Pt18

インターネットリアルタイム旅行記98〜99ユーラシア編その1(パート18)

フランスにやって来た

エクサンプロバンスにて:御世話になったサンディ・ティエリーのペラン兄妹

で12月3日現在ぼくはいまパリにいるわけだが、バルセロナでは結局迷った挙げ句ユースホステルで会ったフランス人ティエリーの車に同乗させてもらい、スペインから一気に彼の家があるエクサンプロバンスへ行くことにした。まあそんなに迷わなかったが…

その前に過去の更新データ
パート14:98年11月25日フランス・ディニ ティエリーのお父さん宅にて 28,800bps
パート15:98年11月28日フランス・リヨンの友人ミケーレ宅にて 28,800bps
パート16、17:同上

11月22日、朝イチでサグラダファミリア教会をティエリーの車で見たあと、さっさとバルセロナを後にし、一路フランスへ。その途中国境近くの町カダケスという町へ、ティエリーの希望でダリ博物館を見に行った(彼はデザイナーなのだ)。これはぼくも興味あったが11月から3月まで閉館。とほほ…そこではしょうがないのでサンドイッチだけ食って帰る。でもこの町はものすごく綺麗だ。マリの同行者吉田さんから遅れること8日、日本代表から遅れること半年、藤堂もフランス入り。夕方5時半にはエクサンプロバンスへ。なぜかこの日はティエリーの妹・サンディさんの家に厄介になった。サンディさんは福岡でフランス語の先生をしていたので日本語ペラペラだ。この一家自体、おばあさんが日本人、おじいさんとお父さんも日本で暮らしていたことがあるという。なんという素晴らしい環境で過ごした男に拾ってもらったことだろう!フランスはスペインより更に寒いので急遽セーターを3000円ほどで買った。それからサンディさんの持ってた日本の漫画や本を読ませてもらった。「サザエさん」も捨てたもんじゃない。

24日、リヨンの友人ミケーレの家にいくつもりがティエリーが「父の家に今日行くんだが来るか?」という。あまりにも面白そうだったのでついていくことにした。予感は当たっていた。ティエリーもサンディさんも携帯しかもっておらずホテルも電話局も駄目で、まったく通信がそれまで出来なかったので通信のためだけでも行きたかったが、本当に楽しかった。アルプス、といっても雪山がいっぱい見れるとこではないがとにかくその麓ディニの町へ。車で2時間かからない。お父さんは日本人のハーフだけあってすこし日本人ぽい。部屋にはおばあさんの書いた習字などがある。昼はおとうさんに結構なレストランでお食事をごちそうになった。町をぶらぶらしたのも面白かった。その夜はなんか知らないうちに泊まることになっていたのだが生牡蠣、煮魚と手作りのフランス料理をごちそうになり(もちろんおいしい)、ワインを頂きながらサッカーのUEFAカップを見た。お父さんはオリンピックマルセイユの大ファン。なので話もあう。ティエリーは旅行と車と音楽と絵が好きなので共通の話題も結構多いがサッカーは好きじゃないらしい。ぼくも趣味が結構多いのでどこで誰と会っても話題が全然ないということはまずないが、サッカーが好きで旅行が好きで音楽が好きで車が好き、という理想的な同行者はいままでで一人。そう、イアンシェリフ(マダガスカルで10日間帯同:パート7,8参照)である。
その日久々通信も出来、上々であった。

それから26日、リヨンの友人ミケーレに会うべくリヨンへ向かう。荷物を置く必要があったのでその日はユ−スホステル(このユースは「歩き方」にも載っていないほど新しい上高くもなく、しかもロケーションも良く眺め最高)に泊まりミケーレ宅へ。なんとミケーレは女の子エリナと同居していた。しかし彼女ではないらしい。こういう事はフランスではざらにあるらしい。しかもエリナは一色紗英に似た美人。いいなあ。日本ではこんなことは考えられない。いわゆる同棲だってあまり表立っては行えない。しかも違う国の女の子。いろいろな発見や影響し会うことがあってお互いに素晴らしい経験になるだろうなあ。ミケーレの好きなオペラをエリナも好きになったりして実際二人は実に楽しそうだ。リヨンも恐ろしく古色蒼然として綺麗な町だ。まさに日本人が想像する「ヨーロッパ」がそこにある。ミケーレは仕事があるので土日と夜しか遊べなかったが蚤の市やら市内観光に連れていってもらった。変な話だが蚤の市、フランスでもles Puches MarcheといいPuchesはフランス語で「のみ」のことらしい。しかも英語圏でも同様の市をFlea MarketでFlea(のみ)という。実に不思議だ。

そういつまでもお世話になるわけにもいかないので30日、一路パリへ。物価の高いという西ヨーロッパだが当てのあったリヨンだけでなく、エクサンプロバンスでもティエリーに拾ってもらったおかげでかなり予算をセーブできた。ここまでフランスで8泊したうち金出して泊まったのは一泊だけ。飯もかなりごちそうになった。でも大事なのはお金云々ではない。ここでツーリストのコースを外れ、フランスの生活の中に入る経験こそが大事なのだ。正直これだけ多くの日本人が行ってる国でありきたりのコースを回ってもちょっと…という気がするし。意外と言っては失礼だがここまで素晴らしい欧州旅行になっている。でもお世話になるだけではいけない。いつか日本に来てもらって恩返しをしたいものだ。

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