![]() (ザイ) ![]() '95ヨーロッパツアー9月ドイツヴェルクシュウタットビューネ初演 ![]()
![]() 第一部 その光景は日常見かける境界とその場所、 更にここの椅子(誰の席?)とここの自分と 4つの存在として際立って感じられる。 その存在は、やがて無数のまなざしに捉えられていることを知る。 円柱上にそそり立つ人工芝の回りに群がるダンサー達。 バーベキューの庭? 家族や友人の語らいが想像できるユーモアあふれる場面だが、 それは未来の博物館のようでもある。 やがて円柱の芝生の地底奥深いところからフクロウの声が聞こえ、 地底に眠る森が目の前に広がっていく。 シーン 1 調和の幻想 2 バーベキューの庭 3 地底のフクロウ 4 赤い人工芝 5 ダイイン 第二部 何かが光っていいる。暗闇の結晶だろうか。 深い闇の奥から背中と掌がこちらをじっと見ている。 放つ・打つ、場所を離れる・送り出す、あらわす・明らかになる、 起こる・はじめる・出す、開く・伸びる・散る(テキストより) これら5つの語群が直感的に生きていくための “発生態”というイメージのダンスで現れ、 ついに思いもよらぬところへ展開していく。 身体から生みおとされる新しい歴史とはいったい何なのだろうか? シーン 6 時のふるさと 7 聞きつける 8 感触塵と宇宙塵 9 先入観 10 縁と淵 11 ダンスと 12 マチスのダンス ![]() ![]() ぬいぐるみの狼がまだ誰も読んだことがない物語を書き続けている。グリム童話集の「狼と七匹の子やぎ」は、「ぐるりをおどりまわりました」と、うまい具合に終わっている。テキストはそこから始まる。存在の“在”をキーワードに、イグズィスタンス=実在、生存、前存在物といった様々なスケールのザイを身体から解き放つ。ザイとは、生きて“在る”罪?ザイとは死んで土と“在る”いのち? |
![]() BACK PAGE |
![]() NEXT PAGE |