Pt16

インターネットリアルタイム旅行記アフリカ編1998最終頁

Out Of Africa

バルセロナの夜

 

なわけで、いよいよアフリカを離れたが、いままで平和だったモロッコでついに一悶着あった。スペインのアルヘシラス行きのフェリーのチケットを買いに行くと2人の男がいろいろ案内をする上、チケットと出国カードを受け取ると勝手にカードを書いてくれる。で当然チップを要求されたがディラハムは持ち出し不可なので硬貨くらいやってもいいかと思って5DHを2人分でやろうとすると一人に10寄越せと抜かす。これには頭に来た。チップの額に文句をつけるとは何事だ。アフリカの人と自然を心から愛す男・藤堂もこれにはカチンと来て1DHもやらず、スペインペセタに全額両替しタンジェを後にした。スペイン語圏右も左もわからない僕だがここでもスペイン在住のおばちゃんと船に乗る前仲良くなり、いろいろ教えてもらった。コーヒーとケーキまでごちそうになってしまう。最近では自分の図々しさが申し訳ないほどである

このアルヘシラス行きフェリー、快適ではあるが、いまいち情緒が無いのはしばらくの間アフリカ大陸、欧州大陸の間を水平に進んでいくのである。つまりアフリカを去るという瞬間、アフリカ大陸がちっとも遠ざかっていかず、かなり長い間右にアフリカ、左にヨーロッパを見ながら進んでいくのである。といったわけでぼくの出アフリカはいまいちもりあがらないまま終った。

2時間半後僕は欧州大陸の土を踏んだ。しかし感慨に浸るまもなくお世話になったおばちゃんの荷物運びを少し手伝いながらバスを探す。その日はマラガあたりまで行こうと思ったのだが思ったより遅くなりそうだし、特にアンダルシアに憧れてたわけでもなかったので一気に夜行バスでバルセロナへ向かうことにした。9750pts。19時間後バルセロナへ着くのだが来る途中のアンダルシアのコスタ・デル・ソルは実に凄いリゾートだ。こういう旅行ではこれないが新婚旅行なんかで来るには最高かもしれない。真島昌利もこれをみたらアンダルシアには憧れなかったと思うなあ。

バルセロナにて

バルセロナでは北バスターミナルから一番近いユースホステルに泊まる。そこで同室になったティエリーという男と仲良くなったのだが、彼、明日マルセイユ近郊の町エクサンプロバンスに自分の運転する車で行くという。うーん、これは一緒に行ったほうが良くはないか?

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