第4章においても述べたように、悪魔の戦闘力を評価する上で成功値と並んで重要なのが、悪魔の攻撃力と、物理防御および魔法防御である。
これらをそれぞれレベルと比較して分析した結果を、以下に示す。
種族的な傾向を見た場合、特徴的なのは付喪神の物理防御の高さである。これは、その種族の性質を考えた場合にうなずけるものである。
また、人間およびマシンについてピンク色で示してあるが、図5-3を見ると、直線を大きく下回る点が3つある。これらはすべてマシンである。したがって、マシンは魔法に対する抵抗力が弱いということも、種族的特徴として挙げられる。
付喪神にせよマシンにせよ、「召喚」というよりむしろ「製作」される類の「悪魔」である。これらがその他の悪魔とは異なる傾向を持つことは、むしろ自然であるとも思われる。
これらについての定量的言及は避けるが、付喪神またはマシンを製作する場合には、こうした点に留意されたい。
本章では、攻撃力および物理防御・魔法防御の数値をレベルとの比較で分析し、比較的良好な結果が得られた。簡略化した近似式を以下に示す。
攻撃力 =0.014×レベル^2+1.4×レベル+1.1
物理防御=0.91×レベル+1.8
魔法防御=0.49×レベル+2.8