4.命中値および各回避値


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4−1.格闘命中値および各回避値

 戦闘単位としての悪魔を召喚する場合、ある意味で最も重要な数値と言えるのが、格闘命中値および各種の回避値である。極論すれば、これらの数値および第5章に述べる攻撃力および防御力さえ明確にされていれば、戦闘を行なうにはおおむね事足りる。

 ここでは、これらの数値を2通りの方法で分析した。
 ひとつは、前2章と同様にレベルとの比較。そして今ひとつは、その判定値に最も密接に関わると予想される特性値との比較である。すなわち、強さ−格闘命中、敏捷性−格闘回避、直観−射撃回避、精神力−魔法回避という比較を行なった。
 その結果を、以下に掲げる。

 極めて残念ながら、いずれも十分な相関があるとは言い難い。特に格闘回避については、レベルおよび敏捷性のいずれとも、相関を示していない。

 一方、このことが示す事実として、「悪魔の特性値と戦闘能力とは、必ずしも密接に結びついていない」ということが挙げられる事は興味深い。それはすなわち、悪魔は人間と異なる何らかの法則に則っている可能性を示唆するものだからである。

 また、近似直線との比較で種族毎に細かく数値を見ていくと、いくつかの傾向があることが判る。例えば、

 などのことが判っている。また、翼を持つ悪魔(天使・堕天使を除く)は、回避全般に優れる者が多く、特に射撃回避が高い傾向がある。
 しかし、これらの傾向はあくまで定性的なものであり、これまでにも繰り返し述べてきたように、定量的評価をするには個体数が不足している。したがって、ここではそれらの傾向を数値化することはしない。

4−2.成功値の合計

 次に、格闘命中値および各回避値(以下、総じて「成功値」と呼ぶ)について、その合計を取ってレベルとの比較を行なった。

 これも、必ずしもよい相関とは言えないが、全体の傾向は見えてくる。合計値を取ると、いくつかの悪魔が、同等のレベルの悪魔との比較において突出した能力を持っていること、あるいは逆に極めて劣っていることが、明確になってくるからである。これらを例外として扱うことにより、全体を1集団として捕らえることはできなくとも、2〜3のグループに分けることは可能であると思われる。
 現在判っている範囲で種族的(あるいは形態的)特徴を述べるならば、
 というような傾向があるようである。

4−3.まとめ

 本章では、悪魔の成功値について分析を試みたが、思わしい結果は得られなかった。
 しかしながら、本項の冒頭にも述べたように、バランスを保った範囲でこれらの数値を決定しないことには、新たな悪魔の召喚が困難になることも事実である。したがってここでは、より優れた方法が発見されるまでの暫定的方法として、以下の式を提案する。

   格闘命中=レベル+23
   格闘回避=成功値合計−(格闘命中+射撃回避+魔法回避)
   射撃回避=1.15×直観+2.4
   魔法回避=1.07×レベル+14.2
   成功値合計=4×レベル+70.5

 この方法では、成功値のほとんどがレベルによって一意に決定してしまうという問題が生ずるが、例えば獣族の悪魔は格闘命中を心持ち(例えば5%ほど)上昇させ、それに等しい分だけ魔法回避値を下げるなど、定性的に判明している種族的特徴を召喚者の判断である程度加味し、個々の悪魔への性格付けを行なうことで補うことは可能であろうと考える。


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