰の目からも明らかであると言えよう。

 そこで、まず悪魔の特性値を個々に分析した結果を以下に掲げる。横軸にレベル、縦軸に各特性値を取っている。図中、青で示された点が個々の悪魔のデータを表しており、直線はそれを1次近似したものである。また添えられた数式は、その近似式を表す。

 これらの図を見る限り、各特性値と悪魔のレベルとの間に明確な相関関係はないように思われる。
 共通して若干右上がりの(すなわちレベルが高い方が特性値も高いという)傾向があるものの、例えば器用さにおいては、レベル40のケルベロスが10しかないといったように、全体にイレギュラーな要素が多いため、レベルとの関係だけでこれらの数値を推定することは、残念ながら不可能と言わざるを得ないと判断した。

2−2.特性値の合計について

 前項では、個々の特性値とレベルとの間には必ずしも相関がないことが判った。そこで次に、特性値の合計について分析を試みた。その結果を、以下に掲げる。

 ごくわずかな例外を除いて、1次近似の直線によって傾向がよく表されている。すなわち、悪魔の特性値はその合計が、多少の幅はあるもののレベルとの間に直線関係を持つと考えられる。
 なお、同図上にピンク色で示された点は、人間マシンのデータである。分類の都合上、同じ色で表されているため、図上では区別できないが、やや近似直線を下回っている3例は、すべてマシンに属する。したがって、人間は悪魔と同一線上に並んでいると見てよいが、マシンはそれらに比べ、やや特性値が劣っていると判断できる。

2−3.まとめ

 本論が最終的に目的とするところは、未だ召喚されざる未知の悪魔の召喚を可能とすることであり、そのためには各数値データを求める方法を導く必要がある。
 本章では、個々の特性値を導くまでには至らなかったが、その合計値とレベルとの間には、ほぼ直線関係が成り立っていることが判った。
 本章のまとめとして、以下にその近似式を掲げる。なお、以後各章のまとめでは数値的に問題のない範囲で式を簡略化しておく。

  特性値合計=7.6×レベル+156

 なお、今後の課題として、個々の特性値を確定的に求めるために、より詳細な分析が必要である。
 例えば種族毎に分析するなどの方法が考えられるが、いかんせん個体数が少ないため、現状の判断としては、種族毎の分析は極めて困難であると言わざるを得ない。
 また、女性型悪魔の魅力について、その他の悪魔と比較検討するなど、興味深い結果が予測されるいくつかの分析方法が考えられる。


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