S muneyuki's main > SF & Horror >

映画日記 2005年 (28本)


見た映画の記録です。2005年分です。上の方ほど最近見たもの。 評価は ★★★★★ が最高。

年度リスト 】 【 ◀ 2006・2007年 】 【 2004年 ▶

No. タイトル 評価 感想
December, 2005
28 Mr. & Mrs. スミス
Mr. & Mrs. Smith
★★ タダ券があったので見に行った。豪華な役者に派手なアクションと薄目のエロとを混ぜ合わせて言い訳程度の家族愛でコーティングした、 いかにもなハリウッド映画。全てを夫婦の危機という視点で表現しているところはおもしろいかも。
November, 2005
27 奇談 ★★★★ 諸星大二郎の名作『生命の木』の映画化。 原作の完成度が非常に高いため、余分なものを付け加えなくても、むしろ付け加えないからこその佳品。阿部寛の稗田礼二郎はなかなかイケる。 ヒロインの可憐さもいい(巧くはないが)。こういう民俗学的宗教奇譚こそ海外に出していって欲しいな。
26 乱歩地獄 ★★★ 『火星の運河』『鏡地獄』『芋虫』『蟲』、 江戸川乱歩の頽廃世界を4人の監督がそれぞれに解釈したオムニバス。 できあがったのはSM・ナルシシズムに始まり、身体欠損フェチ、果ては屍体愛好へとエスカレートする変態映画。 乱歩にはまったネクロフィリアによる連続絞殺事件から日も浅く、こんなテイストのまま普通に上映できたことにちょっとビックリ。 ある意味、意欲作。出来としては前衛臭が非常に強いカルト映画。
25 ソウ2
SAW II
★★★ 『SAW』の続編。 イヤーな感じの罠満載の緊張感は相変わらずソリッドで、上映中息をつけない。ストーリーも罠だらけ。 前作とは異なるジグソウの犯行スタイルに気づけば真相はほぼ推測できるのだが、逆に理屈が見える分、前作で衝撃的だった不条理感は減じられているかな。
October, 2005
24 チャーリーとチョコレート工場
Charlie And Tne Chocolate Factory
★★★★ 純粋だが歪んでいて社会から孤立する登場人物を描かせたら、T・バートン監督にかなう者はいないわけで。 主人公の貧乏な少年チャーリーの真っ直ぐな心を通じて家族愛を謳うファンタジーだけれど、その語り口は歪みまくり妄想毒出しまくり。 しかし、その歪みが僕の精神のどこかにある曲線にピッタリはまるので、序盤の何と言うことのないシーンでなぜか涙ぐんでしまったりしまうのだ。 舞台となるウォンカのチョコレート工場はホラーハウス以外の何物でもなく、 工場内の最初のアレで逃げ出さないゲスト達はウォンカの毒電波に当てられちゃったとしか思えないよね。 主演はジョニー・デップ、ではなくて実はディープ・ロイ。 登場人物の9割方を占めるウンパ・ルンパの百態の演じ分けと、罠にかかった嫌なガキどもを囃すダンス(最高!)に釘付け。 まさにディープ・ロイ祭り! といった風情。
23 シン・シティ
Sin City
★★★ 軽薄な「ちょいワル」オヤジが何百人いようが、この主人公達の本物のワルぶりの足元にも及ばない。 一度決めた目的とルールを最後まで貫き、権力にも暴力にも屈せず、愛を心に拳と武器で立ち向かい、 全ての結果を潔く引き受けるオヤジ達の勇姿にシビれてしまう。 救いようのないヤツらがひしめく救いようのない街に、わずかに残る清らかなモノを守る彼らの格好良さよ!  このノワールな世界は『キル・ビル』が好きならハマるかも。 ただし、苦みばかり強くカタルシスはほぼゼロという味付けは観客を選ぶな。
September, 2005
22 ファンタスティック・フォー
Fantastic Four
冒頭、衛星軌道上の宇宙ステーション内で普通に下向きの重力がかかっている描写があって、こりゃヤバイな、と思ったのだがその通りの酷い出来。 序盤の橋での騒ぎは彼らが原因だし、ドゥームの暴走も4人の抹殺だけが目的なので、結局、彼らの内輪のもめ事で街が壊されたりしているだけなのだよね。 本当にまったく誰も助けたり救ったりしていないのだ。せめて強盗の一人も退治してくれよ。 さりげなく超人と普通人の変換も簡単にできるようになっちゃってるし、宇宙嵐を浴びた時に着ていたスーツが各メンバーと同じ能力を持っていて、 なんて言うのにはもうア然。 超能力云々の現実性は物語の土台だからさておくとしても、科学考証とストーリーを小学生が担当したとしか思えない。 製作に係わった人達を集めて説教したい心境。 原作は40年前のスーパーヒーロー物の源流らしいが、多分、原作が古いというような問題ではなさそう。
21 銀河ヒッチハイク・ガイド
The Hitchhiker's Guide To The Galaxy
★★★ 英国式バカSF映画。原作も有名だしこれ以上の説明は不要、というかできないね。 この手のナンセンスとスラプスティックは、ハリウッドでは作り得ない、日本でも難しい、イギリスならではの風味。
20 七人の弔 ★★★ ダンカンの初監督作品。そのせいか映画としての完成度は高くない。 臓器移植目的の人身売買なら、偽装したキャンプに売り手を集めるのではなく個々に取引をする方が現実的だし、 誰か脱落すれば受取額が増えるという設定も事業の性格上ありえない。演出もかなり粗いし拙いところが残る。 しかし、黒い笑いの中に現実社会の歪みをあぶり出すダンカンの目論見は、リアリティを超えて観客の胸に迫る。 様々な事情はあれど児童虐待を繰り返す、ろくでもない、だらしない親達。 全てを察した子供達に試されているとも知らず最後の時を期待する彼らの滑稽さと、 子供達の哀しい決断が、軽く重い複雑な余韻を残す。
19 南極日誌 ★★★ 南極ホラーとは、またコアな題材を選んだ韓国映画。 何者の生存も許さない過酷な環境で南極探検隊の周りにつきまとう居るはずのない何か、 極限の探検行に次第におかしくなっていく隊員達の精神、遭難したとおぼしき以前の冒険者の残した謎めいた日誌、 という3大要素をキッチリ盛り込んでいるのだけど、 映画館に何人もいたソン・ガンホ狙いの「韓流」オバちゃん達は面食らったことだろう。
August, 2005
18 ノロイ ★★★★ ヤバイ相当にヤバイ。作り物とは分かっていても、ゾワゾワとする感覚が止まない、不快・不吉な作品だ。 怪異を取材するドキュメンタリーが次第に語り手を呑み込んでエラいことになり、 最後にはテープだけが残る、という作りだけを聞くと『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思い出すのだが、本作の方がリアル感は遥かに高い。 心霊バラエティに始まり、電波系の迷惑な隣人、児童虐待、集団自殺といった現代社会の中に口を開ける不条理の穴から覗く意味不明な共通点が、 ダムに沈んだ山奥の村に伝わる奇祭にまつわる呪いにつながっていくという日本人好みの豊富なネタが巧いバランスで配置されていて良い。 自分も含め身近な人達が大変なことになっているさなかに、それでもカメラを回し続ける主人公のジャーナリスト魂は見上げたものだが、 それはそれで病的だなぁ。
17 ランド・オブ・ザ・デッド
Land Of The Dead
★★★ まごうことなきジャンク。 まあ、一部の特権階級がそうでない人達を搾取する街をゾンビの群れが襲うという内容の映画がそれ以外のモノになりようがないのだが。 ただ、その中に社会批評を織り込む事に成功したジャンルの創始者ロメロ御大が撮った映画だからそれだけでは終わらない。 本作では、ゾンビ達はついに知性と協調を(再)獲得するのだが(それでも生者を襲い人肉を喰う)、 これはゾンビが象徴する「貧困層」とか「移民」とかの社会のヒエラルキーの底辺に位置づけられる層が自立するという、 ある種の希望が見える解釈ができたりするわけだ。ということで、スプラッター描写は多いが怖くはない。
16 スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
STAR WARS episode III Revenge Of The Sith
★★★★ ついに環は閉じた。若きジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーが、激情に引きずられダース・ベイダーに堕ちるまでの苦悩と、銀河帝国の始まりを描く。 しかし、あれだけ露骨な陰謀に、叡智を極めたジェダイ・マスター達が、手遅れになるまで気づかないとは迂闊すぎるよなぁ。 考えてみれば、人の持つ欲望を排除するジェダイの思想も、欲望を全開にするシスの思想と同じく気持ち悪い。 どんな信条であれ「大義の為に」迷いなく戦うのは狂信者の姿だもんね。 結局、バランスの取れた勢力を欠いたまま極端に振れて「帝国」が成立するのは、幾度と無く繰り返された現実の歴史なんだよね。
映画史の範疇を超え、人類のイマジネーションのストックに(ジャンクではあれ)大きなものを付け加えた シリーズが完結を迎えたことに喝采。
15 姑獲鳥の夏 ★★★ 京極堂シリーズの記念すべき映画化第一弾。 役者と役柄はベストマッチ。関口役の永瀬正敏も榎木津役の阿部寛も木場役の宮迫博之も中禅寺敦子役の田中麗奈も、 これ以外にないと思わせるキャスティングなのだが、京極堂役の堤真一だけがいただけない。 もっと偏屈で死神の風情の役なのに、何か陽性の演技なのはちょっと。せめて衣装は黒一色にすべき。 榎木津の絶対躁な奇人ぶりもあまり出てなくて、割と常識人だし。それから、実相寺監督の前衛臭い表現はどうかねぇ。 全体としてさほど悪くないと思うのだが、原作を知らないと難しいかな。
July, 2005
14 魁!! クロマティ高校 THE☆MOVIE ★★★★ ええ、分かってますとも、フツーの映画ファンならこんな高評価をつけないってことなんか。 でも面白いんだからしょうがない。近年隆盛のバカ映画のなかでも稀に見る高純度バカ映画。 なんたって、渡辺裕之みたいな立派な役者が「あの」フレディを嬉しそうに堂々と演じているし、松崎しげるも阿藤快も実に楽しげ。 原作の脱力感と変に雄大なナンセンス世界+αが見事に映像化。 ワンシーンだけ登場する破壊王橋本真也(本人役)の呂律の回らない感じは、その後の暗示みたいで少し哀しかったけれど。 今年観た映画の中では今のところ一番(だから評価が偏っているのは自覚してますから)。
13 宇宙戦争
The War of The Worlds
★★★ 原作が書かれた100年前ならいざ知らず、宇宙人が撃退された経緯がそのままなのはいささか説得力に欠ける。 侵略計画としてはあまりにも杜撰。 もしくは計画を開始してから100万年の間に科学技術や知性を失い退化した彼らが、何かの弾みであやまって侵略を実行し始めてしまったとか。 ボストンが破壊されていないのもおかしいよね。 しかし、T・クルーズ演じる父親が、個人の力や生半可な軍事力ではどうすることもできない大戦乱の中、子供達を守ることだけを考え、 それがために他人を押しのけながら逃げまどい戦う姿にちょっと感じるところがあったりするので、そこそこの評価。
12 逆境ナイン ★★★ 根拠など全くない、熱い自信と勢いだけの妙な説得力に強引にうなずかされてしまう。 原作(読んでないけど)の名に恥じない熱血青春バカ映画。ついつい引き込まれました。 9回裏、得点は112対0、味方の選手は主人公を除き満身創痍でプレイ不能、 そんな状況でも勝利を確信する主人公が単身戦う為に導入される(いったいどういう経緯なんだか)ある制度に爆笑。 野球は知らないが人生は知っている野球部監督を演じるココリコ田中がグッド。
11 オープン・ウォーター
OPEN WATER
★★★★ 手違いで大海原のただ中に取り残されたダイビング中のカップルを襲う、サメの恐怖、失われていく体温、 絶望的な孤独を淡々と描くだけの映画だが、凄まじく怖い。怖すぎる。サメではなくて、状況が怖いのだ。 ワンアイデア、低予算の映画だけれど、サンダンス映画祭で賞賛されたのもうなずける佳作。 次第に悪くなっていく状況の中、ただ流されるしかない2人の姿には、人間の運命など斟酌しない自然の無情を感じざるを得ない。 終始、波に揺られたカットなので、船酔いする人は要注意。僕も観てて少しフラフラに。
10 バットマン・ビギンズ
BATMAN BEGINS
★★★ ようやく戻ってきた。1作目2作目のT・バートン版「バットマン」の闇の遊園地めいたダークさとは異なる、 無骨でハードなダークさではあるが、この暗さこそが「バットマン」の持ち味だから。 路線を元に戻してくれたC・ノーラン監督に拍手。 悪役としては中ボスクラスだけど、スケアクロウの不気味さが、C・バーカー『死都伝説』のデッカー医師 (映画『ミディアン』ではクローネンバーグが怪演!)を彷彿とさせて素敵。 金持ちか貧乏かの差異はあれ、主人公の苦悩や、装備の手作り感、空中アクションが 『スパイダーマン』に似た感じになっちゃっている所はどうかと思うけどね。 ちなみに、渡辺謙は結局のところチョイ役。
June, 2005
9 フォーガットン
The Forgotten
★★★ 粗筋を聞いただけで秘密の正体は想像がつくんだけれどね。 “アブダクション”だのといった単語がセリフに現れ(字幕では“拉致”)、 国家安全保障局なんていうキナくさい組織が姿を見せれば、序盤で分からない方がどうかしている。 それでも結局、正体を見せない「彼ら」の不気味さはちょいと面白い。 よく分からない「実験」を繰り返す「彼ら」と、人類が滅ぼされないために一種の裏切りを余儀なくされているだろう政府関係者と、 あくまで私的な母性に衝き動かされる主人公の噛み合わなさが見どころとも言えるかな。
May, 2005
8 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
Lemony Snicket's A Series Of Unfortunate Events
★★★ あまり僕が観ないタイプのファンタジーだけど、意外にグッと来たり。 悪人のオラフ伯爵が終盤に他の登場人物達に対して叫ぶ「おまえらも共犯者だ」という言葉、 そして、どんなに不幸が続いてもそれでも世の中には良いことの方が多いのだという力強いメッセージなど、 社会の苦さ・冷たさとその中にある希望をうまく描き出していて、子供向けながら侮れないよ。 オープニングとエンディングのアニメーションがやたらイカしているし、 ある超有名俳優がどこにもクレジットされずにカメオ出演したりと、大人の鑑賞に耐える粋な仕掛けが光る。
7 ブレイド3
BLADE: Trinity
★★★ 4本連続でコミック原作。伝奇アクションは様式美、つまりはお約束の世界なのでベタなのはむしろ推奨されることなのだが、このモッサリしたベタはどうよ? ヴァンパイアの始祖ドレイクを描写するオリジナリティの無さには軽いめまいが。 こういうところでセンスを見せてナンボというジャンルじゃないのかね、君。 主人公を演じるW・スナイプスは、どうしても鈴木雅之に見えてしまって、つい、バラードを歌い出す姿を想像してしまう、というのは制作者側に責任はないか。 本当は★2つにしようと思ったのだけれど、シリーズ完結編であることに敬意を表してこの評価。
6 コンスタンティン
Constantine
★★★ 『エクソシスト』をハードボイルド味のアメコミにした本作は、魔王ルシファーや天使ガブリエルが、なかなかにキュートで楽しい。 彼らに比べると、必死だし身を装う余裕もないアモン君なぞまだまだお子チャマ。 この手の作品の宿命として、非キリスト教徒にはさほど衝撃的ではないんだけれど、あんな風に神様扱って平気? と人ごとの心配はしてしまう。 でも、作品としての完成度は『DOGMA』(傑作だと思うんだけれどなぜかマイナー)には一歩及ばず。 主人公達の恋愛感情を匂わせながらも、安易な方向を拒絶した姿勢は買います。
5 隣人13号 ★★★ 暴力は自己複製し再生産する。理不尽で陰湿であればなおさらだ。時の経過は解決にはならず、むしろ発酵を進める方に働くことすらある。 いじめられっ子の過激な逆襲という手垢の付いたテーマではあるが、暴力をガリガリと彫り出す原作の感性と、 怨嗟に魂を食われた主人公の狂気を演じる中村獅童の手堅さで、それなりの水準作になっている。 因果応報とか、暴力の応酬は何も生み出さない、みたいな高所からのメッセージなど役に立たない。 おそらく人間というのは矯正不能にそういうものなのだから。
April, 2005
4 真夜中の弥次さん喜多さん ★★★ 映画館ではみんなクスクス笑いながら観ているんだけど、これはそんな映画じゃないよ。 どうしようもなくダメなゲイのカップルが、無意味で荒涼としたリアルから目を背けて幻覚と妄想の逃避行を続けるという、カルトでサイケな一本。 宮藤作品らしいズラしたギャグはテンコ盛りだけど、その表皮を一枚めくれば、そこにあるのは麻薬中毒患者の心象風景でしかありえない、 ササクレだって甘い狂気の世界。多分、引き籠もりの人は見てはいけない映画。
March, 2005
  お休み
February, 2005
3 マシニスト
The Machinist
★★★ 「悪夢系」と言うべき作品群があって、その中では王道を行く映画と言える。 王道なだけに謎は比較的見通しやすいのだが(ヒントは“罪悪感”。この結末を考えると、 腕を失う同僚はヒドいとばっちりだよね)、重く幻覚的なイメージに締め付けられる感じはなかなか。 30kg痩せて役作りに挑んだC・ベイルの狂気の演技も気合いが伝わってくる。 で、こんなにキレたセンスの作品は、といえばやっぱりスペイン(とアメリカの合作の)映画だったりするのだね。
2 サスペクト・ゼロ
Suspect Zero
★★★ アメリカには野放しの連続殺人鬼達が常時数十人はいる、という説がある。 そんな病んだ大国の恐怖を抽出した一本。透視能力による捜査というところはさておき、 普通の人と見分けのつかない怪物が跳梁する恐ろしさは多分かなりリアル。 一歩間違えれば、スーパーヒーロー物になってしまうところを踏みとどまったことも評価しましょう。
January, 2005
1 カンフーハッスル
功夫
★★★ 「ありえねー」というより「くだらねー」だけど、それこそが僕の大好物なので破天荒で漫画的な世界を極めた本作には満腹です。 傑作『少林サッカー』に比べると、カンフー一辺倒なぶん、意外性のあるネタが薄いかな。 それにしても本当にチャウ・シンチーは自分好き。勢揃いした往年の香港アクションスターに対するリスペクトはすごく感じられるけど、 彼らを引き立て役に結局、自分が目立ってカッコいい役をしたいだけみたい。