「真・女神転生 II TRPG 誕生篇」は、スタイルが重要視されるシステムである。しかし、ダイス目によって技能を選ぼうとすると、思い通りのイメージが得られないことが多い。例えば、初期に忍術を修得しているプレイヤーが相撲に覚醒するような、奇妙なことが起こってしまう。
そこで、DMが認めた場合には、命運消費なしに技能、そしてその系統までをも選択できることとしてみた。
無論、これはあくまでスタイルを優先して選ぶ場合のことであり、単に「MPが足りないから魔界魔法に行きたい」とか「ハイテクは魅力を上げたいからカルトマジックへ」などという、ゲーム上の有利さだけを追求して技能を選ぼうとする場合には、DMはこれを認める必要がないのは言うまでもない。容赦なく命運を消費させてやってほしい。
名称:ムド
レベル:4 判定値:魔力 難易度:-10 MP:6 威力:技 範囲:1 相性:呪
使用:通常 単位時間:−
解説:呪いの力でダメージを与える。重ねがけは不可。回避でイベントが発生した場合、イベントチャートによらず無条件で瀕死となる。一度かかったら、次ターン以降、術者はMPを2点払うだけで継続することができる。継続は通常行動とは考えない。対象は、2ターン目以降威力をペナルティとした魔法回避を行い、成功すれば以後ダメージを受けなくなる。
名称:ムドオン
レベル:8 判定値:魔力 難易度:-30 MP:16 威力:技 範囲:全 相性:呪
使用:通常 単位時間:−
解説:一度かかったら、次ターン以降、術者はMPを4点払うだけで継続することができる。その他は「ムド」に準ずる。
名称:ハンマ
レベル:1 判定値:魔力 難易度:+0 MP:6 威力:技 範囲:1 相性:聖
使用:通常 単位時間:−
解説:聖なる力でダメージを与える。アンデッド(屍鬼、悪霊、幽鬼)はダメージを受けた後加護チェックを行ない、失敗すると消滅する。また回避でイベントが発生した場合、イベントチャートによらず無条件で瀕死となる。重ねがけは不可。一度かかったら、次ターン以降、術者はMPを2点払うだけで継続することができる。継続は通常行動とは考えない。対象は、2ターン目以降威力をペナルティとした魔法回避を行い、成功すれば以後ダメージを受けなくなる。
名称:マハンマ
レベル:3 判定値:魔力 難易度:-20 MP:16 威力:技 範囲:全 相性:聖
使用:通常 単位時間:−
解説:一度かかったら、次ターン以降、術者はMPを4点払うだけで継続することができる。その他は「ハンマ」に準ずる。
名称:魔力石作成
レベル:5 判定値:加護 難易度:±0
MP:20 威力:技能値 範囲:1 相性:−
使用:儀式 単位時間:1時間
「霊活符の相性は、術者が作成時点であらかじめ決定する。霊活符を張った場合、その武器または素手の相性は、あらかじめ決定しておいた相性に変更される。(つまり、「相性:火」で作った霊活符を張った剣は一時的に「火炎剣」になり、その相性は「剣」ではなく「火」となる)」
なお、この変更により、元ルールにおける「さらに、相性特性により……」の一文は削除される。
霊活符の相性が「呪」であるため、「霊活符を張った拳で殴るとゾンビには効かない」という、奇妙な現象が発生することになる。本案はこれを救済し、かつ符術の戦略的要素を高める試みである。
この変更により、符術が必要以上に強力になる可能性もあるため、適用される場合は基本威力を0にするなど、DM判断での調整が必要となるかもしれないので注意願いたい。
なお、この変更案の原案は、でぶ猫氏のものである。アイディア提供を、ここに感謝する。