2004年です。上の方ほど最近見たもの。評価は ★★★★★ が最高。
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映画日記 2004年 (36本) |
2004年です。上の方ほど最近見たもの。評価は ★★★★★ が最高。
No. | タイトル | 評価 | 感想 |
---|---|---|---|
December, 2004 | |||
36 | エイリアン VS. プレデター AVP : Alien vs. Predetor |
★★★ | 来ました、バカ企画。有名な俳優なんて出てこないし(ランス・ヘンリクセンは僕の中では名優なのだが)、 設定も適当だが、エイリアンとプレデターの取っ組み合いを見せる映画として気合い十分。 しかしオマエら、わざわざヒトんちまで来て何しとんねん。 後半、プレデターが何だかエエカッコするのだが、結局エイリアンを地球に連れてきたのもこの人達だしねぇ。 しかも成人の儀式なんていうワケ分からん行事の為に... 例えるなら、我が家の居間で突然、闘牛士が闘牛を始めたくらいの迷惑さ加減。 |
35 | ベルヴィル・ランデブー Les Triplettes de Belleville |
★★★ | ただものではないフレンチ・アニメ。この作品であれば例えばセル画を部屋に飾ってもOK。 全く新しいデフォルメで描かれる船や人物、シュール一歩手前のストーリー、そして小気味よい音楽がセンス抜群。 婆さん達がパワフルで元気なのはよいとして、孫のシャンピオンには全く意志が感じられなくて、 ちょっと気持ち悪いのだが。 |
34 | Mr. インクレディブル The Incredibles |
★★★ | ファミリー向けの映画ではあるが、意外と苦い。 スーパーヒーローに対する憧れを拒絶され、憎悪に歪んでいった敵役シンドロームのストーカー的心情は理解できないでもない。 それにしても、アメリカは異質な同居者に対してこんなに不寛容な社会になっているのだろうか。 そうでないと本作のメッセージは出てこない。 投入された映像技術は凄まじいものでフルCGアニメであることはほとんど意識されないレベル。 |
33 | スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー Sky Captain and the World of Tomorrow |
★★ | こりゃ、アメコミというよりは日本のマンガだね。集団で飛来し街を蹂躙する巨大ロボの偉容は既視感たっぷり。 企画のアイデアは面白いし、徹頭徹尾レトロフューチャーな絵もありそうで無かったもので、 そこは評価するけど、何か超えているモノがあるわけでもない。英軍空中要塞はカッコいいし、 オチのギャグも思わず笑えるのでOKだけどね。 |
November, 2004 | |||
32 | ホネツギマン The Naked Man |
★★★ | 邦題が秀逸(直訳なら「ムキダシマン」?)。 腕のいい整体師で関節技が得意なプロレスラーの主人公が、家族を殺されたショックで錯乱し、 全ての犯罪の原因は背骨の歪みだと電波系の持論を訴え、 何の罪もないレスラー仲間やバイカー達を次々と痛めつけたり殺したりしながらさまよいつつ、 最後にはなぜだか復讐も果たすという、一番歪んでいるのはあんたの話の筋ですから、残念!! と言いたくなるお話。 とても伸びやかなB級バカ映画で、観れば脱力すること必至。 「スパイダーマン」次作の敵役あたりで再登場して欲しいなぁ。無理だろうけど。 |
31 | ユートピア Utopia |
★★★ | 繰り返すが、最近のスペイン映画はレベルが高い。 実のところこの作品は、それほど目立つ作品ではないのだが、 目眩ましで誤魔化すのはうまいハリウッド作品とは比べものにならない真面目さ。 予知能力で地道に世界を救おうとするがなかなか果たせない主人公や、 図らずも半宗教的ゲリラ活動に加わるヒロインの苦悩の先にある希望を真っ当に描く。 |
30 | ナイトメア・ビフォア・クリスマス The Nightmare Before Christmas |
★★★★ | 日本公開10周年ということで、一部で密かに盛り上がっている作品。 T・バートン監督の諸作の中でも、彼の趣味が最もストレートに出た傑作。 押し入れの暗闇に潜むものを想像して恐怖し、同時にソレに惹きつけられた子供が心にまだ居るのなら、 この映画を見ておく必要あり。 同監督の短編人形アニメーション『ヴィンセント』『フランケンウィニー』と同時上映。 この2作がまた可愛らしくも闇の濃いT・バートンらしい良品。 |
October, 2004 | |||
29 | SAW | ★★★ | おぞましく奇怪なサイコスリラーだが、非常に良くできた話。 圧迫感すら感じる緊張感が途切れることのない脚本・演出等には才能のほとばしりを感じる。 ただね、犯人の動機や手口が奇抜すぎてほとんどファンタジーの領域に入り込んでしまっている気がする。 このジャンルは既に爛熟期も後半って感じだね。 |
28 | エクソシスト ビギニング Excorcist The Biginning |
★★★ | 重くて暗くて怖い。1500年前に端を発するオカルト秘史を描くスケール感も十分だし、 アフリカ辺境に埋められた教会内部の陰々とした空気がすごく良い。 メリン神父が一旦は信仰を捨てることになった忌まわしい過去、 悪魔が耳元で囁く言葉に取り込まれ墜ちていく人々の狂気、それでいて徴としてしか現れない悪魔の存在感。 アフリカの民俗描写は多分ステレオタイプなものだし、 悪魔が姿を現した後の悪魔祓いの戦いはキリスト教徒ではない僕達にはアレアレって感じだけど、 その闇の厭わしさは伝わる。 『エクソシスト』本編の前日譚だが独立して評価できる、重厚なオカルト・ホラーの良品。 |
27 | デビルマン | ★ | 苦笑しか出ない。演技力ゼロのアイドルを主人公達に起用したことは百歩譲るとして、 彼らの学芸会並みの演技を取り繕おうとした気配が全くない演出は神経を疑う。 デビルマンになった後のCGもゲーム画面にしか見えないトホホな出来ばえ。 主人公達の葛藤も、人類が自滅に向かう崩壊感も、もちろんデーモン達の神秘も、 つまりはストーリーもディテールも何一つまともに描けていないのだ。 原作は大傑作なのに。永井豪さん、いくら何でもこれに出るべきでは無かったよ。 唯一、人の醜さを前面に押し出す牧村家の惨禍と人類終焉のラストを、 安易な救いに逃げずに・流さずに原作通りにしたことだけは、唯一それだけは評価しましょう。 |
26 | ヘルボーイ HELLBOY |
★★★ | 原作のコミックは好きなんだよね。広範なオカルト領域をセンス良く取り込み、とぼけたユーモアも乾いた絵柄も好み。 これを2時間の枠にコンパクトにまとめた本作も色々削ったりしているけど、そんな原作の風味は良く残っている。 ヘルボーイを思春期の高校生みたいに描いたり、原作では威風堂々たるクロエネンを単なる人形扱いにする読み替えも、 まあ、許容範囲か。ヘルボーイのヴィジュアルがチョンマゲ赤鬼で妙に和風なのがおかしい。 コートより着流しが似合いそう。 |
September, 2004 | |||
25 | アイ, ロボット i, Robot |
★★★ | おやおや、全然期待してなかったのだけれど、意外と良い出来。謎が謎らしく、プロットも丁寧。 いまや懐かしい「敵」のロジックも、ロボットの自己意識の論議なんかも新味はないけど実に真っ当。 CG“を”見せる映画ではなく、CG“で“見せる映画として成立している。 当たり前のことなんだけど、残念なことにそうでない作品が多すぎるのだ。 そういや、A・プロヤス監督って『ダークシティ』を撮ってるし、その意味では手練れなんだよね。 あえて言うと、民生用・大量生産のロボットにあんな怪力や運動性を搭載するのは明らかにオーバースペックで非現実的。 |
24 | ヴィレッジ The Village |
★★★ | うん、良いよね。これまでのシャマラン作品に比べると、超自然的要素はグッと抑えめ (これはネタばれに近いな)なのだけど、閉鎖社会を押し包む見えざる恐怖の緊張感が全編を通して維持されていて、 特に盲目の主人公が森を行くシークエンスにはハラハラし通し。 森に住むアレも、チャチな仕掛けといえばそうなんだが、物語の隙の無さで見せる。 でも、あの社会は永続できないし、崩壊の際に起こるであろう悲惨な悲劇が予想できてしまうよね。 シャマラン監督の出演シーンは凝りすぎ。 |
23 | ヴァン・ヘルシング Van Helsing |
★ | この手の映画ばかり見ている僕が言うのもなんだが、子供だましだなぁ。 何でも詰め込みゃいいってものではないのだ。 映画館で隣にいた女の子達が上映後に「2時間食べ放題の焼き肉みたい」と言っていたのが聞こえたのだが、 まさにその通りで、安い肉だけを間断なく配膳されても、ね。 何も目新しいことはないので、人にはお勧めできません。 |
22 | テイキング・ライブス Taking Lives |
★★ | 良くも悪くも、アンジェリーナ・ジョリーの映画。 結構歪んだサイコサスペンスなのに、彼女の剛速球セクシーが気になってそれどころでは。 で、妙な切り方で何だか後味の悪いラストはどうなんだか。 |
21 | デビルズ・バックボーン EL ESPINAZO DEL DIABLO |
★★★ | 映画紹介などから、えげつないホラーを想像していたのだけど、良い意味で肩透かしを食った。 世間から隔離されてはいるが、スペイン内乱の重苦しい空気が抑えようもなく流れ込んでくる孤児院。 そこで暮らす、ようやく世界を認識し始めた年頃の少年が直面するやり切れない現実を、 正統派ゴシックの幽霊譚を織り込んで描く佳作。 ラテンのもう一つの側面である、もの悲しさ・哀傷がよく出ている、なんか良い映画でした。 僕の中でのスペインホラーの評判がまた上がるのだ。 |
August, 2004 | |||
20 | IZO | ★★★ | 幕末に露と消えた刺客岡田以蔵の魂が、果てしない地獄巡りをしながら、世界の規則を作る者、 運営する者を片端から斬って斬って斬りまくるという、暗黒舞踊のようなアングラ感覚たっぷりのカルト映画。 で、出てる役者達はビッグネームばかり。凄いよ。 目立つ人たちをランダムに挙げると、ビートたけし、桃井かおり、松田龍平、 石橋蓮司、緒方拳、岡田真澄、大滝秀治、片岡鶴太郎、松方弘樹、力也、 内田裕也、ミッキー・カーチス、夏木陽子、樹木希林、ボブサップ、... 。 役者と内容のギャップありすぎ。 でも、あくまでカルト映画なので、キャストだけみて、映画館に行くと痛い目にあうよ。 |
19 | スチームボーイ | ★★ | 蒸気の力でクランクが回り歯車が火花を散らして噛み合う。 科学の力強さを表すこの手の映像には非常に弱いクチなので、それなりには楽しかったのだが。 だけど、メッセージが古い、古すぎる。 今さら「科学は人の幸せの為にある」vs.「武器開発も進歩の一つ」なんて対立だけで話を作られても。 大友克洋氏は『AKIRA』『童夢』の尖鋭性を、あえて捨てたのかもしれないが、 いくらテロの世紀とは言え、再び語り直すにはもうちょっと工夫が必要では。 |
18 | シュレック2 Shrek 2 |
★★★★ | ディズニー映画の行儀良さ、無菌室のような毒の無さに物足りなさを感じる事がある (『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のような例外はあるが)。 これは、ディズニー映画をコケにしたパロディーを端々に散りばめ、 ちょっとだけブラックなギャグでつづった『シュレック』の続編。 とはいっても、メッセージの内容はディズニーと変わるわけではない。 お子様にも大丈夫な濃度の毒をスパイス程度に混ぜただけではあるのだが、ともかく面白い。 子供でも若干スレた大人でもそれぞれに楽しめる娯楽作。 |
17 | いかレスラー | ★★ | わ、わけわからん!! 着ぐるみのイカがプロレスのリングで戦う、という構想だけがあって、 それ以外は何も考えずに行き当たりばったりで作るときっとこんな感じに。 細部のくだらなさは好きの範疇だけど、全体的な話のまとまりがユルすぎ。 唐突としか言いようのないオチも、処理のしようではどうにでもなっただろうに。 ひょっとして、プロレスの文法に照らすと凄い(バカ)映画なのかもしれないけれど、 僕はソチラ方面には明るくないので、いまいちノり切れなかった。 |
16 | マッハ!!!!!!!! Ong-Bak |
★★★★ | 何ともイキの良いアクション映画だこと。ジャッキーチェン作品そのままの作りながら (オマージュというヤツだろうけど)、スピーディーでキレが良くてかつ破壊力抜群の、 トニー・ジャーのムエタイを窮めた動きはイカすイカす。 それでいて、タイの貧困とそこから抜け出すために悪事に手を染めざるを得ない人々の悲劇がリアルに描かれていたりして、 意外と(失礼)しっかりした骨格もあるのだ。いや、面白かったッスよ。 |
July, 2004 | |||
15 | スパイダーマン2 SPIDERMAN 2 |
★★★ | 貧乏人がヒーローを、しかも誰にも内緒でつとめてたら、表の活動はおろそかになるし、 理解は得られないし、無報酬だしでそりゃつらいよね。 本当ならバットマンやX-メンのような大金持ちにしかできない道楽なのだ。 そんな境遇にキレてヤケクソ気味に素顔をさらしまくるピーターの気持ちはよく分かる。 内容については、一作目に比べ、 もろもろの設定が格段にいい加減になっていて破綻度がひどい。 いくら何でもまっとうな科学者が大都会のど真ん中でいきなりあんな実験しませんって。 それに人工知能アームができてるなら先に商品化しろ、オズコープ社。 前作のグリーン・ゴブリンにしろ今回のドック・オックにしろ、悪役は科学者のなれの果てなのに、 もう少しこの辺に気を遣っても良いんじゃないのかな。 |
14 | 4人の食卓 The Uninvited |
★★ | 最近人気の韓国ホラーの一作。日本ホラーの隆盛がきっかけであったのは確かだろうけど、
既に独立した現代韓国のスタイルができあがっているのがよく分かる一作。
そんなこともう当たり前、ってことかもしれないけど、ようやく実感できたのだ。 で、結局何が起こっているのか、ってことだけど、幽霊の動機を問うても仕方がないが、 少女達の霊が主人公に取り憑く理由もないし、やっぱり彼の主観内の出来事なのでは。 自分の過去と彼の妄想に引き込まれたヒロインの悲劇という説に一票。 |
June, 2004 | |||
13 | キューティーハニー | ★★★ | バカ映画礼賛者にしか勧められないシロモノではあるけれども。 歌い踊る及川光博や、雄叫びを上げる片桐はいりといった敵役の他にも、 チョイ役に松尾スズキや松田龍平を配した、無駄に豪華かつ微妙な出演者陣が素敵。 キャラクターのデザインは、安野モヨコや寺田克也なんて言う、その筋では一流どころだし。 スゴい材料を集めてちゃんと料理しながら、下らないモノを作るというのがバカ映画の醍醐味だからね。 それにしても、佐藤江梨子はセクシーだねぇ。健康的な色気というのはそれほどツボではないのだけど、 あのナイスボディーにはクラクラ。古い言葉で言えば“眼福”というヤツだね。 |
May, 2004 | |||
12 | ドーン・オブ・ザ・デッド Dawn Of The Dead |
★★★★ | 1979年にロメロ監督が世に送り出した『ゾンビ』のリメイクだが、 ロメロが確立したイメージを捨てて、全力疾走で追いかけてくるゾンビ達はとてつもなく怖い。 異様な緊張感が全編を貫く実にオフ・ビートな佳作。すばらしい。 走るゾンビという点では『28日後』が 先行してしまったのが少し残念(ゾンビが走る映画は他にないわけではないけど)。 走るだけではなく、この映画では例えば身体を分断されてもうごめいているような映像はなく、 これまでのゾンビ映画より、より"人間的"に描写されていることが特徴とも言える。 このため、主人公たちが立てこもるショッピングモール前に集結し、脱出のための装甲バスを取り囲むゾンビの群れに、 かつて東欧の某国で独裁者の居城を包囲した民衆の映像を連想してしまうのだ。 この地獄は他ならない現代社会のカリカチュアだ。 なお、エンドロール前と後では結末が全く変わってしまうので観るつもりの人は注意。 |
11 | CASSHERN | ★★★ | 完璧。ただし薄っぺらくて押しつけがましいラブ&ピースのメッセージを削って、あと1時間短くしてたらだけど。 ロボット軍団や人面爆撃機のデザインのセンスは抜群だし、戦闘シーンのテンポや音楽の乗せ方は流石に達者。 ジャパニーズ・クールの代表として海外展開しても、それなりにはウケるでしょう。 |
10 | スクール・オブ・ロック The School Of Rock |
★★ | ロックファンの一人としては、ロックに全てを捧げたバカ男の生き様を、 画面に合わせて口ずさんだりしながら、楽しんで見たのだが。 だが、まてよ。主人公は“反抗”を叫ぶが、この映画の中に反抗の対象となる人物もシステムも出てこない。 みんな実に理解のある大人たちばかりなのだ。 これでは、ロックは結局、隠れた"大物"による支配下でのガス抜きにしかなっていないぞ。 まあ、バカ映画だからいいんだけど、ここまでお気楽すぎるとちょっとね。 |
9 | キル・ビル vol.2 KILL BILL Vol.2 |
★★★ | いわずとしれた『キル・ビル』の完結編。 B級映画への愛情というか妄執に駆り立てられるタランティーノの暴走はとどまるところをしらない。 21世紀に撮られたとは思えない武術修行の章のチープさも、確信犯として堂々と押し出せば、アリなんだよね。 ビルを筆頭に強烈なオーラをまとう敵役の造形がイカしているが、 なんといっても、ここまで無茶苦茶な演技をこなすユマ・サーマンは偉い。 日本の女優でここまでできる人がいるか? |
8 | ゴッド・ディーバ Immortal Ad Vitam |
★★ | エンキ・ビラル作品の雰囲気をそのまま映画化した、アメリカとも日本とも全く違う、 フレンチの香りのするCGワークによる世界構築がおもしろい。 説明の欠如によるぶっきらぼうな感じも実はその所為だと思うけど、 わかりやすい作品になれた観客には多分不評でしょう。 赤い鮫人間ダヤクが、妙にカッコいい。邦題はヒドいね。 |
April, 2004 | |||
この時期は忙しくて映画館に行けないのさ... | |||
March, 2004 | |||
7 | レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード
Once Upon A Time In Mexico |
★★ | バンデラスにデップにデフォーが集う濃い映画。 でも多分、この3人は撮影現場で会っていない。共演シーンが一つもないのよね。 妙なメキシコ万歳映画なのが可笑しいのだけど、もはやタランティーノの一作目の抜け殻でしかない。 |
6 | ゴシカ GOTHIKA |
★★★ | ゴースト・ホラーとサイコ・ホラーのちょっと不思議な融合。 実はサイコの方に、もう一つの意味というか秘密が隠されてたりする。 謎解きがイマイチ中途半端だし、オドかし方がお化け屋敷レベルにとどまっているのが弱いね。 あの幽霊は伝えたいことがあるのは分かるけど、あんなコトされては迷惑極まりないです。 |
February, 2004 | |||
5 | 悪霊喰 The Order |
★★ | オカルト一直線。厳密に言えばホラーではない。 キリスト教における罪人(自殺者や破門された人間)から、死の間際にその罪を受け入れて彼らを天国に送り出す、 不死の「罪喰い」という人物を創出したアイデアが面白い。 神から祝福と呪いの両方を受けた「罪喰い」は、キリスト教の観点からは異端だけど、 医師免許は持っていないモグリの名医みたいなカッコよさあり。 でも、ちょっとタルイ演出で★二つ。 |
4 | ゼブラーマン | ★★★★ | 意図的か単に気にしていないだけか分からないけど、SFの仕掛け (変身やパワーのメカニズムとか、侵略者の生態とか)は目も当てられないくらい酷い。 でも、それを補って余りある洒落っ気たっぷりのお話。クドカン脚本作品は初めて観たけど、面白いね。 ダメダメの自分に日々ヘコんでいる僕には結構感情移入できてしまうのだ。 不覚にも少し泣けてしまった。 |
3 | コンフィデンス Confidence |
★★★ | 詐欺師モノで、ネタがすぐばれるのは辛いねぇ。でも評価すべきなのは騙しの仕掛け方。 ああ、たしかにこういう風に罠を張れば、カモがどう行動してもハメられるよね、 とちょっと勉強(?)になりました。 |
2 | ロード・オブ・ザ・リング / 王の帰還 The Load Of The Rings : the return of the king |
★★★★ | なんと上映時間3時間半。普通の映画2本分というお得さ。 これだけの長時間(同行者によれば、これでも端折りすぎらしい)だが、 ストーリーはひたすら分かりやすく、そして、とてつもなく雄大なスケールで、 時計を見るのも忘れ、物語に心地よく浸りきることができた。 今回はなんと言っても、フロドを支えるサムの献身ぶりがカッコいい。 彼がいなければこの旅は完成しなかった、ある意味ではアラゴルンより重要な役どころ。 ★が4つ止まりなのは、僕がファンタジーの人ではないからということで、それ以外は非常に満足。 2作目以降のグダグダ感で失速した「マトリックス」3部作とは好対照。 |
January, 2004 | |||
1 | バレット・モンク Bulletproof Monk |
★★ | ハリウッドのデタラメ東洋趣味映画だけど、デタラメ加減のレベルが低い。 ありきたりのストーリーと緊迫感のないアクション垂れ流しではね。 |