この頁では、私Rjがあのおそろしい3Dゲーム unreal をやってみて思ったことなどを書きます。決して中上級者向けの技術向上参考頁にはなり得ないので、御了承下さい。私はにぶいのです。。。なお、今回は、本末転倒モードのクライマックスです。(1999.01.24)
以前からWAOさん@Mac日記の日々などにちょくちょく登場していた、そして、Unrealなかまの横田さん@Tales About Appleも刺しているという、XLR8 MACh Speed G3の220/110/512kモデル。220MHzでの動作に必要なのは多分750/233MHzの石ですが、この製品、モノによっては300MHzの石が載っていることもあるという、博打のようなやつです。他の多くのアップグレードカードと異なり、親切な設定スイッチで自由にCPUやら何やらの動作速度/比率を設定できるモデルということで、興味を抱いておりました。なんせ、最初から300MHzとかのカードは高いですからね。この220/110のやつだと4〜5万円で売ってるのは魅力的ですし、220/110を買って、それについてた300MHzの石を300+αMHzで動かして問題の起きてない人などもいらっしゃるという話が更に魅力的でした。
石メーカーで保証した動作速度を超えるクロックでの使用に関して、私が今までに探った情報をまとめてみます(内容はかなり怪しいかも)。石自体がどこまで行けるかはある程度運次第(750の場合、平均的にはせいぜい+20%くらいと思うのがいいようです)。問題なのは、付いてくるバックサイドキャッシュ。高速で動くメモリは高い、ということで、ここにどの程度のやつがどれくらい付いてるかで、カードの値段が大きく違ってきます。つまり、安いカードには、「のろいのがちびっとだけ付いてる。」ということです。220/110には、おそらく130MHz前後での動作が上限のものが付いてくるでしょう。だから、たとえ石が300MHzのやつだったとしても、BS cache動作比を2:1のまま使うのは多分むりです。それと、古いDIMM(アクセク速度が70nsの)が足を引っ張る場合もあるようです。私が7300を買った時に刺さってた8MB×2がどうなのか分かりませんが、それらを外したのは前々回書いた通りですので、今刺さってるのは全部60nsのやつです。
娘盤のすげ替えついでに、全体のパフォーマンス向上のため、現状では45MHzというシステムバスの速度も上げたいところです。(←もう導入した気になってるらしい。)昔知人に借りた601/100MHz/bus50MHzの娘盤をこの7300に刺して試したことがありまして、RAMやらL2 cacheを含めてbus50MHzで正常に動作することを確認していました。(7300には604e/200MHzのモデルもありましたしね、亜米利加では。166MHzなんてのが付いて出たのは日本だけぢゃないでしょうか。この差別化は何なんだか未だに納得できてませんけど。)
で、捕らタヌまにやの私としては、こんな風に目論みました。
と。因みにスイッチの設定はこんな感じだそうです(XLR8のサイトで配付してるPDFの資料より抜粋)。もっといろいろ細かい設定もあるようですが。
on position | bus speed | 12 | 11 | 10,11 | 10 | 10,12 | 9,11,12 | 10,11,12 | 9,10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.5 | 5.0 | 5.5 | 6.0 | 6.5 | 7.0 | 7.5 | 8.0 | ||
1,3,4,6 | 40.0 | 180.0 | 200.0 | 220.0 | 240.0 | 260.0 | 280.0 | 300.0 | 320.0 |
2,6,7 | 45.0 | 202.5 | 225.0 | 247.5 | 270.0 | 292.5 | 315.0 | 337.5 | 360.0 |
1,2,4,6,7,8 | 50.0 | 225.0 | 250.0 | 275.0 | 300.0 | 325.0 | 350.0 | 375.0 | 400.0 |
2,3,5,8 | 55.0 | 247.5 | 275.0 | 302.5 | 330.0 | 357.5 | 385.0 | 412.5 | 440.0 |
1,2,3,4,5,7 | 60.0 | 270.0 | 300.0 | 330.0 | 360.0 | 390.0 | 420.0 | 450.0 | 480.0 |
ぐわぐわぐわっ
・・・などと勝手にぐわぐわ盛り上がっていたのですが、前回こっそり「・・・プチっ」とキレた直後に、注文してました。んで、「わーい届いたぞ(© K.O.さん)」というわけです。むふふふふふ。しかし、実際に私の得たモノには、上表のような12個もの設定スイッチなんて付いてませんでした。ロータリスイッチが2つ。bus速度は40MHzから45MHzまでしか選べません。上の表で言うと、最初の二行んとこ(とその中間値)だけです。まあいいや、取り敢えずデフォルトの状態で起動。ジャ〜ン・・・(しーん)アレ?起動しない・・・あっそうだ、L2 cacheかな・・・(抜いた。再度挑戦。)ジャ〜ン・・・コカカカカ、カカココ(ちうい:これはハードディスクのアクセク音であって、Pfhor Fighterの登場声ではありません。)・・・やーい起動した♪
ということで早速System InfoとMacBenchィとunreal(1.02b2)でベンチだけ取って(ちうい:unrealは、ホントは3D描画ベンチマークソフトではありません。)、すぐにお手軽クロックアップに挑戦しました。最初、ロータリスイッチで出来る最高の設定(360MHz/bus45MHz)にしてみましたがやっぱりダメ、めげずにCPU/bus比を8.0から7.5へ落とすと(337.5MHz)、やったー、起動した!・・・しかしそれではバスエラー爆弾が出まくりで全然使えないことが即座に判明したので、諦めて大人しく325MHz/bus43.3MHzに落としました。(ここまで、BackSide cacheは無効状態です。)
んで今は、CPU:BackSide cache=5:2の設定つまりCPU 325MHz/BS cache 130MHzで動いてます(流石に2:1はムリでした)。付いてくるソフト「MACh Speed G3 Control」で測るCPU温度は、unrealのデモで酷使した直後でも摂氏36度でした。その後何時間使ってても(裏でRC5クラックちう)せいぜい40度なので、少なくとも冬場は問題なさそうです。因みにデフォルトの220MHz/110MHzでの使用では(ちょっとしか使ってないけど)、28度でした。夏、筐体内で熱を吸いそう・・・
熱に関してうだむだを少し。604eのドーターの時は、ヒートシンクと本体内部のでかい金属部分を熱的に連結する金具(「熱の橋」状のもの)がついてたのですが、MACh Speedを刺したらその金具がヒートシンクに届かなくなりました。ので、その連結金具をくいっと曲げて届くようにしてあります。けど、せまっちい7300の中にHDDを2つ内蔵し、PCIスロットにはRAGE Proカード/Voodoo2カードが刺してありますので、夏場は扇風機が必須かと思われます。。。
いやー、360MHzはムリでしたが、もともと220MHzっつって売ってるやつですからね。325MHzで安定運用出来れば御の字まくりでしょう。(この速度で動いてるということは、やはり300MHzの石が載ってたんでせうか。ヒートシンクを外すのが面倒なので確認してませんが。)RC5のクラッキングレートも倍に上がったし。unrealのFPSも・・・やたら数字が多くて見にくいですけど、こんな感じです。
設定→ | LQ@640x480 | LQ@800x600 | HQ@640x480 | HQ@800x600 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU速度→ | 180 | 220 | 325 | 180 | 220 | 325 | 180 | 220 | 325 | 180 | 220 | 325 |
Voodoo2 | 21 | 30 | 35 | 19 | 26 | 29 | 15 | 23 | 28 | 14 | 20 | 23 |
RAGE Pro | 11 | 13 | 14 | 8.4 | 10 | 11 | 6.0 | 7.4 | 8.0 | 4.7 | 5.5 | 5.8 |
Software | 5.6 | 7.8 | 10 | 4.0 | 5.6 | 7.1 | 3.3 | 4.9 | 6.1 | 2.3 | 3.4 | 4.2 |
180:604e@180MHz/bus45.0MHz/L2 cache 256KB@ 45MHz 220:750 @220MHz/bus40.0MHz/BS cache 512KB@110MHz 325:750 @325MHz/bus43.3MHz/BS cache 512KB@130MHz
3Dfx Glideモード(Voodoo2)、特にHQでの向上が素晴らしい。やはりぶーづの潜在能力を殺していたのは604e/180+のろいL2 cacheだったようです。一方、Raveモード(RAGE Pro)では、CPUアップグレードの効果が小さいようです。オンボードのRAGE Proだとまた違ってくるのかもしれませんが、ここでは多分これ以上の詳しい分析はしません。悪しからず。。。(あ、Software Renderingでの向上率もすさまじいですね。でも数値がこの程度だとあんまり嬉しくないです。。。)
ちなみに、MACh Speed G3/220に掛けた湯水ですが、網通販「底線」で諸費用込み363弗(1弗=115円なら、四万二千¥umiz.円弱)+税1000円でした。秋葉館でまだ44,800円+税2240円なら、それより少し安く上がったことになりますが・・・最近秋葉館での値段をたしかめてません。けど、もういいや状態・・・「え〜、アレはもういいよぅ。(© Zに乗ってるふりょうのかえるくん@伝染るんです。)」です。
1.02b3用のTimeDemoは、Frankさん(なぜTimeDemoの結果送付先e-mail addressが「franc@mac.email.ne.jp」なんだらう・・・あ、このアドレスは死んでるようで、今は「frank@fureai.or.jp」となっているようです。)が目下奮闘中だそうです。今週末(1999.01.24前後)にはリリース出来そう、ということですので、それを待ちましょう。ひとまず1.02b3アップデータに付いてきた「Unreal.ini」をいぢくらない状態でやってみたので、ここではその数値変化を見ておくにとどめます。
CPU/[MHz]→ | 604e/180 | 750/325 | ↓速度向上率 |
---|---|---|---|
Voodoo2/12MB | 16.7 | 30.0 | 79.6% |
RAGE Pro/8MB | 9.8 | 13.0 | 32.7% |
そうそう、unrealの起動時間も縮みました。以前QTFBで70〜80秒だったのが50〜60秒、DDRSで50〜60秒だったのが40〜50秒くらいになって、流石にこれだけチガウとだいぶ得した気分になります。unrealをQuitするのに掛かる時間も短くなって尚更快適です。ふふふ。
そんなわけで(どんなわけだ)、また「邪道な表」形式でのうとんおぢさんのベンチ結果を。(面倒なのでディスクテスト等はやってみてません。)まずCPU全体評価。
Name | Score | Overall CPU Rating |
BW/400 | 1058 | → |
MT/333 | 908 | → |
BW/350 | 896 | → |
Rj/325 | 850 | ゆぇぇい♪ → |
BW/300 | 755 | → |
MT/266 | 717 | → |
iMac/B | 596 | → |
73/180 | 347 | → |
24/180 | 251 | → |
6100/N | 100 | → |
続いて同じくのうとんおぢさんのFPU全体評価。
Name | Score | Overall FPU Rating |
BW/400 | 931 | → |
BW/350 | 817 | → |
MT/333 | 783 | → |
Rj/325 | 762 | ゆぇぇい♪ → |
BW/300 | 700 | → |
MT/266 | 627 | → |
iMac/B | 542 | → |
73/180 | 450 | → |
24/180 | 333 | → |
6100/N | 100 | → |
BW/XXX:G3 Blue/White MT/XXX:G3 MT Rj/325:7300/MACh Speed G3/325/130/512K iMac/B:iMac(rev.B) 73/180:7300/604e/180 24/180:2400/603e/180 6100/N:6100/60
これでようやくスカイライン25GT TURBOくらいにはなったかな?ふふふ。(GT-R V-specには到底及びませんが、まあシロートの私にゃあこれくらいがいいかも。)
で、やややっとunrealのゲームに戻ってきました。しかし、「また最初からやってみよう。」と思って、ちょびっと「新環境体験」をしただけです。進行してません。はははははは・・・笑って誤魔化しつつ、印象を少し並べてみます。(ぶーづ教徒になってからマトモにゲーム自体をやってみてなかったので、それを含めての印象になります。)
起動に掛かる時間の短縮を含めて、速いっす。起動するのが面倒だな、という気持ちは随分減りました。起動後のゲーム進行以外の操作、例えばこまごまとあちこち設定したりなんだりも、速く進むようになって快適です。
16bitにして、反響音なんかも使う設定にしちゃって、むはは、と喜んでおります。こわいよぅ。Bruteさんのうなり一声取ってみても、こわいよぅ。(Bruteさんとは絶対添い寝したくないな。。。)それから、敵のひとの銃撃等を受けた場合の「ぅきゃ〜」度合いも上がりました。こわいよぅ。
敵のひとが出てきてばこばこ撃ってきたりぶいぶい投げつけてきたりした時に描画が引っ掛かり、思うように自らを移動させられない・・・なんてこともなくなりました。ほいほい動けます。やったー♪
敵のひとや自分はもちろんさくさく動きます。また、ケシキがフクザツな(視野に入るポリゴン総数が多い)ところであちこち見回しながら走り回っても、どんどん描画されてストレスになりません。ケシキそれ自体も美しくなりましたしね。(800x600で細かいテクスチャ使ってます。)
反応速度の問題ですが・・・こればっかりはG3カードを刺してもぶーづ教徒になっても変わらないので、致命的です。。。(うーん、ゲーム速度を150%くらいに上げて修行しようかなぁ・・・←とかいう選択肢が生じたのもぶーづ2+G3/325のおかげですけど。)
いや、前からカラーだったんですけど、より「くっきりはっきり」見える設定で遊べますので、にゅぁはははっ、と。Skaarjさんの 姿態 死体なんかも、より鮮明で曲線に満ちた肉感的なものになりました。PowerMac 4400でも一応遊べるんだという情報もありますが、私の知り合いの持っているPowerMac 4400ではこの設定でちゃんと遊ぶのは多分無理です。
(K.O.さん、まねしてごめんなせい。。。)
ここんとこMac関係/それ以外を含めて、私の周囲でいろいろなことが起こりました。ので、相当気分的にばたばたしてしまっています。楽しいこともありましたし、やややっかいなこと、楽しくないこともありました。刺激の多い時間が続くと疲れますが、まあそれもぢんせいよの、ということでせうか。
(とある心理てすとによれば、私にとって
「人生とは、ねむいのである。」
だそうですが・・・・・・・・・・・・当たってるかも。)
余談。私の一連のカイモノ(XclaimのVRAM、IBM DDRS、G3カード等)は、以前から懸案だったものばかりです・・・ぶーづ2以外は。。。値段の下がり具合やら私自身の「通常の作業環境の快適性向上」への欲望との兼ね合いで、たまたまここへ来て一気に買うことになっただけです。なので、「ぜんぶunrealのためにゆみずっ!?」とは思わないで下さい。まあ、なんでもいんでせうけどね、そんなこと。
この一連の「初体験告白」シリーズ、毎回大体10〜20KBなんですが、例のもぢらゲップのおかげで推敲段階で何回も何回もreloadさせるのがやや億劫でした。(公開まではcharset行をコメントアウトしておけばいいのでしょうが、既に公開したやつ(と同じもの@私のHDD)をも見ながらやってるし、面倒なので毎回毎回ゲップさせてます。どっちが面倒なんだかよくわからんちんなのですが・・・)しかし、G3カード刺したら、このくらいのファイルサイズでは殆ど気にならなくなりました、二度読みのタイムラグ。(因みにもぢら関係のファイルは全部ShrinkWrapのRAMディスク上に置いてあります。)
では、これで「本末転倒モード」はおしまいになると祈りつつ、アディオス!(© 妖孤たまちゃん)
(以上1999.01.24)