Pt13

インターネットリアルタイム旅行記1998アフリカ編パート13

時には星の下で寝る

ジェンネのスーダン様式モスク。今日はマーケットだ。

そんなこんなで僕と吉田さんは23日でドゴンの村をトレッキングで巡った。村の間に東西に長い断崖があり、まずそれを苦しみながら越えエンデという村へ。着いたら夜7時半。真っ暗。

ドゴンはマリの中で独自の伝統的文化を守り生活している部族だ。なおかつその工芸品や織物には定評があり世界的に高い評価を受けている。このドゴンの村をめぐるトレッキングはマリ観光のハイライトだ。

まずその日は土で出来た家の屋根の上にマットレスを敷き星と月を見ながら寝た。その日はほぼ満月だった。たまには星と月の下で寝るのもいい。アフリカでならそれは格別だ。

98115日、テリという村へ。ここはこの辺でもきれいな村だ。先住民のピグミーの住居などを見たあとカニコンボレの村へマーケットを見に行く。この村にはもう車が来ていた。そもそもカニコンボレとジギボンボにはこの8月には舗装道が出来ていたはずだが雨季の降水量が多すぎて工事が進まなかったらしい。だがこの道が出来たらドゴンも変わってしまうだろう…
この村でまた屋根の上で寝たのだがこの日はマットレスが無くゴザの上で寝たため背中が痛くてよく寝れず疲れをため込んでしまう。翌
6日ジギボンボへ戻りそこからまた原チャリでバンジャガラへ。この日メチャクチャ暑い上ガイドと吉田さんがのる原チャリが何度もチェーンをはずし立ち往生したため、また疲れ、モプティまで帰るつもりが、バンジャガラにもう一泊する羽目に。体力が落ちてマラリアになるのではとさえ危惧した。でも宿のオーベルジュ・カンサイは安くていい宿だ。蚊もいない。

117日一気にジェンネに。でもこれは失敗だったかもしれない。ホテルは高いし(広いけど)、レストランは少ないし高い。しかもまずい。救いが無い。飯をビスケットで済ませたりもした。さらに人も最悪だ。ガキからしてツーリストずれしており始終付きまとわれる。冷静な吉田さんが怒ってビンタしたほどだ。ここに3日も滞在すればどんな子供好きも充分子供嫌いになれる。9日月曜に見もののマーケットがあるのだが僅か2日が気が遠くなるような時間だった。そんなわけで僕と吉田さんはまるでラマダンのような状態に突入し飢えと戦いながらマーケットを待った。

いざマーケットの月曜日になったが別にカニコンボレやバンジャガラのそれと変わらない。ほかにマリでマーケットを見る機会がなかったのなら格別、そうでない人はわざわざ月曜にあわせてジェンネを訪れるほどではない。どうせ見るのはスーダンモスクだけなのだから、ゆっくり見れる火曜日以降のほうがいいともいえる。マーケットといったって住民向けの生活物資しかなく、我々ツーリストが買うようなものは何一つないのだから。

そういうことで僕らはセネガルへむかうべく、まずはバマコ行きのバスに乗って早々にマーケットのジェンネを後にした。

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