Pt10

インターネットリアルタイム旅行記アフリカ編パート10

裸足のザンジバル

 

10月5日午後9時半マラウィのリロングウェから一気にタンザニアのダルエスに着く。道はかなりよい。パンクが一度あったがかなり順調に移動できた。その日はYMCAにチェックインし翌日再発行カードの受け取りに銀行に行き、その後友人から送ってもらったデジカメの受け取りに日本大使館へ。ともに無事、受領した。みなさんありがとうございました。

その日YMCAがNGO団体FRONTIERが研修で入っていたためいっぱいで追い出され、YWCAに移動。同じく一人旅のオーストラリア人クリスと部屋をシェア。2500シリング。500円。翌7日、FlyingHorseという会社の船でクリスともどもザンジバルへ渡る。15US$。

マラウィからザンジバルまでの通信環境はすこぶる悪い。まずマラウィはipassのアクセスポイントが無い上国際電話は高いから、簡単にはかけられない。国際電話自体かけられる場所が少ない。ダルエスではインターネットカフェでトライしたが一件めは断られ、2件めは回線の調子が悪いので来週来いと言われた。まずザンジバルに行かねばならないのでザンジバルでも電話局、私営業者でトライしたが断られる。ダルエスでは日本大使館でもやらせてもらったが、回線がデジタルで過電流が流れており、あやうくモデムを焼くところだった。というわけで、かなり劣悪な環境であった。まあ日本大使館は進みすぎだが…。ちなみ電源プラグは欧州標準のSEタイプとCタイプ、B3タイプとこの2カ国同じ地域でもバラバラ。アフリカだけでプラグはもう5種類使った。

ザンジバルではワレレゲストハウスに8US$で泊まる。ダルエスのYWCAで知り合った日本人町屋さんとシェア。電話をかけたりした後海岸通りの屋台でサトウキビジュースやムシカキ(肉の串焼き)、揚げタコを食べまくる。いや、おいしい。夕飯はシネアフリーク前のパッシングショウでカレー。ここは去年当時中大生の岸本さん熊谷さんといっしょに飯を食ったとこだ。彼らとの付き合いは今も続いている。2人もいまは立派な社会人だ。僕も早く立派な社会人に戻らなければ。

翌日、町屋さんは8US$でスパイスツアーへ。僕はパジェヘ向かう。ここでバンガローを経営する日本人女性三浦砂織さんに会うためだ。砂織さんとは去年ここでそのバンガロー「パラダイス・ビーチ・バンガロー」のホームページを作ってくれと頼まれて以来の付き合いだ。が、砂織さんいない。番頭のハジによれば明日帰ってくるとか。その晩長期旅行者カップル森田さん澤田さんと飯。去年も十分旨かったがますます腕を上げている。特に米の飯が旨い。日本の飯とは違う米を炊き方を工夫して日本の味に限りなく近づけているのだ。あとで聞いたがやはり砂織さんの指導の賜物らしい。こういったサービス業をなりわいとするものの、よりよく客をもてなそうと努力している姿に触れるのは客としても大きな喜びだ。この辺では多少高いと言われるパラダイスだがやはりこの宿は素晴らしい。

10月9日砂織さん帰って来た。相変わらずハイテンションだ。


パラダイスの面々

砂織さんといっしょにやってきた長期旅行者・辻野さんと3人で翌日談笑しながら、刺身までいただいた。そんなことしてるうちもう帰る日がやってきた。砂織さんとはストーンタウンでインターネット接続させてもらうためまた会うけど、パジェとは長いお別れだ。ダラダラと呼ばれるトラックのボディを木で改造したバス(アフリカでももっとも味のある乗り物である)でタウンへ。これも去年よりずっと速く町と結ばれていた。道が完全に舗装されればますます多くの人がパジェを訪れるだろう。でもなんか複雑な気分。多くの人に訪れて欲しい反面、僕だけのパジェであって欲しいみたいな、なんか上手く言えないけど美人の彼女に自分のためにビキニ着て欲しいし見せびらかしたいけど、そう思う反面他の男には見せたくないみたいな気分になった。

またタウンに着いた。さっそくサトウキビジュースとムシカキ(肉の串焼き)だ。ムチャうまい。サトウキビジュースも波止場通りならどこでもいいってわけじゃない。無愛想なちょっと目がヒラメ入ってるお兄ちゃんのショウガの隠し味がキイテル奴が旨い。たしかにサトウキビの旨さを純粋に味わうものではないのかもしれない。でも日本人が好きなのはこういう複雑なうまみだ。
2回目の訪問で、ラムよりザンジバルがずっと好きになった。楽しい、ザンジバルは楽しい!

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