 |
『寄生虫館物語 可愛く奇妙な虫たちの暮らし』を読み終えた。
我ながら意外なのだが、あの有名な「目黒寄生虫館」に、私はまだ行ったことがない。
特に理由はない。いつか行きたいと思いつつ、ただなんとなく、その機会を先送りにしてきただけのことだ。
本書は、その「目黒寄生虫館」の創設者にして名誉館長でいらっしゃる亀谷 了氏のエッセイ集。
寄生虫について、また寄生虫館についてを、実にわかりやすく教えてくださっている。
面白い、面白い、面白い!
寄生虫の生態って、うわぁ面白い!
私のペットである“クローン量産生物”プラナリアに負けず劣らずの不思議ちゃんが、いっぱいいるよ。
不気味な格好でカタツムリの触覚になりすましたり、寄生すべき場所に辿り着いた途端に自らの目を潔くポロリと捨ててしまったり、無数の卵巣と精巣を持って身体のあちこちで受精したり。
プラナリアと違って見てくれが悪いので、可愛いとは決して思えないけれど、ヘンテコリンで愉快なヤツらだということは認識できた。
寄生虫は種ごとに寄生したい生物が決まっていて、本来寄生すべき動物にめでたく寄生できた場合は、その相手に害をなすことはないのだそう。
たとえば日本海裂頭条虫=通称サナダムシは、人間を終宿主(寄生虫が最終的に辿り着きたい目的の生物)とする虫なので、寄生した人間の腸内で成長はするものの、その人間には悪影響をほとんど与えないらしい。
何の悪さもしないんだったら、まぁ1匹ぐらい、体内で飼ってもいいかな、なんて考えた。
いや、マジでいいよ。虫の1匹や2匹、どーんと飼ってあげましょう。まぁ私ったらなんて太っ腹!
さて。
本を読んで興味が大いに膨らんだので、いよいよ行かねばなるまい、その場所へ。
「目黒寄生虫館」、近々覗きに行くつもり。
|
 |
|