‘84年のEF58の引退以来、私は鉄道から遠ざかっていた。国鉄民営化もクールに眺め、各地の蒸機復活や、オリエント急行の来日さえも、知らずに過ごした。
そんな折、雑誌で碓氷峠に出会う。勿論、ここの鉄道は前から知っていた。その連載記事の軽妙な文章もさることながら、機関車の活躍する、風光明媚な場所「横軽」・・・・・・そこへ段々惹かれて行く私がいた。‘92年秋、燻っていたものが徐々に燃え上がるのを感じながら、碓氷の地を訪ねてみた。すべての始まりだった。
1
2
3
4
5
6
7
8