Pt15

インターネットリアルタイム旅行記アフリカ編1998パート15

哀愁のカサブランカ

マラケッシュの屋台・フナ広場

モロッコにやってきた。14日朝6時半ぼくをのせたエールアフリークのボーイング737はダカールからカサブランカモハメド5世空港に着いた。空港の銀行が7時半にあき、両替をすませ、これを逃したら3時間はこのあとない、というカサ・ポートステーションに行く電車に735分飛び乗り30分後市内へ。25ディラハムというから300円くらいか?カサのユースホステルにチェックイン。45DH。その日そこで唯一の日本人今西さんと会い、いろいろあるきまわる。

マラケッシュへ

翌日845分の電車に乗るのが億劫だったぼくは今西さんといっしょにCTMのバスステーションへ。今西さんはもうモロッコは3週間もいたのでスペインに帰るべくタンジェに向かうのだ。ぼくはマラケッシュに行くのだ。料金はそれぞれタンジェ110DH、マラケッシュ65DH4時間半で着く。噂にはモロッコの観光地の「自称ガイド」はしつこく、何時間でもついてくるという話だが歩けど歩けど誰も来ない。へんだなあ。その日はフナ広場ちかくの安宿街に泊まる。50DHだがこのへん30からある。

マラケッシュというとこはまあまあおもしろい。ヨーロッパに抜ける通り道くらいの位置づけだったのだが、マーケットなんかけっこうすごい。とくに目を引いたのが革製品街。この奥のほうにいくと特に面白い。様々なる意匠のバッグや財布やら帽子。ミニリュックが特に多いし似た様なのも多いがしかし素晴らしいものもいっぱいある。デザイン、縫製、皮の質、どれをとってもなかなか。しかも安い。他にも安くていいものがいっぱいあった。予算の問題もあるし買えば荷物になるので何も買わなかったがここは旅の一番最後に来るといいと思う。それくらい面白いものがいっぱいある。昼のヘビ使い、猿回し、夜の屋台もまあ、なかなか。羊の脳みそを食べたら旨かった。でも12DHもした。

2泊してカサブランカに帰ったのだが、帰りは電車。こっちの方がはるかに快適。73DHと少し高いが。その日11月17日はカサのユースホステルには2人日本人がいた。男性の小林さん、女性の石井さんだが女性の石井さん、翌日ハッサン2世大モスクにいく途中大きなアラビアンタイプのナイフを持つ強盗にミニバックを盗られてしまう。ぼくもジンバブエで引ったくりにやられたとき同じ日本人旅行者に何かと助けてもらったのを思い出し、警察などに一緒に行った。でもそのため冬に備えての防寒着の購入は出来なかった。

翌19日いろいろ迷った結果バスでタンジェに行くことにした。でもこれはバスで正解。なぜなら昼に着く電車は一日一本しかないし、このバスはマラケッシュ行きと違い足元も広く快適だった。

このタンジェも予想に反し静かだった。ツーリストにはしつこい客引きや自称ガイドの詐欺師が多いというモロッコ、しかし僕は痴漢に遭ったことのない女の子のような寂しさを感じる。そんなに俺は日本人に見えないのか?いや、どうも僕だけではないようだ。どうやら警察の締め付けが厳しくなったらしい。ましてや僕は「モロッコに来た旅行者」でなく「モロッコから出ようとする旅行者」。当たりの強さはその辺でも違ってこよう。

19日は夕方だったのでまたもユースホステルに泊まり、翌日以降のスペイン行きに備えることにした。ユースのあんちゃんはとても親切。しかもカサより安い。朝飯はないけど。その晩ノルウェー人の画家と偶然飯を食うことになり、いろいろ話した。あしたスペインのマラガに行ってそこでノルウェーに残してきた彼女に会うとか、ここの飯は最高だとか、この辺はイスラム圏だが夜になると売春婦がウヨウヨ出て来て声をかけられるが自分から声をかけてくるやつはろくなのがいないとかいろんなことを話していた。結構な道楽もんである。売春婦といえばこの国では女は結婚まで処女を守るのが建前だが、まあ世の中そんなもんよね。

よく20日ついにアフリカを離れるときが来た。といいながら、もうこのモロッコに来た時点でそれまでのアフリカ臭さにどっぷり漬かった旅は終っていた。とくにカサブランカ。ダカールで探すのに困ったようなものも簡単に見つかる。物価もメチャ安いし貧しい人の多い国だが、でも物は何でもある。あんまりなんでもあるので何かを見るたび奇声を上げて今西さんを驚かせたほどだ。もはやここはアフリカではない。地理的にアフリカというだけだった。

あと特筆すべきはモロッコの女性は今回に限らずいままで旅した国の中で一番美しい。このあとスペインに行った訳だがスペインなど正直比ではない。アラブ系に西洋の血が混ざったような人が多くエキゾチックな上足も長くスタイル最高でしかも胸まで大きい。足が速くてドリブルが上手くてフリーキックも蹴れてしかもヘディングも強いサッカー選手のようだ。とくに胸についてはさとう珠緒ファンの私としてはこだわりのあるところだ。しかしそんなモロッコ女性もみなオバサンになると見るも無残な体型に…花の命の短さか、永遠なんてどこにあるんだろう…

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