「ナイトメアハンター」シリーズ

化石の見る夢

〜北海道・永遠の眠りに捕われた人々を救え!
ナウマン象の化石が流す涙は母の愛!!
大原生林に隠された巨大溶岩樹形は世界樹の跡か!?〜

れれれでナイトメアハンター

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おことわり

 このシナリオはフィクションであり、実在する人物・団体等とは、一切関係ありません。

1.導入

 俳優たちは、「昴の門」の時と同様の設定で、表の稼業としては探偵、しかし裏では人の夢を虫食む「夢魔」を狩る「ナイトメアハンター」を演じることになります。
 北海道、広尾郡忠類(ちゅうるい)村(帯広市の少し南あたり)にある「ナウマン象記念館」(注:実在する博物館です)で、職員を含めた入場者全員が、突然謎の昏睡状態に陥るという事件が発生します。
 催眠ガスなどは検出されず、救出に向かった対ガス装備を身につけた自衛隊員らも、大半が昏睡してしまいます。辛うじて眠気に耐えた隊員らによって昏睡者は外に運び出されていますが、外に出ても彼らは昏睡から醒めようとしません。監督は、ここまでのシーンを「視聴者の視点」として俳優たちに語ってください。
 この異常事態を重く見た警視庁猟奇課(警視庁の中で、常識では解決できないタイプの事件を扱う部署です。この課の課長は、俳優たちがナイトメアハンターであることを知っています)から依頼を受けて、俳優たちは北海道へと向かいます。

2.調査

 視聴者の視点には、釧路空港に着陸する飛行機の映像が、「釧路空港」というテロップと共に流れます。(このシーンは、ちょっとだけ空港に立ち寄って撮影します)
 もし俳優が、昏睡している人々の夢に潜ることを試みる場合、昏睡者たちは帯広の大きな病院に収容されています。しかし、誰の夢に入っても、一様に白いもやがかかったような状態です。<警戒>技能での判定に成功すると、遠くで象の鳴き声が聞こえます。その際の出目が人気の1/5であったなら、象の鳴き声が、まるで慟哭のように、悲しげに響いていると感じます。
 俳優たちがナウマン象記念館に赴くと、(被害者の夢を見ているなら、それと同じように)白いもやがかかっています。もやは記念館を取り巻くように辺りを満たしています。もやの中に足を踏み入れた者は人気ロールを行い、失敗すると眠気に襲われ、SPを5点失います。しかし俳優たちは強靭な意志力を持つナイトメアハンターなので、このために眠り込むことはありません。
 記念館の建物の中央に主展示室があり、ここにはナウマン象の化石が展示されています。<警戒>判定に成功すると、ナウマン象の化石から、残留思念のようなものを感じます。この残留思念に対して、「ドリーム・ダイブ」を行うことができます。

3.化石の夢

 ナウマン象の化石の残留思念にダイブすると、その中は原始時代のジャングルのような風景です。遠くで象の鳴き声が聞こえます。
 象の鳴き声の方に向かおうとする途中で、全員に人気ロールをさせます。俳優の半分が失敗したら、サーベルタイガー1匹と遭遇します。

サーベルタイガー

 サーベルタイガーには人気がありませんが、単独で出てくるモンスターですので、エキストラに対する複数回攻撃のルールは適用しない方がよいでしょう。
 監督は、このデータが弱いと思ったら、ルールブックP.61「剣歯虎」のデータを流用しても構いません。また、遭遇頻度が低いと思ったら、俳優の人気ロールが一人でも失敗したら遭遇することにしてよいでしょう。逆に遭遇頻度が高すぎると思ったら、全員失敗した時だけにするとよいでしょう。

 サーベルタイガーを倒して先へ進むと、1頭のナウマン象と遭遇します。ナウマン象の目は俳優たちを見ておらず、どこか遠くを見つめて悲しげに哭くばかりです。
 <警戒>技能に成功すると、目の前の象と比べて甲高く小さな、恐らく子象ではないかと思われる鳴き声が、遠くから響いているのが聞こえます。監督が適当と判断するなら、<生物学>などの技能で成功すれば、それが親を探して泣いているのではないかと分かってもよいでしょう。
 <動物調教>に成功すれば、ナウマン象は俳優に気づき、頼むような目で俳優をじっと見つめます。俳優の心に、『こどもを……おねがい……』という心の叫びが聞こえます。
 子象の声を求めて夢の中をさまよっても、なぜか子象を探し出すことはできません。子象の本体を探す必要があります。俳優たちがそのことにいつまでも気づかないようであれば、<神秘学>など、監督が適切と考える技能の判定で、見当がついてもよいでしょう。


4.溶岩樹形

 いったんドリーム・ダイブから抜けて、化石の発見された場所を調べると、十勝岳から連なる溶岩の下の堆積層からだったことが分かります。そこには人が入れるほどの巨大な溶岩樹形(樹が溶岩に取り巻かれ、ゆっくり炭化して崩れた結果、中が空洞になった)による洞窟があります。
 俳優たちは洞窟に入るでしょう(入らなければ、いつものように)。洞窟の中に入ってしばらくしたら、急に開けた空間に出ます。白いもやがかかっています。<警戒>技能で判定をさせ、成功したら、いつの間にかそこが何かの力によって人の夢と同質の空間と化していることに気づきます。また、子象の鳴き声が、化石の夢の中で聞いたのより強く聞こえていることも分かります。
 戦闘が少なくて緊張感がないと監督が思うのであれば、ここで再度サーベルタイガーとの遭遇チェックをやるとよいでしょう。

5.夢魔

 やがて俳優たちは声を発している子象の近くにたどりつきますが、子象は何か檻のようなものに閉じ込められており、激しく泣き叫んでいます。
 檻の前には、実体の不定形な黒い影がいます。「夢魔」です。夢魔は子象の残留思念を捕らえて母象を苦しめ、その苦しみを利用して自分の力を増幅し、母象の夢の中に人間たちを取り込み、その精神を蝕んでいたのです。

夢魔

 夢魔を倒すと、白いもやが晴れ、同時に子象を閉じ込めていた檻も消滅します。子象の嬉しそうな鳴き声が聞こえたのを最後に、俳優たちは夢の中から脱出することになります。
 脱出した俳優たちが現実世界で気づくと洞窟の中にいますが、その目の前に、子象の化石が埋まった地層が見えています。

 その後、子象の化石は完全に発掘され、俳優たちの進言に基づいて忠類のナウマン象記念館に運び込まれて、母象の化石と並べて展示されることになります。


キャストパーティー

 通常の成長の他に、以下の行為に対してボーナス人気ポイントを与えます。




THE END………?


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