Pt17

インターネットリアルタイム旅行記アフリカ1998特別編

アフリカ編総括

はじめに

そんなわけでアフリカ編を終えたのだが、ここでこれまでの110日間を振り返ってみたいと思う。いちおう内容的には「旅行自体」と「通信」面とに分けて感想、反省等を述べてこれから行く人たちの参考にしてもらえれば幸いです。

旅行面の総括

まずここで私のアフリカベスト10を寸評とともに…
1.モザンビーク・バザルート群島(98)…文句無しアフリカNo
.1.ほかにはなにもないが、海だけはザンジバルもラムも目じゃない。
2.ボツワナ・オカバンゴデルタ(98)…ボツワナに行ってここに行かないのはカンボジアに行ってアンコールワットに行かないようなもの。
3.タンザニア・ザンジバル(98
,97)…行けば行くほど楽しくなる。とくに食い物は最高。ビーチも美しい。
4.ケニア・ラム島(92)…もう7年前になりますが最高に楽しいとこでした。最近は日本の早口言葉を言う地元民が多くなりすぎて不快だとか。
5.キリマンジャロ登山(92)…これも7年前。キツイけど、これは命を賭ける値打ちがあるもののひとつと思いました。
6.ナミビア・ソーサスブレイ(98)…他の旅行者によればここに比べればスワコプやウォルビスの砂丘は「鳥取砂丘同然」。ナミビアに来てここに行かないのは、インドに行ってバラナシに行かないようなもの。
7.マリ・ドゴン(98)…良くも悪くもアフリカの中で伝統的生活様式を垣間見れる数少ない場所のひとつ。
8.ヴィクトリアフォールズ(98
,97)…今年見たほうがずっと良かった。やはり虹がかかってなくっちゃね。
9.セネガル・ゴレ島(98)…観光地なのにこれほど落ち着いてるのもめずらしい。
10.ボツワナ・チョベ(98
,97)…動物も多いが全体的な雰囲気のよさがいい。でも宿には苦労する。
11位以下:ケニア・マサイマラ、マリ・セグーのニジェール川、マダガスカル・モロンダバ

国別ベスト10
1.断然ナミビア…自然も人との出会いも最高の場所だったと思います。治安もそう悪くなくお勧めNo
.1.
2.ボツワナ…オカバンゴとチョベ以外大した物はなさそうだがこの2つ、自然の素晴らしさは圧倒的。でも物価は安くない。ゲーム差2.5
3.ジンバブエ…盗難にも遭い、いいことばかりではなかったが飯も旨く物価も猛烈に安く人もおおむね良い。パウパウロッジは最高でしたね。
4.マリ…理由@バマコは結構好きAマダガスカル同様荒れたアフリカが見れる。B飯もそう悪くない
5.タンザニア…やはりザンジバル、キリマンジャロと見所多し。治安もケニアほど悪くない。大使館の平山さんもすごくいいひと。
6.ケニア…自然もナイロビの町も好きだが治安の悪化は深刻なほど。とにかく貴重品は何一つ持ち歩かないのが鉄則だ。猛獣のいるマサイマラよりナイロビのほうが車から降りるのは危険。今回は行ってないですが…
7.マダガスカル…飯は旨い。バオバブもおもしろい。フィアナランツォアも雰囲気がいい。でも交通手段は最悪。マリもブルキナも目じゃない。まさにこここそが「耐えてアフリカ」
8.ガーナ…アクラしか知らないけど、人は皆良く、けっこういい国。
9.モザンビーク…他に何の取り柄も無いけど海だけは最高。
10.セネガル…ゴレ島はいい。飯もまあまあ。でもダカール物価高い。

まあ、そういった感じです。ちなみに今回行けなくて残念だったのはザイール、アルジェリア・コンゴ(理由・政情不安)ケニア・エチオピア(時間が無かった)ガボン(ビザが高すぎた、コースから外れており行くと高くつく)など。

通信面

通信面の反省はまず@プラグアダプターは全種類必要AIpassだけでなくGRICもやっとくと得BHotmailも併用するとなにかと便利その他同報送信による返信で面識のない人のところに行くというようなこともありました。モジュラー変換アダプターもアフリカではイギリスタイプ、フランスタイプは最低限必要。偶然使わないときもあるがなかったらジンバブエのパウパウロッジでは通信できなかった。それからモデムセイバーも絶対必要。極性もチェックできるものが良いと思う。しかし0発信の電話からはいまだに接続が成功していない。ああ、早く世界標準の携帯電話が出ないだろうか…それにモビオの電池の持ち時間も少なすぎる。ついでにデジカメの電池も切れやすい。
通信環境ではシンガポールは別格として良かった国は南ア、ジンバブエ。ガーナは9600bpsだが実際の速度は速かった。逆にマリは表示こそ14,400bpsだが実際の速度はかなり遅い。とくに送信時はかなり。表示も実際も遅いのはやはりタンザニア。アフリカではIPassアクセスポイント自体はかなりの国に一ヶ所はあり、ないのはモロッコ、ソマリア、マラウィくらいのもの。チャドにもベニンにもザイールにもマダガスカルにもニジェールにもある。でもどの国でも接続まで時間がかかりかつほかのプロバイダーより遅いといわざるを得ない。
最大のハードルはまず現地の知識の無さである。電話代以外かからんといっても拒否するばかりのマダガスカル。ジンバブエの電話屋では「そういうサービスはやってないので駄目だ」といって断られた。まずは現地の啓蒙が大きな課題だ。それさえ乗り越えれば結構楽だがインターネットカフェでは割高な金額を請求されたりする。ハラレパウパウロッジではマネージャーが交代して3分の1になってラッキーだったが…。なお、モデムはTDKのグローバルクラスを使ったが付属のカントリーセレクターは許諾の問題があるだけで全く必要ない。モデムはなんでもよい。でもパソコンはケチって安物を買ってもあまりいいことはない。取られたりしてもどうせ保険で返って来るわけで液晶はTFTにしましょう。パソコンとデジカメは持ってれば人気者になれる。そこでSTN液晶で映りが悪いと現地人とのコミュニケーションも興ざめだ。ついでにデジカメ、パナソニッククールショットメガUも暗いとき手ぶれにすごくなりやすい。松下さん、たのんますぜ。あとデジカメはやはりズーム付きがいい。遠すぎてお話にならないなんてのはよくあるし。サファリの写真なんかホームページに使えないし。

やはりこの辺は技術の進歩に委ねるところが大きいよ。それ以外、機器の準備は我ながら抜かりなかったと思う。唯一困ったB3プラグもすぐ買ったし。十分なシミュレーションと準備により致命的な忘れ物はほとんどなかった。もっと自分は隙のある人間だと思っていたが今回に限ってはほぼ完璧だったといえる。

今後も危機管理含め抜かりなく行きたい。
モバイル通信をしながらアフリカ中心に世界を回るという方法論を選択したのでこの旅はなおさらに新しい感動に満ちているが、そうでなくても過去8回の海外旅行の中で、もうこの時点で言うまでもないことながら人生最高の旅になっている。

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