☆97’12月の日記☆


☆12月31日
今年もいよいよ終わりですね。
1997年は出口にとっては、『命』の最終回に始まり、春には現在やってる企画を提案し、夏には『RYUSE−DA!』を出して、秋はネームで苦しんで、こうして暮れも押し迫ったと言うところでしょうか。(えっ?遊びまくってたんじゃないのかって?いやいや、あれはジョークですよ^^)

私は昔から、漫画は完成するまで人に見せない漢(おとこ)だったのですが(プロはそうもいかないんだけど^^;)、あの、人に見せるまでの”わくわく感”がたまらないんですよね。 ですから、今年はそんな”わくわく感”のウチに1年過ごしちゃったみたいな感じです。次回作がちゃんと成功すればいい思い出になるでしょう。(そうでなかった時は、「何故あの時ちゃんとやってなかったのか」と、、、笑^^;)
先日、また海外版の雑誌(台湾&シンガポール)が届きましたが、両方とも『命』が表紙。有り難い(by古都美の父^^;)。思えば今年は『命』の”お釣り”で食べさせてもらってた様な感じでしたが、来年は新企画『○○太郎』の年にしたいです!
#ちなみに、『命』の収入は来春〜夏まである予定(にや〜り^^)

そんなわけで、来年の出口は”漫画の鬼”、、、いや、”漫画の鬼”より強く、”漫画の神”よりも美しい、”漫画男”となるでしょう!!!(笑)

私は今日、金沢に帰省して、1/2に帰ってくる予定です。では皆さん、来年もよろしく。良いお年を。
p.s.最近更新が止まってる「お言葉」は来年からはちゃんと更新します! たぶん、、、きっと、、、できたらいいな、、、(^^;;;;;)


☆12月29日
つ、疲れたぁ。今日のコミケでは西館と東館を3往復半もかけずり回ってしまい(いや、いろいろ都合があって、、、)、腹は減るわ、足は棒になるわで大変でした(^^;)。 まあでも、おかげで一通り挨拶周りもできたのでよかったかな。久しぶりに本も買ったし。

また、来夏はサークル参加の予定です。仕事のこともあるのでみんな心配してくれますが、なあに!なんとかなるでしょう!!!(笑)


☆12月28日
”税金対策”という大義名分と、”物欲”という心の病と、”先日のパーティーの時の赤松先生の強烈な説得工作(笑)”のためMACの年末大増設を敢行!
CPUはPPC750/233。ビデオカードはラディウスの30bitフルカラー。RAMは64M*2をプラスして320Mとなった(いやっほう^^)。
ノートンで測ってみたら、思わずmacを赤く塗って角を生やしたくなるような”3倍のスピード”だ!(笑)
ラディウスのカードがナナオのモニターのサポートしてない解像度まで出力できるため、『選択するとモニターが落ちてしまう解像度モード』が出来てしまったが注意してれば問題なかろう。(おかげでセッティングに時間がかかったが^^;)

もちろん今回も自分で増設。基盤とか、何だったかの内部のつっかえ棒だとかいろいろ壊してしまったが、なんか動いてるからいいや(笑)。

ところで今日はコミケなんだねえ。私は明日MTG系のサークルの店番を2時間ほど頼まれてるので、顔を知ってる人、見かけたら声をかけよう。『RYUSE−DA!』も少部数ですが色んなところに委託させてもらってます。今回はスパロボ本など買いに走るつもり。そして、赤松さんを見つけたら今度はこっちが750を買えと説得しなければ(^^)。


☆12月26日
今日は年内最後の打ち合わせ&講談社のパーティー。今、ちょっと酔ってます(^^;)

[打ち合わせ編]
前日の段階であと6枚まで来てたのに、そこから徹夜。あほか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?6枚くらい1〜2時間であげてしまえ!>オイラ
く〜、こんな事なら寝てからネームやりゃ良かった。 とほほ。
打ち合わせ自体は、読み味を良くするための小直しが全体的に。70枚もあるから結構ジャイアントな小直しだ(^^;)。でもね、一応コレが最終直しになる予定(ただし、第1話だけだけど)。 うん、ベストを尽くすよ。

[パーティー編]
担当が、「5:30には受付始めるみたいですよ」というので、講談社から直で帝国ホテルに行くと、なんと、オイラが漫画家一番乗り。おかげで編集の人と勘違いされるやら、受付の女の人に妙にウケるやらで結構恥ずかしい事態に(^^;)。 トイレに逃げて、30分ほどネームの直しのポイントについて思索。(打ち合わせ直後はこんなに生真面目) そして戻ってくると、また受付の人が「さきほどは失礼しました」などと言うので「きゃーやめて、オイラのことはほっといてよう」と泣きじゃくりたくなるのをグッとこらえて笑顔で会釈。なかなか大人だ。(バカで御免)

パーティー自体は非常に盛況で、来ていた漫画家の先生でも、水島先生とか、安彦先生とか、今までオイラが直に見たことなかった先生も見れたのでちょっと新鮮な気分に。昔、手塚賞の授賞式でトイレで永井豪先生と隣り合わせになった時の感動を少し思い出す(^^)。あと、ココにいるとは思っても見なかった某先生が派手(でキレイ)な奥さんと来てたのにもビックリしたな(わかる人にはわかるのさ^^;)。
ゲストは内田有紀にキャイーンに無人くん宇宙人とかいっぱい。うう、内田有紀ちゃん、直にみれたっす感動。芸能人は可愛らしさの次元がまるで違うッス。しかーし!おのれデジカメ、なんでもっとUPで写せんのだ!? それに、やっぱ動く被写体には向いてないかなぁ。うむ!来年は1眼レフだな。

今年はマガジンがジャンプを抜いたということもあってか、より盛り上がってたような感じでした。出口もマガジンに出入りする漫画家ですが、今年までは”お祭りを見てる立場”だったので、来年からは”お祭り騒ぎする立場”になりたいななどと、ちょっと考えてしまいました。(ね?打ち合わせ直後はこんなに生真面目^^;;;;;)
、、、でもね、やるよ。来年は。たぶん。きっと。出来たらいいな。、、、出来なかったらゴメン。

酔いが醒めて思い出す、、、、「しまったぁ、寿司とケーキ食い忘れてるよ(泣)」




☆12月25日
どうも、メリークリスマス。

クリスマスだけど、明日が年内最後の打ち合わせなのでこれから一働きしなきゃならぬ。因果な人生よのう(^^;)。打ち合わせの後、講談社のパーティーなので、いつもより1時間打ち合わせが早い。なんか忘れちゃいそうだな〜、やっぱ、いつも通り早めにネーム室に入るのが正しい生き方なのか?(笑)
てなわけで、明日はまた、講談社パーティーレポートでもUPするとしよう。講談社の方はゲストアイドルも来るからデジカメ忘れず持って行くぞ!(笑) さて、売れ残りのケーキでも買いに行くか(トホホ、仕事しろ>俺)。




☆12月19日
ぬう!編集者にゲームネタで突っ込まれたときのために、完璧な”言い訳”を用意してたのに、担当さんが風邪で倒れて打ち合わせが流れるとは! 悔しいやら、ホッとしたやら(^^;)。
あ〜〜〜〜〜〜〜っ、でも疲れた。金曜の夜は、打ち合わせがあろうがなかろうが、いつも24時間以上の徹夜状態だからなぁ。
ネームは現在第1話81pを71pに詰めているところ。年内打ち合わせ、あと1回。 今日はもう寝るね。




☆12月15日
今日は数年ぶりに手塚・赤塚賞のパーティーに乱入した。もちろん、講談社の刺客として集英社の兵糧を食い尽くすことが目的だ(^^;)。連載してない漫画家としてはこんな事しかマガジン編集部の大恩に報いる術がないからだ(笑)。腹を空かして帝国ホテルへと向かう。

6:15秘密の手続きを経て会場に侵入。、、、と、あれっ?まだ授賞式始まってない? もう始まってるはずなのに、、、6:30にパーティーが始まって謎は解けた。昔オイラが手塚賞取ったときはパーティーの始めに授賞式があったんだが、今は授賞式はパーティーの前に別室でやっちゃって、パーティーでは受賞者の紹介だけをやるという風に合理化されちゃったようだ。なんだつまらん。観客の前での授賞式があるというのが手塚・赤塚賞の個性だったのに。でもまぁ、無理もない。あの授賞式は見てる方は退屈だったしな(^^;)。

寿司を食い、ローストビーフを食い、「むう、なかなか、このえびカレー旨いじゃないか。次の講談社のパーティーも帝国だからコレ食おう」などと言ってると、ふと視界に、見慣れた羽生名人に似た人物が。
「あれっ!?こんなトコで何やってんですか、赤松健先生。」
何でも赤松先生、講談社で打ち合わせの後、この集英社のパーティーに寄ったのだとか(^^;)。曰く、
「いやぁ、昨日のHPの出口さんの遊びまくり発言、しっかり編集にチクッときましたよ(笑)。OH!NO!さんなんか『描いたネームの数より、買ったゲームの数の方が多いんじゃねえか』ってあきれてましたよ。わっはっは。」
ギャーーーーーーーーース!!!なんてコトしてくれるんだ、あんた〜〜〜〜(^^;;;;)!?
まあいい、すでにいいわけは考えてある。通用するかどうか、次の金曜以降の近況報告に注目してほしい。

くじの抽選にもはずれ、失意の内に、それでもメシを食う。だが、立食だとそんなに食えるモノではない。ちょっと食べただけなのに、”子供に牛の大きさを教える母さんガエル”のように腹が膨れてしまい「今日はこのヘンにしといたるわ」などと弱気になっていると、向こうから、ヒゲ面で、なんだかとっても野蛮な格好をした、身の丈2mに近い男がやってくる。一瞬他人のフリをするが、目つきがすごく優しげなので気づく。
「へ?もしかして今泉さん、、、なの?」
その人こそ、尊敬する我が師匠、今泉伸二先生だったのだ!
しかし、体全体を野蛮な雰囲気でまとめてるのに、目つきだけが優しいというのも、ある意味不気味だ(笑)。 なんでも、電車で隣に座った女の人が逃げていったらしい(^^;)。せめてヒゲそればいいのに。

兵糧を食い尽くすことは出来なかったが、いろんな人に会えたので退屈はしなかったっす(○先生の奥さん、相変わらず派手だね〜とか^^;)。この時期だから連載作家はほとんど来てなかったけどね。パーティーの後は近場のバニーちゃんのお店に流れて(^^;)、そして帰宅。有楽町から電車で一本で帰れるとこういうときに楽なのだ。




☆12月14日
編集部で「今年の打ち合わせは10号までね」などという声が聞こえてくると、今年ももう後少しなんだなあと思います。
今年も、ずいぶんいろいろと、、、やってねぇよ(^^;)。 『命』の仕事は年明け早々に終わってるし、その後やった事って言えば、
「新スーパーロボット大戦」
「ファイナルファンタジー7」
「レイストーム」
「エースコンバット2」
「サンダーフォース5」
「クリスマスナイツ」
「デスクリムゾン」
「スーパーロボット大戦F」
「デッドオアアライブ」
「ルナシルバースターストーリー」
「アフターバーナー2」
「セガラリーチャンピオンシップ」
だーーーーーーっ!!全部ゲーム(ほぼ購入順)じゃねえか! なにやっとんじゃい!!!>俺。しかも、この他にも毛利元就の影響で「天下布武」10回くらい日本統一してるような気がするし、こんだけ遊んで打ち合わせが進むんだから偉いよな、、、じゃなくて(^^;)!いや、来年は魂を入れ替えて頑張るよ。
年内の打ち合わせはあと2回。今年中に第1話は会議にかけれる完璧ネームにしようというのが目標だ。こないだやった第2話の打ち合わせでは「主人公が女の子の体をなめるシーン」以外全部リテイク(やれやれ^^;)だったような気もするが、それはまあ来年の課題だという訳だ。

夕方「ダ・ビンチ」編集部よりTEL。なんでも、注目のインディーズコミックのコーナーで米沢嘉博さんが『RYUSE−DA!』を紹介してくれるんだそうだ。FAXもらったけど褒めちぎってくれてるのでちょっと嬉しい。来年1月6日売りの号だとか。
あ、そうか、『RYUSE−DA!』も今年出したんだっけ(^^)。




☆12月10日
光善寺恵の仕事場から帰還。腰痛でリタイアという格好だ。すまん光善寺、あと8ページ一人でガンバレ(^^;)。ただ、15年来の友人として一言だけ申し上げたい。

仕事はもう少し計画性を考えてやれ(笑)。

まあでも、この時期はタダでさえ年末進行で大変なのにコミケの締め切りとかもあるので無理は言えんがな。特に美少女漫画家の世界ではコミケのために雑誌の原稿を落としちゃうコトが結構大目に見られちゃう(^^;)おかげで、光善寺のような同人誌出さない作家にその分のページが回ってきちゃうので、全ての漫画家が大変になっちゃうという病んだ業界の構造(^^;)ができちゃってるのだ。
もちろん少年漫画の世界でも油断は禁物だ。なにしろアシスタントが同人誌にはまってたりするからな。 そして、、、誰かさんの様に作家御本人までもが、、、!(爆^^;)、、、って、ゴメン。人の事ァ言えないッス(笑)

注)美少女漫画家
こう書くとまるで漫画家が美少女みたいだが、「美少女がHな事をする(あるいはされちゃう^^;)漫画を描いてるまんが家」の略である。特に我が友・光善寺恵などは美少女からはほど遠く、若い頃はバイクの鍵を握りしめてヤクザに立ち向かったこともあるという猛者で、最近では「きんぎょ注意報」の主題歌を大きな音で仕事のBGMにしてるところを隣のお子様に聞かれてしまい、とうとう御近所の皆さんから『ぴょこたん』という謎の愛称で呼ばれるようになったという不屈の漢(おとこ)だ! カッコイイ〜(笑)。
先月、単行本新刊『稚鶴』が発売されているので、「おおきなおともだち(^^;)」は、みんな買おう。

ところで困った事に、光善寺とのバカ話のおかげで、来年の夏コミ用に密かに暖めていたネタ『さらばスーパーロボット大戦F(完結編)/哀の戦士たち』(仮題)の構想がほぼ完了するという不測の事態に(^^;)。ぬう!描きたいッ!描きたいが、、、仕事が、、、(笑)。ああっなんかまたチクリネタを提供してしまったような気もする(^^;;;;;)、、、いや、そんなことよりもこ、腰が痛い(泣)。これが世に言う腰痛というモノなのか。こんな事で今週の打ち合わせは出来るのか? くう、悩み一杯、助けて〜(哀)

よ〜し、こうなったら年末はスパロボ本をチェックしとこう(バカ)。




☆12月6日
ATOK11を入れたので試し打ちなど。

先日、滞納してた住民税と健康保険を支払ったら、突如、ン十万もの大金が財布から消え去ることに(^^;)。ノーッ!つい先日黒字だと喜んでたぶんが消し飛んでしまったではないかッ!、、、ああ、アジアの子供達がオイラに分けてくれたなけなしのお金が(^^;)、、、ぬう!恐ろしい国だぜニッポン!!! どおりで上の階のねーちゃんが毎日すすり泣いてるわけだ(、、って違うか^^;)。

しっかしな〜、家賃が10万もするのに壁がこんなに薄いのは笑うよな(^^;)。神経質なヤツだったらキれてるぞ。そういえば、世田谷で2万の長屋に住んでた時は、隣のヤツの屁の音が聞こえて大笑いしたことがあったっけ。しみじみ。
明日はお友達漫画家の光善寺恵先生が泣きついてきたのでお手伝いにいく予定(^^;)。この時期はどこも大変だねぇ。

[私信]
おお!赤松先生、見ててくれたッスね。嬉しいッス(^^)。
おかげで昨日の打ち合わせでは編集さんにつっこまれてヒヤヒヤだったっす(^^;;;;;)。 よ、よくも〜(笑)。
お礼といっちゃ〜なんですが、オイラもてきとーなコトをご報告させてもらったッス。コミケで20pの大作を発表するらしいとかなんとか(ホントにてきと〜^^;)。お互い来週の打ち合わせが楽しみッスね。 じゃっ!(^^)/
p.s.新作楽しみにしてるッス(^^)




☆12月3日
[隔週の、、、もとい!(^^;) 今週のお言葉]
細野不二彦先生の「BLOW UP!」からです。細野先生の”青くさ系”の漫画はいいですよね。「あどりぶシネ倶楽部」も良かったし。「BLOW UP!」は特に”熱い”ので大好きです。
#夢を見る男のリアリティを感じるというかなんというか(^^)。

お気に入りのセリフはラストの一言なんですが、じゃ、何でこのクリフォードのセリフかというと、実は出口の次回作『○○太郎(仮題)』に、またまた性懲りもなく「主題歌」を付けてやろうと企んでる所でして(笑)、中盤とかサビとかは決まったんだけど、出だしがイイのが出てこないので悩んでいるという。
そういう訳でこの「お言葉」な訳です!(バカかも^^;)

しかし、これがちゃんと出来上がれば、連載開始時に既に主題歌があるという世にも珍しい漫画になるかなと、野心を燃やしているのです。
(何?「そ、そんなことをやる暇があったら、少しでもネームを書いたらどうかね?」だと? たわけ!そんな正論で俺は動かぬ!^^;)

女々しい歌詞をノリノリで歌う感じにしたいと構想しています。こっちもお楽しみにね(笑)。

それにしてもジャズ漫画って案外イイのかも。大友克浩先生の「聖者が街にやってきた」(タイトルうるおぼえ、さよなら日本の巻末に乗ってる奴ね)も結構好き。



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