Rj's SkaaRj Page_15
この頁では、私Rjがあのおそろしい3Dゲーム unreal をやってみて思ったことなどを書きます。決して中上級者向けの技術向上参考頁にはなり得ないので、御了承下さい。私はにぶいのです。。。なお、今回は、尾を引く本末転倒モードのまとめです。・・・たぶん。。。(1999.01.30)
- 前言撤回
- このシリーズは「Rj's 7300高速化告白記」か?
- まとめ
- 現状・・・
その十五
いきなり前言撤回して・・・いや、祈ってただけだから、撤回まではしなくてもいいのかな?とにかく、本末転倒モードはまだ続きます。まず、G3カードの設定(最適化)に関して、です。
現在私は750を330MHz/BackSide cacheを132MHz(CPU:cache=5:2)/母盤busを44.0MHz(CPU:bus=7.5:1)で動かしてますが、そこに至るまでの変遷(試行結果)をまとめておきます。一応、現在の設定で安定して使えていますので、参考までに。
MACh Speed G3@various settings
CPU | cache | ratio | bus | state |
360.0 | 120.00 | 3:1 | 45.00 | ぜんぜん起動せず |
337.5 | 112.50 | 3:1 | 45.00 | 起動するも不安定 |
330.0 | 132.00 | 5:2 | 44.00 | 現状。安定運用中 |
292.5 | 146.25 | 2:1 | 45.00 | 余裕で安定運用可 |
220.0 | 110.00 | 2:1 | 44.00 | (購入時の設定) |
- CPU自体は337.5MHzあたりが限界だと思われる。
- bus速度は古いRAMがあると45.0MHzでは不安定だった。
- BS cacheは146MHzまではOK。157.5MHzではダメダメ。
こんな感じです。CPU/BackSide cacheの動作速度を変えつつ、のうとんおぢさんに訊いたりしていろいろ試した結果、この330/132(5:2)という設定に落ち着きました。ところで、母盤busは最初45MHzでは不安定でした。この速度で引っ掛かるというのは、やっぱりRAMが律速になってるのか?と思い、古い16MB×2(一応60ns品)を抜いたら安定しました。(8500のオンボードの古いVRAMが律速だった、という話もどこかで見ました。)また、最初この速度では外付けHDDを繋ぐと起動しなかったのですが(にこにこまっくが出る直前で凍結する)、ケーブルとターミネータを取り換えたら動きました。そこら辺にもシビアなようです。
Name | Score | Overall CPU Rating |
設定変更可能なG3カードでそれぞれの「上限」をある程度正確に調べることは、手間さえ掛ければ可能かと思われます。例えば以下のようにすれば、それぞれの上限が大雑把に分かるかな、と思います(ウソかも・・・)。まず、抜けるL2 cacheがあれば抜いて下さい(固くて抜けない場合も、壊さないように頑張って抜く)。BS cache搭載カードを刺した場合、このL2 cacheはL3 cacheとなる・・・場合もあるそうですが(ホントか?)、Mach5未満のCPUを積んだPCIマシンでは、利益は希薄で不利益が大きいようです。(起動しなくなったりする。)初代PPCマシンや603系搭載のマシンにG3カードを刺す場合は、いろいろな形態があるようですので私にはわからんちんです。ここでは触れられません。
- 母盤busの上限
CPU速度(CPU/bus ratio)をある程度低い設定にして、BS cacheを切った状態で、busを低めから上げつつ起動/使用してってみます。起動しなくなったり、爆弾が頻発するようになったら、多分そこらが上限です。私の場合、以前601/100を試した時は50MHzで問題無かったんですが、速いCPUを使うと事情が変わるんですね。いくつかの古いRAMを抜かないと45MHzでもダメでした。
- CPUの上限
母盤bus速度を上で調べた上限より充分低く落とし、BS cacheを切った状態で、CPU速度を低めから上げつつ起動/使用してってみます。起動しなくなったり、挙動が不審になったら、多分そこらが大雑把な上限です。続けて、その大雑把な上限より「ちっと下」辺りを(bus速度やCPU/bus ratioを変えてうまく設定して)試しつつ、挙動不審にならないCPU速度を探り当てて行きます。その際、bus速度の上限を超えないようにちういのこと。
- BS cacheの上限
これは面倒です。CPUとbusを上で調べた上限よりも低い設定から適宜選んで起動し、BS cacheの動作具合を(CPU/BS cache ratioを変えたりしつつ)調べることになります。多くの場合、BS cache動作速度の設定が無茶だと凍結するようです。
750のBS cacheは、そのCPUとの動作速度比率を1:1/1.5:1/2:1/2.5:1/3:1からしか選べませんので、試したいBS cache速度に必要なCPU速度をけいさんし、それに従ったCPU速度にして起動して、ソフトウェアでBS cache動作比を適切に設定する必要があります。
BS cacheをEnableしても凍結が起こらない場合、一旦Disableしてから終了し、また筐体を開けて、CPU速度をちっと上げるか下げるかして、さっきよりも高いBS cache速度を試せるようにします。要するに、この作業がいちばん面倒くさいと思われます。統計的には、細かく上げ/下げしていくよりも、「だいじょぶ/ダメダメ」の中間付近を試してく方が早いです。
例えば「110MHzではだいじょぶ/150MHzではダメダメ」と判明したら、次は112.5MHzか147.5MHz(例えば、です。)を試すよりも、130MHzを試す、と。んで、130MHzがだいじょぶならその次は140MHz、ダメダメだったら120MHz、というように。あくまで、一般的手法ですので、「勘」で探り当てた方が早い場合もありましょうけど。
WAOさん@Mac日記の日々(1999.01.19〜)記事で紹介のあった「AutoCache」という機能拡張書類を使ってBS cacheの上限を探り当てる方法もあるようです。が、私はこれは試してみてません。WAOさんとこの情報によれば、1.0b1では多少問題が起きる場合もあるようですので、お試しになる場合にはちういして下さい(しまった、これ使用期限1999.01.29だって)。といっても、これで探れるのは、「ある固定されたCPU速度で使用可能なBS cacheの最高速度(=CPU/BS cache動作比)」でしかないようですが。。。(つまり、例えばCPUが300MHzの時、BS cache 150MHz(2:1)はダメダメだけど120MHz(5:2)ならだいじょぶ、とか。)
いずれにせよ、売ってる状態から変えて使う場合、いかなる設定でも安定動作は保証されてませんし(出荷状態より「下げて」使う場合は別かも?)、いろいろ試してるうちに壊してしまっても多分メーカー保証は効きません。ご自身の責任の上でいろいろやってみたいなら(破滅覚悟で)やってみる、ということになります。いつもくどいですけど、この記事を読んでやってみて何か悲惨なことになっても、それは全部「貴方」の責任となりますことをご承知下さい。
1999.01.31追記。330MHzで特に凍結したりせず使えていたのですが、たかだかCPU速度の+1.5%の為にRAMを2本抜いちゃうのはなんかくやしいし、SCSIの方も少しマージン取りたいし、今はいいけど夏場に死ぬとやなので、最終的には少し落として325MHz/130MHzに戻しました。「くろっくあっぷ」なんて初めてだもんだから舞い上がって「安定運用出来るぎりぎりまであげてやるぜ。」とか血迷ってただけですね。
・・・という気もしてきましたが、まあ気にせずに進めます。
Frankさんの尽力で1.02b3用TimeDemo設定ファイルが出来たようです。早速落としてやってみました。全て7300+MACh Speed G3 325/130/8.5.1J上での結果です。尚、設定の意味合いが1.02b2のものから多少変わっているとこがありますので、過去のLQ/HQとの数字の単純比較は出来ません。また、今回から私の環境でも問題無くHQがそのまま使えるようになりました。
7300/325/130 TimeDemo results@1.02b3 [fps]
設定と解像度→ | LQ@640x480 | LQ@800x600 | HQ@640x480 | HQ@800x600 |
Voodoo2/12MB | 37.0 | 34.4 | 28.2 | 25.1 |
RAGE Pro/8MB | 19.4 | 15.0 | 12.0 | 9.2 |
Software | 10.8 | 7.8 | 8.5 | 6.1 |
ついでにのうとんおぢさんのビデオ/ディスクてすともやってみたので、その結果。
Name | Score | Overall VIDEO Rating |
続いて同じくのうとんおぢさんのDISK全体評価。
Name | Score | Overall DISK Rating |
(ちう:「ズル」ってのは、常用環境でのテスト、つまり、「メモリ」コンパネで設定するディスクキャッシュが8MB弱(てすとの基準は128KB)になってます。(128KBってのは私にはやや非現実的な設定です。。。)その代わり?、余計な機能拡張書類とかも入れたまんまです。)
BW/400:G3 Blue/White 400MHz
MT/333:G3 MT 333MHz
Rj/325:7300/MACh Speed G3/325/130/512K + XclaimVR/8MB + DDRS-34560N
iMac/B:iMac(rev.B)
73/180:7300/604e/180 + FIREBALL_ST2100S
VR/180:7300/604e/180 + XclaimVR/8MB
DD/180:7300/604e/180 + DDRS-34560N
6100/N:6100/60
さて、これだけ数字やら棒を並べた後で言っても説得力0ですが、私にとってこういったベンチマークの結果は相当どうでもいいです。(Zap2さんの「当然So!」、例えば1999.01.23〜1999.01.27辺りなどをもご参照下さい。ベンチマークてすとについていろいろ書かれていてべんきょうになります。)
私にとって大事なのは、「QTFB/604e/180MHzでは70〜80秒も掛かっていたUnrealの起動が、DDRS/750/325MHzでは45秒程度に縮まった!」とか、「Unrealの世界が変わった!」とか、「もぢらで窓をごぢうまい開いてものろくならなくなった!」とか、「Jeditのマルチファイル検索が異様に速くなった!」とか、「でかい画像をGraphic Converterでいぢくる時にさくさく出来るようになった!」とかそういうことです。
旧型となりつつあるMacintoshを新型に買い替えずに高速化し快適な作業環境を得る為の一般的手法として挙げられるものを、私はいくつか試してみました。RAMの増設は基本として(仮想メモリを使い頻繁にHDDへのアクセスが起こったら、どんな高速なハードウェア・システムでもその意味が薄れてしまいます)、
- 描画加速回路の追加(XclaimVR/Game Wizard)
- 主に使用するHDDの交換(DDRS)
- 主演算回路の交換(MACh Speed G3)
これらの手法が具体的にどういった局面でどの程度私の快適度合いを向上させたかについて、まとまりのない形でですが最近の記事で触れてみたつもりです。なお、もう一つ
- 洗練度合いの上がった(?)OSへのアップグレード(8.5.1J)
とかいうのもありまして、確かにある種の操作/作業では高速化の恩恵を(ベンチのみならず体感でも)受けていますが・・・このOSの変更が全般的にどれだけ快適性を向上させたのかの評価はまだ出来ません。ある種の操作/作業では確かに快適さが増した一方で、「なんぢゃこりゃ。」という印象を与える部分も存在する、といった状況ですので。
これらの高速化への試みで、私の旧世代マシンがどれだけ「生まれつきG3を積んでる」マシン群に近づいたのかは分かりません。私は、初代PB G3 seriesを少しと、iMac revision Aをほんの僅かだけ「触った」ことがある程度ですので、G3 MT/333、或いはよせみてなどと比べて実効/体感的にどうだ、ということは全然わからんちんです。
投資額を見てみますと、ハードウェアでは(税込み)
- XclaimVR(RAGE Pro) + VRAM 4MB: 38k yen
- Game Wizard(12MB): 27k yen
- DDRS-34560N(4GB): 36k yen
- MACh Speed G3 220/110/512k: 43k yen
で、合計なんと144,000円くらいです。(私がXclaimVR(RAGE Pro)を買ったのはもう随分前のことです。今ならもっと大分やすいはず。或いは、同程度の価格でRAGE 128を積んだものが買えるようになりそうですね。しかも、最初からVRAMをたくさん積んであるやつ。あっそうそう、某所でXclaimVR用を謳った4MBの追加VRAMを見つけました。18,800円。ジョーダンかと思いました。なんで三倍なの?)よせみての最廉価版が20万円前後で買えるということを考えますと、「すげい、やすあがり!」と手放しで喜ぶ訳には行かないようです。(尤も、現時点での最廉価版よせみてには、今まで使ってたSCSIやserial機器を繋ぐには追加投資が要るとか、置く場所が無い(私の場合)とか、新型の最初期ロットは謎なトラブルがあるかもしれなくてコワいとか、常用環境を再構築するのはすげい面倒くさいとか
いう事情がありますが。)
これを読んで下さってる方の中に、私のこれらの試みを「一つの情報」として活用できる環境にあるひとがどれだけゐるのか分かりません。が、まあいいや、自分の覚え書きくらいにはなるだろう、というようないい加減な動機で、本末転倒モードですがこんなにたくさん書いてみました。
総合的に判断して、「あー、しっぱいしたなぁ。無駄な投資だったかも。ドブに捨てたかも。。。」とは思ってません。投資とその見返りを思うに、私としては自分の採った方法に納得してます。(よせみてを買うという選択肢は私の場合諸事情により最初から全然なかったので、「しばらくガマンしてそのまま使うぅ!」というのとの比較です。ははは。)
本末転倒モードの締め括りとして(今度こそ・・・)、私の7300の速度向上について簡単にまとめておきます。旧型マシンの何らかの高速化や、新型マシンの導入を考えている方の参考になるかどうか分かりませんけど、一応、「加えた手と、それによる変化」という形で記しておきます。多くはunrealの為に行った増築/変革ではありませんが、unrealを通して見る、という風にします。
まずHQ設定でのフレームレート。棒が長いほど高速描画。
HardWare configurat. | FPS | @HQ mode |
次はLQ設定でのフレームレート。棒が長いほど高速描画。
HardWare configurat. | FPS | @LQ mode |
そんで起動時間。棒が短いほど高速起動。
CPU/HDD | sec | typical Start Up time |
180:7300/604e/180MHz/45.00MHz/L2 256KB
325:7300/750 /325MHz/43.33MHz/BS 512KB@130MHz
QTFB:Quantum FireBall_ST 2GB (5400rpm/128KB)
DDRS:IBM DDRS-34560N 4GB (7200rpm/512KB)
総合的に見て、だいたいよせみてのボトムくらいの性能は出てるんぢゃないかという気がしますが、あくまでベンチマークの結果だけを見て得た印象ですので、実は全然ダメダメなのかもしれません。取り敢えず私には当分較べる機会はないと思われるので、どうでもいいや、という感じですけど。
そんなこんなで、やっと「unreal世界探索の続行」に戻ってきました。しゃかしゃか動けて素晴らしい。pupaeさんがひょいひょい飛びかかってきても、すささっと逃げてぐるんと回ってずだだだだと撃ち殺せます。あー快適・・・と言いたいところですが、やっぱりこわいっす。。。前よりこわいっす。。。昼間やってもこわっす。。。ぅぁあ〜〜〜・・・
(以上1999.01.30)
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