「秋桜」〜 丸山の秋桜がロクサンの 運ぶ秋風に揺れている 此頃 騒がしくなったここの 庭先で三脚からみ合う 横軽のアルバムを開いては 私の過ごした日の思い出を 何度もページ捲りくりかえす 他人事みたいに 撮りもしないで こんな小春日和の穏やかな日は ブロワーの音が浸みて来る 明日終わる峠に 別れは来ても トワイラに時が変えるよ 心配いらないと 笑った あれこれと試みに写したら どの出来も満足ではなかったと 今更乍ら 未熟な私に 唇かんでいます カメラの片付けに手間取って しばらくは忙しげにしたけれど 突然涙こぼし 終わったなと 何度も 何度も くりかえす夜 ありがとうの想いを焼き付けながら 続けてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少し線路の そばにいさせてください(MAD.Wさんに、捧げます)