藤堂のアフリカ情報ノート

スーダン編(この下)

南部アフリカ編(ケープタウン、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ)

モザンビーク・マラウィ・マダガスカル編

西アフリカ編(ガーナ、ブルキナファソ、マリ、セネガル)

北・東アフリカ編(エジプト、エチオピア、ケニア、タンザニア、ウガンダ) 

スーダン

見所:ツーリスト受け入れ態勢は、かなり不十分だが

北部のカリマ、ドンゴラのピラミッド遺跡、ポートスーダンでの紅海ダイビング、

西部ニャラからジェベルマラ山トレッキングなどあり。しかしアクセスはかなり

悪く、また情報もほとんどなく観光には苦労する。

しかし人々の表情は笑顔が溢れている。

信じられないほど親切。ポリスも道行く人も何の下心もなく優しく

接してくれ、移動の疲れすら安らぎに変わるほどで、見所は少ないが

アフリカで一番好きというツーリストも多い(私も含め)。

出入国:

ビデオカメラを持っているか聞かれることがある。

外貨申告は行わねばならないが、出国の際のチェックは適当なので

正確にしなくても良い。イエローカードの提示もない。

レジストレーション(外国人登録。各都市で)とパーミッション(旅行許可証。

一回でよい)を取らねばならない。

これは全くやらないと後で厄介。

ワジハルファでは合計1600SDと高い。。

登録は一度はせねばならないが、ワジハルファでした場合ハルツームでは費用が

さらに高いので(登録だけでUS8$)改めてしなくてもたいてい問題にならな

い。ポートスーダンなど他の町はだいたい無料なのでしておいても良い。

しかも二回目以降の登録はパスポートではなく旅行許可証に押されるので

パスポートの空欄が減って困る事も無い。

隣国とのアクセス:

エジプトのアスワンハイダムからはワジハルファへ船で入国可(99年1月現在)。

88. 5エジプトポンド。毎週月曜14:00出て火曜の11時には着く。

ワジハルファからは水曜発。

チャドへはゲネイナから陸路入国可(しかし国境は強盗が出る。実際に

現地で帯同していた日本人カップルは強盗に遭った。

現地人2名が殺されたらしく、相当危険))

中央アフリカへはAmbafogから陸路入国可?らしい

サウジアラビアへはスアキンからジェッダへ船が頻繁に出ている。

イエメンへはスアキンからホデイダへホワイトナイツという客船が出ている。

(不定期らしい。200US$はかかると言われた)

エリトリア、エチオピア、ケニア、リビア、旧ザイール、ウガンダ国境は

(少なくとも)外国人には閉ざされている模様。

飛行機はハルツームからカイロへ片道240$(26歳以下150$)。

ケニア・ナイロビへ片道358$。エチオピア・アジスへ往復330$。

イスタンブールには片道420$(スーダン航空)

スーダンビザ:

エジプトではカイロで所要2〜4日。61$。レターが必要でレターは所要2日。

エジプトの日本大使館ではレターを一人一通しか出さないので、エリトリア、イエメン、

シリアのビザを取ろうとしている人は要注意。

ケニア・ナイロビでは2日、要レター。61$。

他国のビザ:

チャド−日本大使館のレター必要。30$。レター、ビザとも即日発行。

中央アフリカ−レター必要。フランス大使館が代理発行。40$。所要2日以上。

エチオピア−レター、エアチケット(出入国)、イエローカード必要。63$。所要2日〜9日。

一ヶ月シングルのみ。

場所は移動している。別途地図を送付します。

イエメン−レター必要。発行日から一ヶ月有効で20$相当のスーダンディナー

ル。所要2日。

サウジアラビア−出入国チケットが必要。ジェッダ3日のトランジットビザのみ取得可。

費用、所要日数不明。

エジプト−大使館は大変混雑してるので空港で取ったほうがよい。

エジプトから往復する場合は再入国ビザをカイロで取っておくとよい。

ザイール−一ヶ月63$。レター不要。即日発行。

日本大使館−旅行人ノートの地図のユースホステルのあたりに移動

*各国とも要写真

国内移動:

ワジハルファ−ハルツーム列車で2等コンパートメント3000SD。

3等硬座2500SD週一本水曜16:45発。所要32時間。

翌日深夜着。駅から深夜の町

へのタクシーは500SD。

この「灼熱列車」は世界3大地獄交通区間に数えられるほどで、

夏の車内は地獄のように暑い。しかも遅い。

時速30KMほどで行くのでのんびり気長に行こう。2等の方がおすすめ。

夏に3等は、大混雑するため本当に死ぬかもしれない。

冬は問題ない。少し暑い程度で夜は長袖がいる。

アトバラからはバスに乗り換えた方が断然早く夕方には着く。

ハルツームからは毎週月曜日。チケット予約は発着するノースハルツーム駅(最近は全ての列車はこの駅発らしい)

飛行機では61$。

ハルツーム−ポートスーダン バスで毎朝6時発。ノーマルバスで2750SDラグジャリーバスで4200SD。

深夜1時着。道はかなり良いが1100km(カッサラ経由)を19時間。

バスが出るハルツームのシュガシャビへは朝早くタクシーしかない。300SD

ほど。

列車ではポートスーダン発隔週水曜。14:00出て翌日の夕方にはハルツームに着く。3等2100SD。

飛行機では45$

ポートスーダン−スアキン 所要1時間ほど。200SD。

ハルツーム−ニャラ 日曜発(隔週?)。3等4000SDほど

ハルツーム−ラハト バス1800SD 所要12時間ほど。道はよい。

両替:

1$=235SD(99年1月)。TCの両替は事実上無理(3週間!かかる。

経済制裁の影響)。

闇両替はリスクの割に旨味なし。

郵便・通信・インターネット

エアメール葉書50SD、封書100SD

電話はハルツーム・ポートスーダンなら至る所からかけられる。

インターネットは国連広場からヒルトンホテル方面へ行こうとすると、5分くらい

のとこにある

アーリアインターネットで出来る。30分300SD。

自前のパソコンの持ち込みもOK(ただしハルツームに

アクセスポイントがないといけない)。

ハルツーム大学では、備え付けのパソコンなら、その半分くらいで出来るらしい

(自前は不明)。

治安:

警官が多いためハルツームやポートスーダン、ワジハルファの治安はすこぶる良い

(もっとも警官やる気はないが…その分フレンドリー)。深夜に町についてもそう心配はない。

しかし南部は内戦状態の上飢饉(旅行は許可されない)。チャド国境、中央アフリカ国境も強盗が出没。

エリトリア、エチオピア付近も危険。

写真撮影にはうるさいのでハルツームでフォトパーミッションを取っておこう(写真2枚要)。

ハルツーム空港から町へ:

タクシーでも良いが昼なら地図があれば歩けなくはない。

タクシーは交渉次第だが200SDもあれば十分と思う。ただし深夜に町から空

港に行くには予約をしておかないと

夜はタクシーも高級ホテル前にいるのみ。この場合700〜1000SD。

イベント:

98年12月下旬から1月中旬はラマダン。文字通りツーリストも夕方まで食事が

出来ない(エジプトと違い店は全て閉まる)。

食事情:

食べ物は変化に乏しい。シェワルマ、ケバブやファーストフードのほか

肉や豆の煮込み(フール)がある。飲み物はチャイもあるがやはり

カルカデ(ハイビスカス茶)がよい。絶品。

グレープフルーツ、オレンジ、ジューススタンドの

各種フルーツジュースもとてもおいしい(とくにハラマインホテル脇のスタンド

はやや甘みを押さえておりとてもよい)。

水…ミネラルウオーターはハルツームでしか手に入らない上高い。

地方ではすべて

ナイル川の濁った水を飲むことになる(が、水あたりした人はいない)

宿・食堂

ハルツーム・ハラマインホテル500SD。

シェワルマはどこも200SD。カルカデ25SD。グレープフルーツジュース50SD。

肉煮込み150〜200SD。山羊の足のスープ100SD(物凄い臭み!)

ワジハルファはボハイラホテルが400SD(闇両替可。しかしレート最悪。

エジプトから来てお金が無ければ船の中でヤミチェンしとこう。レートは悪くな

い)。

宿は他に 2軒ほど。

マーケットでは魚のフライが100SDでとてもおいしい。

ポートスーダンはシンカットホテル357.5SDで連泊したらディスカウントも。

フルーツジュースは75から100SDと高いが量はかなり多い。

おすすめポイント

ポートスーダン…シュノーケリングが出来れば面白いと思うが私が行った際は

メッカ巡礼の時期で旅行代理店が閉まっていてアレンジしてくれるところがなかった。

しかし列車での移動は面白い。スーダン人のやさしさに触れることが出来、

これこそがスーダンの醍醐味。★★

スアキン…依然客船の出港地だが町全体が珊瑚で作った白い家が風化しゴースト

タウンのような雰囲気を帯びている。ホテルやレストラン、マーケット一応ある。

しかしそれ以外は何もない。★

ワジハルファ…本当に何にもない。ナセル湖と砂地が延々と続くが

それ故の趣はある。★

ジェベルマラ山…西部にある美しい山で、麓に塩水と淡水の2つの湖があるらしい。

行った人全てが絶賛する(しかし私は行っていないので評価不能)

ハルツーム…白ナイルと青ナイルの合流点、モスク、綺麗なコプト教会などがある。

首都の割に何でもあるというような所で

はない。しかし首都クラスの都会とは思えないほど人々はフレンドリー。悪い人

など殆どいない。

見知らぬ人にごちそうになることもしばしばで、

現地人とのコミュニケーションに重点を置くツーリストには最高の国と思う。町

は★★だが国自体は★★★。

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