Pt2

インターネットリアルタイム旅行記アフリカ編

でっかい青空!ナミビア!

Fish River Canyon

ナミビアは大好きな国だ。過去訪問した国の中では出会いもアクシデントも一番多かったがそのすべてをひっくるめて大好きなのだ。自然が素晴らしい。空が広い。星がきれい。北海道の3倍ほどすごい。動物もいる。人々も温かい。僕個人にとっても前回の訪問の際に大きな出会いがあった。そしてまた今回も素晴らしい出会いがあったのだ。

で、その前に前回の、ホームページ更新データ。
場所:ケープタウンのインターネットカフェ
Purple Turtle
日時:
9886 通信速度最速28,800bps
Something/Anything?

それで続きだが、86日寒いケープタウンを後にして、インターケープバスで一路ナミビアのウイントホックへ。330R。日本人一人だったが南アのアウトドア雑誌記者の女の子メアリと隣り同士になり旅行についてずっと話していた。この子はザンジバルにもウガンダにもネパールにも行っていたので話がよくあった。アンナプルナの「タトパニ」を知っていたのは驚きだった。オレンジ川の国境を問題なく越えて17時間後の翌朝ウイントホックへ着く。いやあ疲れたし寒かった。駅やiで情報収集したあと、旅行仲間に紹介してもらった現地で働く日本人女性・山田さんに連絡を取る。いろいろお話聞かせてもらえれば、と思っていたのだが、なんと山田さんのお家に滞在期間中泊めていただけるという。さすがに図々しい私もこれには嬉しいやら申し訳ないやら。本当にありがとうございました。

さっそく山田さんの会社QUAD社(Dr.フランクスという偉い方が主に担当する品質保障のほかコンテナハウス、マーケティングなど幅広い業務内容!)にお邪魔し、まずメール受信からしてみたら、なんと9600bps!APはウイントホックなのに。このとき画像が送られておりその途中で一度切れて不具合が生じ軽いパニックになる。山田さんのお話では、ナミビアからいったん南アで受けて、そこからインターネットに繋がっているのだが、ユーザーに対し、南アへ出て行く回線の数が少ないというのが速度の遅い理由らしい。また0発信の電話からは一回も繋がらなかった。これはナミビアでは解決できなかった。

ここでは山田さんにオカハンジャの土産物やバッハダムを見につれていってもらった後、フィッシュリバーキャニオン、ソーサスフレイに行くことにした。まず89日フィッシュリバーに行くため南のキートマンスフープへ(正確にはこう読むらしい)。電車は土曜以外の毎晩19:10発(この日は60N$1N$24円くらい)翌朝着でそこからホテル・チャペルインのツアーでフィッシュリバーへ。この車中で初めて日本人に会う。長崎大歯学部の6年生古市さんと本田さん。女の子だ。本田さんは今まで見たどんな人より肌が白くてきれいな女の子でホテルの白人スタッフさえ驚いていた。2人とも旅行好きで楽しくてほんと感じがいい。だけどけっこうしっかりしている(^^;)。国家試験頑張ってね。このツアーはほとんど輸送だけで250N$2時間ほどでフィッシュリバーキャニオンに着く。この正月来たとき、イタリア人ミケーレと、アメリカ人カップルと4人で車を借りたが、アメリカ人カップルと僕、ミケーレの意見が合わなかったりで、行けずじまいだったので僕の感慨は一入だった。さすがでかいぜ、フィッシュリバーキャニオン。で僕だけキャニオン近くのフィッシュリバーロッジに一泊したのだがここのスタッフの歓待がまたよかった。なにもないが星はきれいだし。クドゥーという鹿の肉のシチューもおいしい!

11日ウイントホックへ帰るためキートマンへ戻る。チャペルインでメール受信させてもらうとナイロビ、ダルエスで米大使館爆破騒ぎがあったのを受けてメール26通受信。ひたすら感謝、感謝でした。ここでも9600bpsでしかつながらない。通信代15分で10N$を奥さんに払っておいた。そのあと18:30発の電車でウイントホックへ。なぜか45N$。どうも行きはピーク期間で高かったらしい。

14日からはソーサスフレイSossusvleiに砂漠を見に行く。ナミビアを紹介する写真で砂漠の写真はほとんどここで撮影されたものだ。ここも前回行きたくて行けなかったところだ。


Namib Desert

行きのシンガポール航空のプログラムで聞いたアメリカの「Ventura Highway」(CD欲しいぜ!)が頭を離れないなか、ウイントホック発着のツアーバスに乗り込む。運転手はイギリス人の女だが、ふかわりょうそっくり。日本人はひとりだったのでひとりでつい笑ってしまう。10人参加で後はすべて欧米人。一日目はキャンプ設営し、飯を食って寝るだけだったが皆よく働く。オランダ人スティーブンは一見やんちゃだが一番よく働く。ドイツ人老夫婦の奥さんのほう、モニカも気さくで明るいが食事の時間はじつに手際がいい。うーん日本のおっかさん、もといドイツのおっかさん。いい奥さんだぜ。どいつもこいつもない、みんなほんとに団体生活に適している。偽善者のぼくも負けてなるかとてきぱき働いた。余談だがドイツ人の女の子ジグリッド(みなジギーと呼んだ)が一番可愛い。ちょっと肉付きがいいがバランスがいいので嫌味でない。なんといっても声が可愛い。
2日目、お待ちかねの砂丘に行く。やはりナミビアを代表するスポットだけに眺めはすごい。正月に見た
スワコプの砂丘の比ではない。でかいし美しい。正直ナミビアでは間違いなくここが一番だ。姫神の「神々の詩」が頭に浮かぶほどだ。ソーサスフレイのあと、ぼくとスティーブン、ドイツ人のウーベ、リバプールからきたガブネレ(黒人の女の子)ですぐ隣りのデッドフレイという砂丘にも行ったがこれがまたよかった。静かだし綺麗。これはもしツアーでいくならドライバーに聞いてぜひ行くべきだ。
夜、星は2日とも凄かった。フィッシュリバーよりずっと奇麗だった。7年前キリマンジャロ登山中見た星が今までで一番凄いと思ったがこれはそれに並んだ。どれくらい凄いかというと空に巨大な一本の白い帯があるかのように見えるのだ。まさに
Milky Way 。日本では何処で星をみてもなにが「天の川」なのかピンとこない。でもこことキリマンジャロでははっきりそれがわかる。実際、思い出の中の星空に並ぶなんてのは実に難しい。しかもその思い出は学生時代の初めてのアフリカの自由旅行なのだ。でも今回は、それに並んだとはっきり感じさせられた。ということは、これはおそらく思い出の星空以上に凄かったのかも知れない。このツアーはこの星だけでも十分満足できる。ナミビアに来たからにはやはりここに来なくては。7ヶ月待っただけのことはあった。
友達も大勢出来た。ナポリから来たロベルトとは秋にナポリで会う約束もした。パソコンとデジカメがあったので、今回結構人気者の僕だった。
3日目の8月16日帰途に就く。バスに揺られて車窓の圧倒的なまでに雄大なナミビアの大地を見ながら、考えていた。これからはやりたいことを思いっきりやって生きていこうと。それはいつからか?そう、まさに今がその時なのだ。本当にやりたいことを我慢したままズルズル生きる人生はもうやめだ。そりゃあ人生、後悔も失敗もあるかもしれない。でも結果が偶々どう出ようとも信じた生き方で生き抜いてみたい。この旅もまさにその一つだ。昔読んだ本にこんなフレーズがあった「人生の98%はクズだ。だが、がっかりしちゃいけない。残りの2%がちゃんとあるんだから」。
その2%がはじまったのだ。

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