☆打ち合わせ風景1☆


登場人物
★ NOさん★
 何人ものトップ作家を育てた超有能編集者。すごい実績があるのに偉ぶらない大人物。この人の担当のなるとほかの漫画家からうらやましがられると言う、生きる音羽の伝説だ。
 時折、打ち合わせ中にセーラームーンの話をどんどん始めて周囲のみんなを幻惑させるのが得意技。(^^)
★OHさん★
 ここ数年、どんどん売り出してきた超実力派編集者。地顔が笑顔で油断させておいて、厳しい意見で作品を引き締める。肝臓を悪くしたことがあるのだが、僕も頼りにしている人なので、体を大切にしてほしい。
 時折、その地顔の笑顔で、楽しそうにゲームの攻略本を読んでいる。そんなOHさんをこっそり眺めていると、こっちまで楽しい気分になってくると言うものだ。(^^)
★KUさん★
 急成長の超新鋭編集者。若いのに良く勉強しており、時折、鋭い意見を言う。池袋でのHな接待を切り上げてまで命の打ち合わせに駆けつけてくれたときは感動した。
 打ち合わせ中に、突如、「沙夜ちゃんの性の目覚め」について、とうとうと語り出して周りじゅうを幻惑させたこともある強者である。(^^)
 今回紹介する打ち合わせには、残念ながら、まだ参加していなかった。


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★打ち合わせによって完成された作品例★
(第1巻・174〜175p)

[ポイント1][ポイント2][ポイント3]

[状況]
病院に巣くう”ミズチ”は女を好んで喰らう行鬼だ。命達とも親しい看護婦「さなえ」が宿直の夜、ミズチの毒牙が彼女を狙う。逃げまどう彼女の足に恐るべき行鬼の口が食らい付いた!               
★ポイント1★
 1コマ目
  「美味い!やはり人間は若い娘のプリプリした歯ごたえが一番じゃわい!」

 #編集OH氏の主張#
このセリフはOHさんの強い主張で盛り込まれたものです。
女のコを食べるわけであるから、それがいったいどんな味覚を伴うものか読者に伝える必要があるという訳。
少年マガジンという雑誌は読者との「同時体験性」を大切にする少年誌である。そんな雑誌の方針をリードする超実力派編集者ならではの鋭い意見だといえよう。
  「で、女のコって、、、食べるとどうなんでしょうねえ?」
  「そりゃあやっぱり美味しいんですよ!」
  「ど、どんな味がするんですか!?」
  「え!? い、いや、ホラ、ぷりぷりして、こう、歯ごたえが、、ねえ。」
  「それは美味しそうですねえ。」
  「ええ、美味しいです。」(うれしそう)

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★ポイント2★
5コマ目 
 「フヒヒ、あばれておる、、、ムダじゃ!ムダじゃというのに!!」

 #編集NO氏の主張#
このセリフはNOさんの強い主張で盛り込まれたものです。
つまり、ミズチのキャラクターを読者に伝えるためのセリフなのだ。
1000年も生き続けてきた鬼とはどんな奴なのか?→それは「ひひじじい」である。→ひひじじいがどんなことをしゃべるのか?→「ムダじゃ!ムダじゃというのに!!」となる。
このセリフを実際に演技をつけて僕に見せてくれる楽しそうなNOさんを見たとき、今のマガジンの勢いをまざまざと実感したものだ。

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★ポイント3★
7コマ目
 「ウマイ娘はおどり喰いに限るからの!」

 #漫画家の主張#
上記2つのポイントは編集の方が理詰めで生み出したものですが、このセリフは僕がネームを描いているときに、僕の心の中のミズチ先生が鉛筆に乗り移って描かせたものなのだ。よく、キャラクターが勝手にしゃべると言うがまさにそれだ。
 しかし、さすがは1000年も生きているモンスターである。経験に基づいて語られる”真理”の奥深さに思わず頷かずにはいられない。
 僕のような若輩者には「つきたてのおもちは砂糖醤油で喰うに限る」ようなもんかな、と、想像するばかりなのだ。

、、、はっ!?いかん!これじゃぁまるで僕がなんにも考えずに漫画を描いてるみたいじゃないかっ!しまった!もっと良い例を紹介するべきだった〜〜〜〜〜〜〜!!
皆さん!ホントはもっと、僕が知的に(?)考えたセリフもあるので、ぜひぜひ単行本で読んでみてくださいね〜〜〜〜〜。

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