あなたの解釈が世界を作る

 人は皆自分の物差しで物事を測るものです。何事にも成功する人は成功することを前提に世の中を見るし、失敗ばかりしている人は失敗を前提に物事を考えるでしょう。どのような前提であなたが生きてようとも、その前提はなかなか自分には見えてきません。まるで赤い字を赤いセロファンを通して読もうとするようなものです。

 ヒーリング・ライティングは通常数名から数十名の参加者でおこないます。互いに同じテーマで文章を書き、感じたことを語り合うことで、参加者それぞれの物差しやセロファンを見つけていきます。物差しやセロファンは相対的なもので、絶対的な長さや色がある訳ではありません。それを参加者がそれぞれ自分自身で探っていきます。

 他人の物差しやセロファンは見えるものです。いくつかの他人の物差しやセロファンを見ることによって自分の物差しやセロファンに気づいていきます。その際に他人から物差しやセロファンを与えられると簡単に自分の枠に気づくことができますが、その物差しやセロファンにはそれを与えた人の基準が反映されています。ですのでその基準があなた自身にとって必要なものかどうかはわかりません。自分で物差しやセロファンを見つけることは時間と努力が必要です。しかし、そうやって得た物差しやセロファンは自分で見つけたものであるが故に、自分にとって必要なものが見えてきます。自分が受け入れる準備のできたものが見えてきます。

 ヒーリング・ライティングではヒントを与えることはあっても、物差しやセロファンを直接渡そうとはしません。あなたが自分で得るのを待ちます。うまく見つけられればその枠はその人にとって大きな意味を持つことになります。

Healing Writing

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